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投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
あ~あ、やらかした。
引くほど奔放なお楽の妊娠に激怒するだろう御隠居様をなんとか納得させようと周囲が講じた策はとことん裏目に。
そもそも家族がお楽の男漁りを放ったらかしにする段階で理解不能。
自分が蚊帳の外に置かれていた事を許せない御隠居は嶋屋と縁を切り、妻と離縁。
そりゃそうなります。
続きありますよね?
御隠居様とお登勢さん、そして善三とおくに。
ちゃんとその後を読ませてもらえないとモヤモヤする。
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「隠居すごろく」の続編。
前作のラストですごろくはあがりだったので、まさか続編が出るとは思わなかった。
末娘・お楽の一大事。徳兵衛を上手く纏めるために嶋屋総がかりで一芝居打つことに。
お楽の幸せを優先してしまったが為に、一人だけ知らされず、騙されたことで徳兵衛の心がどれだけ傷つけられたか。
ラストは上手く纏めようとしているのだろうが、何かスッキリしない。
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え!これで終わるの?!みたいな終わり方、、、モヤる〜笑
もっと長くなっていいからもうちょいすっきり終わって欲しかった
しかし話せばわかるけどそもそも話すのが無理というか話す前から相手のあれこれを汲んで勝手に自己完結してしまうというのは人間関係あるあるだよね
レビュー見たらみんなご隠居のこと嫌い過ぎて笑ったけど、あの年になって自分の来し方を反省できるってすごいと思う
次作があるなら蟠りが溶けてみんなハッピーな物語になりますように
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シリーズ第2弾!
孫の千代田の相談におよび腰な徳兵衛にクスリ。
いったい今度はどんなお願いなのか、ビクビクする徳兵衛の姿が目に浮かぶ。
前作から成長した千代田も相変わらず真っ直ぐな気性で、その素直さと優しさにほっとする。
徳兵衛が隠居後に立ちあげた幾つもの“商い”を舞台に、子どもたちや奉公人たちと繰り広げる毎日がにぎやか。
徳兵衛の娘・惚れっぽいお楽のお相手、お楽の選択は?
みんなで何ヵ月も協力してきた「企み」はうまくいくのか…。
誰かを思っての企みではあるけど、今回は徳兵衛の心中を思うと同情してしまう。
これどうなるんだろうって思いながら読んでて、終盤は涙ぐんでしまった。
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【収録作品】一 めでたしの先/二 三つの縁談/三 商売気質/四 櫛の行方/五 のっぺらぼう/六 隠居おてだま
時代を考えればそうなんだろうけれども。
「隠居」の頭の固さはよくもあり悪くもあり。
順序が違うというところは同意。
物語でなくてもこんなことがうまくいくわけがないのだから、最後も予想通りの展開。ホームドラマだから、なんとなく収まる感じで終わる。
でも、もやもやする。いっそ出家してすっぱり縁を切って、思い知らせてほしかった……
もちろんこの物語のテイストには合わないのだけれど。
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自他共に認める意固地な性格の徳兵衛
それも随分と和らいでいるのは、孫の千代太と隠居先で出会った人たちのおかげだろう
なのに娘の一大事を自分以外の家族皆は知り、自分はのけ者にされていたと分かればやはりいい気持ちがしなくて怒るのは理解できる
何より徳兵衛のことを思うと可哀想で…(でもこの事態も本人の意固地さが招いたもの)
勘当騒ぎや離縁はどうなった?と気になるものの、徳兵衛夫婦は大丈夫そうなので一安心かな
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還暦を機に隠居暮らしを始めた老舗糸問屋・嶋屋
元主人、徳兵衛は、新たに組紐商いを始めて忙しくも
充実した日々を送っている。だが自分の家族に
芽吹いた悶着の種に気付かず…。
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『隠居すごろく』の続編。
老舗糸問屋〈嶋屋〉の元店主・徳兵衛の隠居家は、孫の千代太の“拾い癖”のおかげで毎日大賑わい。
組紐屋〈五十六屋〉、子供商いの〈千代太屋〉そして徳兵衛の妻・お登勢が師匠を務める手習所〈豆堂〉という三施設(?)を回している状況です。
そんな中、徳兵衛の末娘で出戻りのお楽が錺師の秋治と恋仲になり、赤子を身ごもっていることが判明して・・・。
前作に続き、すっかり“生活&就労支援センター”化している徳兵衛の隠居所。
各キャラの関係性などを思い出すためにも、巻頭の“登場人物紹介”がありがたかったです。
今回は、勘七や瓢吉の両親の問題だったり、善三の恋だったりと、男女のあれこれがテーマになっている印象でした。
特にメインとなっていたのは、お楽の“できちゃった問題”で、頑固&堅物爺さんの徳兵衛にバレたらえらい事になる!とばかりに、皆で秘密裏に事を進めていたのが、却って裏目に出てしまうという展開になりましたね。
徳兵衛にしてみれば、お楽の妊娠云々よりも、自分だけが“蚊帳の外”だったことがショックだったのでしょうね。
それで拗ねをこじらせちゃう気持ちもわからんではないですが、それは今までの自身の言動が招いた結果でもある訳で・・。
後半は〈嶋屋〉ファミリーがどうなってしまうのだろう・・と、心配でハラハラしました。
とはいえ、ラストはほんのり光が見える感じで終わっていましたし、他のキャラ達の今後も気になるので、続きがあるものと期待したいですね。
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時代が変わっても人の営みは一緒。頑固、意固地な性分、わかっていても変えられない徳兵衛さん、分かる。隠居暮らしが存外難しいのも…「慣れぬお手玉をを三つも四つも手にしているよう。ひとつ放り投げても、また一つ手に返ってくる。身内や周囲の悶着はまさにお手玉に似ている。ただ安穏と無縁だったからこそ達者でいられたのかも。安穏に身を置けばたちまち腐り出す。それもまた一つの真理」「日常のそこかしこに諍いの種は落ちていて、隙があればたちまち芽吹く。ひとつずつ丹念に摘み取っていくのが、長く営む唯一の秘訣かもしれない」「調子のいい者は、嘘やへつらいを紛れ込ませるために口達者にならざるを得ない」人生訓もたっぷり。
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元凶は徳兵衛である。
面倒事とばかりに家族と向き合ってこなかったくせに、文句は言う。しかも、物事の決定権を持っているだけに始末が悪い。現に今回の騒動でも、癇癪の後に暴走したものの誰も止めることはできなかった。
「どうせ話が通じない」そう思うのも当然のことだ。不器用なだけなんだから除け者なんて可哀想とかいうレベルではないだろう。
ただその上で思うのは、相手は力を持っている、画策しても失敗したら元も子もないということ。大切なことは、やはり正攻法で主張するべきなのではないか。それでうまくいかなければ、出るとこ出るとか決別するとか二の矢三の矢を放つのがよろしいかと。
それは、はだかの王様になっている相手の為にもなるはず(まあ徳兵衛は自覚があるのに直せないようだが)。混乱の中、立て直して筋の通った対応をしたのは秋治。ここだけは希望が持てました。
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相変わらず賑やかしい隠居屋。
〈また何か、拾ってきたのではあるまいな?〉
孫の千代太が厄介を持ち込んだのではないか。
のんびりと過ごすつもりだった徳兵衛はヒヤヒヤする。
厄介ごとを持ち込むのは孫だけではない。
徳兵衛の娘が、母親のお登勢まで巻き込んで忙しい。
徳兵衛の頑固さは読んでいてもイラっとくる。
反対に千代太の可愛さと言ったら。
今作で終わりではないでしょう。
徳兵衛とお登勢のその後も気になる。
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前作「隠居すごろく」で隠居後の生きがいを取り戻した徳兵衛。
出戻り娘の結婚を巡る騒動で、その基盤を破綻させてしまう。
最後に一番大切なものを取り戻す。
短気は損気。
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読み終わったらほっこり
めでたしめでたしで終わらない話。家庭の事情を各々で消化していく頼もしい子供たちの話。そして、投げても戻ってくるお手玉のように、隠居しても悶着が続きます
最後はどうなることかとドキドキ。でもほっこりで終わって良かった!
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ご隠居様続編~!(しかし前作はほぼ忘れた)
今回ももろもろ騒動が持ち上がってはらはらしました。
怒濤の展開でびっくりした。
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・前作『隠居すごろく』で孫の千代太(ちよた)が拾ってきた、「手習にも行けない子供たち」それぞれの家族のドラマ
・徳兵衛が隠居後に始めた「五十六屋」の組紐の商い
・出戻りの末娘・お楽(おらく)の出来ちゃった騒動
この三種類の糸が複雑に織り合わされてお話が進む。
千代太が拾ってきた子供たちは程度の差こそあれ極めて貧困。
学校に行けない、給食以外に食べるものがない、体の利かない年寄りや病気で働けない親を抱えている・・・あら、今の日本の福祉は江戸時代と変わらないのね。
子供たちの中では千代太より一つ年嵩の勘七(かんしち)と瓢吉(ひょうきち)は、もうすぐ独り立ちを視野に入れている。
苦労している子らは大人びていて、子供には子供の言い分もあるが、大人のダメな姿も受け入れようと努力する。
周りの子らを見て、もっとひどい親がいくらでもいるのだから、という理由で自分の親のダメな部分を大目に見るのは悲しい比較ではあるけれど、やっぱり愛情あってのことだろう。
子供には食べ物と学問と職訓練を、大人には能力を活かした働き口を。
徳兵衛さんは本当に正しい。
しかし、家族には素直になれなくてこじらせてしまう。
ま、そんなところも可愛いのですが。
結果、すごろくはだいぶ戻ってしまいました。
もしかしてまた振り出しかも。
新しいすごろくを始める?
振り出しから再出発して、今度は別の分岐をたどる?
すごろくの上がりは墓に入るまで来ないと思う。
徳兵衛のすごろくはまだまだ続くだろう。おてだまもしながら。
というか、さっそく「その後」が気になりすぎるのだけど。
一 めでたしの先
二 三つの縁談
三 商売気質
四 櫛の行方
五 のっぺらぼう
六 隠居おてだま
嶋屋の、心配性の長男・周到な次男・奔放な末娘というのはバラエティに富んだ組み合わせである。
そして、大店の箱入り娘で、大女将が居ないと奥を回せない頼りない(長男の)嫁として見られていたお園(おその)さんの本性が!!
これは・・・まだ化けるかもしれない?