旅する通り雨
著者 沢村凜(著者)
「雨がくると、覚悟をしなけりゃいけない。家族がひとり、へることを」。大人たちの不吉な噂話を聞いたハランの家に、ひとりの男が訪ねてきた。雨をつれて――。しばらく泊めることに...
旅する通り雨
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
商品説明
「雨がくると、覚悟をしなけりゃいけない。家族がひとり、へることを」。大人たちの不吉な噂話を聞いたハランの家に、ひとりの男が訪ねてきた。雨をつれて――。しばらく泊めることになった旅人をハランは警戒し、噂を知らないはずの兄や姉の態度もどこかおかしい。祖父と両親は一見いつも通りにふるまっているけれど・・・・・・。男の目的が明らかになったとき、家族は何を選び取るのか。『通り雨は〈世界〉をまたいで旅をする』改題。
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
小分け商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この商品の他ラインナップ
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
タネ明かしまでが肝
2024/04/24 21:10
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:とりまる - この投稿者のレビュー一覧を見る
「カオア界」にやってきた謎の旅人スオウと、彼の目的を懸念する花園家の人達の心情を交互に描く。
スオウの目的とは何か。
「記憶のはての旅」もそうでしたが、最後の章でスオウの目的がわかるまでがクライマックスという感じでした。
読み進めながら、「カウア界」や時々出てくるジュイヘイ界、その他の世界の名前はなんだろう?
全くの異世界の話にしては副題が「花園家の人々」だったりするし、日本に関係しているのか?などなど謎について考えました。その時間が楽しかったです。
(ちなみに花園家の人が苗字で呼ばれている場面はなかったので、この苗字についてはぴんと来ないまま終わりました)
「雨」を恐れているような描写もあったのですが、ミスリードだったのでしょうか、平和な世界でした。
世界の謎が明かされてしまえば、その後のお話は消化試合という感じです。
でも、細かい設定までは出てこなかったので、世界がそれぞれの国で分断されたなら、カウア界は日本のどこなんだろうとか少し考えました。