「死にたい」に替わる言葉
2024/08/02 14:03
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投稿者:302 - この投稿者のレビュー一覧を見る
私は「死にたい」とは思わないが「生きたい」とも思っていない。
特別辛いことがあるわけでもないし、幸せなんだけど、「長生きしたい」「死にたくない」「死ぬのがこわい」という気持ちが無い。
それが悪いとか直したいとも思っていないのだけれど、なぜだろうと思っていて、この本を読んだ。
徐々に自己を見つめる中で「死にたい」に替わる言葉を見つけるというのが大きなポイントだったと思う。
何事も別の方向から見てみると、自分が思い込んでいたことに気づける。
とても良かった。オススメ。
2023/05/09 18:33
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投稿者:asmiii - この投稿者のレビュー一覧を見る
ひとことで感想を言うなら「とても良かった!」です。
私自身もカウンセリングを受けた事がありますが、著者さんのように思ってる事をまんま口にする事がどうしてもできず、カウンセリングやめてしまったので、長きに渡りカウンセリングを受け続けられている著者さんが羨ましくもありました。
と同時に、読んでいて自分がカウンセリングを受けている感覚もありました。良いです。
悩みは違えど、心と生きる事に悩む友人にプレゼントすべく追加購入しました!
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土門さんが生きることについて身を削りながら向き合った記録。その克明な記録と表現力に感動し胸が熱くなった。
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「自分が火星人だと思う人は、自殺した、しないにかかわらず、書くものから孤独だということが伝わってくる人だったように思います。そういう人たちが書いたものを読むと、息がしやすくなる」(p167)
この感覚すごくわかるな〜と思った。
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死にたいという思いを抱えながら生きている蘭さんが、その思いと向き合いながらつづった本。本田さんとのオンラインカウンセリングで感じたことも細やかに言語化されている。家や社会への安心感がなかったこと、ミックスルーツでみんなと違うという感覚、みんなを騙しているような感覚を持っていたこと、死にたい気持ちと向き合って別の言葉での表現を見つけたことなどなど。
私は死にたい人に関わる仕事をしていて、その人たちの想いに寄り添う立場だけれど、共感を言語化する語彙力が足りないなって思うことがよくある。蘭さんのように、よくわからないけど突然死にたくなるという人を理解して一緒にいるために、蘭さんが自分の想いを言語化してくださることがとてもありがたい。
そして、カウンセラーの本田さん、この書籍化を許可されたところがすごい勇気だなと思う。カウンセリングや支援っていろいろ理論はあるものの、正解がない仕事。だからこそ、自分の支援のありかた、クライエントとやり取りした言葉やそれによってクライエントがどう思ったかが文字になって残ってしまうのって怖いところはあると思うし、だれがどう読むかどんな反応があるかわからないと考えると、守秘義務のある専門職の間で事例検討に出すのとは違った緊張感があると思う。にもかかわらず書籍化を許可された背景には、プロとしての自信もあるだろうし、蘭さんとのセッションを通じて蘭さんにとって生きることは書くことだということを感じ取られたこともあるんだろうなとも思う。
支援者としても蘭さんと本田さんの言葉から学ぶことは多かったありがたい本。お2人と、おすすめしてくれた友人に感謝。
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認知行動療法メモとマザーリングはためになりそうなので、
活用しようと思った。
死にたいという感情をさらけ出すことで、
実はその感情は、「○○たい」だったというところに共感した。
カウンセラーとの2年間のやりとりを丁寧に言語化した日記風の作品。
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自分がカウンセリングを受けていた頃のことと重ね合わせてみたり、「こんな感覚が世の中にあるんだ」と驚いたりしていたらあっという間に読み終わりました。自分の(主に苦しい)心模様をこんなに精緻に書ききれること、本当にすごいと思います。死にたいという逃れられない感情を抱えながらも、必死に生きてきたからこそじゃないかと。
あとカウンセラーさんの寄り添い方も素晴らしかった。心理学の勉強をしてみたいなと改めて思いました。
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希死念慮がちょうど私にとってタイムリーな話題だったので、興味を惹かれて読んだ。私も楽しさや嬉しさがいくらあっても唐突にいきなり希死念慮が訪れて飲み込まれる時がある。この苦しみは何なのだろうとずっと思いながら文章を書くことで気持ちをまぎらせてきたからこそ、このエッセイは私も経験する事を作者がカウンセラーとの会話を通して言語化して解きほぐしていっていて面白かった。
「死にたい」が「帰りたい」で「書きたい」という言い換えになること。
私も、社会一般の規範に押しつぶされてしまいそうに感じるとき、「ここは自分の居場所じゃない」と感じて、ここを自分の居場所にしたいから、自分がいられる居場所を増やしたいからこそ、気持ちを言語化して精神的に「場所を増やして」いるという感覚がある。文章を書くことは、私の延命に繋がるし、私を希死念慮を引き起こす孤独感から救う手段なのだ。という事がこの本を呼んではっきりとわかってスッキリした。
言葉にすることは私を救う。
たまに読み返したいと思った。
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死にたいという感情を否定しなくていい。まず受け入れる。そしてどうしてそう思うのかを考えてみる。
当たり前のことだけど、当たり前にできていなかった。それが知れただけでもよかった。
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私は目標を掲げて邁進するということができず、毎日あまり変わってないな〜と感じてこれってどうなんと思うこともあったけど
・人は直線的ではなく、螺旋的なや変化していくものです。ぐるぐると同じところを通っているようでも、少しだけ深度や高さが以前とは異なっている
という言葉に救われた。
・自分についての発見や疑問を話せる人がいるって良いこと
・「自分が自分に受け入れられた」という感覚は、とても深い安心感を与えてくれる:マザーリング
言語化と対話を大切にしたいと思った。
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「死にたい」という感情に悩まされている作者とカウンセラーの話。
読み進めていくうちに、まるで自分も一緒にカウンセリングを受けているような感覚があった。
私自身うつ病も経験し、「死にたい」と思ったことも何度もあるし、もしかしたら今も気付かないうちに病が再発しているかもしれない。
本には、「発作」が出た際に出来ることが書かれているので、私も試してみようと思った。
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死にたい感情を話し、自分を受け入れること。答えのない問いに向き合い続けるプロセスは苦しいけれど、少しずつ変化していく姿に胸を打たれた。彼女が生きるために紡ぐ文章に救われる人がたくさんいるだろう。一緒にカウンセリングを受けているような感覚になった。
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うつ病かもしれない。眠れなかったり気持ちがずっと塞ぎ込んだままだったり。クスリは飲みたくないけど、このまま日常を生きていくのは苦しい。そんな時に出会ったカウンセリング。ただただ自分を理解しようと耳を傾けてくれる相手がいる。それだけで辛かった気持ちがやわらいでいく。カウンセラーの存在は大きいですね。
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なかなこ良い。診断をつけるとすれば、パーソナリティ障害とあたりか。カウンセリングを受けて、少しずつ変化していく様がよく分かる。そう簡単にはまえに進まないことも。
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いやあおもしろかった。私は「死にたい」と思ったことはない。でも読んでいて一緒にその「死にたい」の想いを解き明かしていくような、そして自分の中にある心の闇や影のようなものを深く掘り下げてそこに光を与えていくような体験だった。土門さんは思考や感情を言葉で表すのがとてもうまい。言葉がまっすぐで嘘がないから読んでいて心地よい。もっと書いてって思う。書く星の人。それが土門さんを救うなら。