さみしさに向き合うこと
2023/09/14 13:33
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投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る
さみしさは誰にも生じる感情です。さみしいという感情は、自身の危険、種の継続の危機がくるアラートでもあった。しかし、さみしいのは、良くないことだ、という思い込みが人を苦しめる。孤独、ひとりぼっち(独法師と書くらしい)、ひとりである状態とさみしさは、それぞれ独立している。さみしさが人間としての成長を促すという。さらに新奇探索性がさみしさを力に変える。一人でいることは、まったく不幸でも、同情されるようなことでもないということを理解すべきだ。さみしさは克服しなくてもよいが、うまく付き合っていく必要はある。
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あまりさみしいと思わないが、それは新奇探索性が高いため、リスクを冒してでも何かにチャレンジしようと、現状に満足せず、敢えて厳しい環境へ、刺激を求めるかのように飛び込んでいかずにいられない性格のせいだと認識。わざわざ仕事を拾ってきたり、新しいものが好きだったり、旅が好きってまさに新奇探索性によるものだそう。
赤ちゃんが、人見知りしたり、赤ちゃん返りしたり、逆に抱っこすると泣き止むのは、ヒトが生存するために必要な機能だったのだ。思春期の自己嫌悪感は、脳がまだ発達し切らないために、メタ認知できないために起きる現象で、それがヒトの成長を促しているから、思春期のさみしさは、一生続くものではなく、成長のために必要な要素だと、きちんと伝えることも必要。
ヒトは、年と共に違うさみしさを感じる。50代は、失われていくものに対するさみしさ。だから、さみしさには、うまく付き合っていく必要がある。さみしさがストレスになることもあり、そこに漬け込んで、犯罪に巻き込まれたり、依存症になることもある。
さみしさと付き合うには、一人でできる趣味を持ったり、マインドフルネス、本の世界を持つことと、自分のことさびしい気持ちを伝える(お腹いっぱいで眠くないとき!)
また、自分がさみしがりやであることをメタ認知すること!誰かを頼ることが、自分も相手にもプラスになる。
子どもたちが巣立つことも少しさびしいと思う自分をメタ認知しつつ、これからは子ども達に頼り(早いか?)、自分でさびしさに向き合い、まずは動くことが大事。(もう動いてるけど)
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日々忙しい中で、ふと人は結局一人なのかもしれないと思う事がある。それは人が生き残っていく為に必要な事であった為遺伝的に組み込まれていた。ぼっちは悪い事でもないし、一人の時間も必要なのだと思えばいい。
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サイコパス等、何冊か読みましたけど、読後感は今一つです。僕の頭がついていってないのかな、タイトルにひかれたのは、今の僕の心境ですね
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「さみしさ」について、正しい理解ができる。
孤独は感じるのは悪いことではない。 ありのままでいいと想える。
『無理な友だちづくりは、さみしさを助長させる』より、
『自分にとって本当に安心できる相手でなければ、さみしさを紛らわすことはできませんし、かえって孤独感が強まってしまうかもしれないのです。』
心から共感します。
ここ数年、疲れる人間関係は、少しずつフェードアウトしてきました。 本物と想える友だちが残りました。 本書にある『「理解」「共感」「対等」という、3つの条件を満たす』そんな友だちがいてくれることをほんとうに有り難く想います。
『さみしさのストレスは健康リスクを高める』より、『ボランティア、趣味、習いごとなどのグループ活動に参加している人は、そうでない人に比べ、自立した生活を長く維持できるという研究結果が出ています。』
今、私の生活は、それらの活動と読書が中心になっています。 充実しているようでいて、『空の巣症候群』の辛さを味い、今も " これでほんとうにいいの? " という迷いや " さみしさ "を時に感じることもあります。
でも、それでいいのだと安心しました。
また、『見知らぬ人との会話も癒しにつながる』を大いに活用していこうと想いました。
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食べ物があれば人間は、一人でも生きられる。
動物なのだから。人間は、他人と比べる。
より美味い食料に目がいく。
そして、駆け引きが始まる。
孤独という言葉は、イソップ物語の、すっぱい葡萄だ。 勝てない相手に、言う捨てゼリフだ。
中野先生の脳科学から捉えた本書は、まことに
素晴らしい。言語科学としての、さみしさが
解明できた。
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◆さみしさがやっかいな理由
→個人差が大きく、他人と共有するのが難しい感情
ex. 数時間でも耐えられない人、数日でも平気な人
★若者はストレスを感じやすい
→さみしさや自己嫌悪が成長に向かわせる
→「いま感じているさみしさは、一生続くものではなく、成長のための要素」だときちんと伝えること
★自分を受け入れる/マインドフルネス
→自分と相談してみる
「このさみしさをどう人生に活かしていけるかな?」
「時間がかかるだろうね」
「さみしいのは当たり前だよ」
★自分はどんなつながりを欲しているか?
→ひとりの人と深く?たくさんの人と軽く?
→自覚して、今あるつながりを見直す
★人付き合いのコツ
・期待しない
・要求しない
・批判しない
★さみしくなりやすい季節
→梅雨、日照時間が減る秋
→セロトニンなどの減少が原因
→日光浴や入浴が有効
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寂しさは、人間が生きていく上で獲得したスキル。
だけど寂しさは毒にもなる。
メタ認知とかを利用しながら、寂しさを乗り切ろう!って本。
宗教が、寂しさを埋めるためのものってのは面白かった。教祖からの教えだけで完結する宗教ってひとつも見ないし。
あと文字がでかくて紙の質も良いから読みやすかった。
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さみしさは人が生き抜くために必要な感情であったし、さみしさを感じることは弱さでもなんでもない。そのことを認知することが大切。
という内容だった。
少し中身が薄かったのが残念だった。
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p212
イギリス 「Men's shed」メンズシェッド。男たちの小屋。定年後の男性が日曜大工仕事を一緒に行う施設。イギリスの孤独孤立対策は日本よりも早い。
p193
さみしいとストレスを感じる。脳内ではセロトニンが十分に分派されていない可能性がある。セロトニンは闘うホルモンのアドレナリンを抑える働きがある。 セロトニンが不十分であれば、アドレナリンを制御できずに攻撃的になってしまう。
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寂しさとは悲しいことでも残念なことでもなく、太古の昔群れで暮らしてきた人間の本能なんだ、と分かった。説明が分かりやすい本だった。
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メモ。
寂しさへの対処や楽しもう、味おうではなく、事実根拠を知ることが大切。バイアス思い込みで支配されていることは多い。人間はポジティブ感情だけでは生きていけない。輸送反応。子を持つ親としてもこういった成長過程で起こる"事実"を知るのは本当に重要。
樹木希林「幸せ過ぎたから」この幸せのなかにいたら、これ以上チャレンジできなくなるのではないか。自らの存在理由。新奇探索性。
自分が年老いて死ぬ際には死への恐怖を感じるのだろうか。まだ生きたいと思うのだろうか。自らの行いが誰かのためになっているを感じるのも有益。
仕事の無益感はさみしさか。さみしさを上手に伝えて楽しい時間を過ごしている人。タクシーなど親しい友達を作らなくてもさみしさは解消。
さみしさは克服しなくていい。さみしいときもあるけれど、人はそういう生き物だから仕方ないよね。それでもわたしは、いい人生を生きていける。
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自分は独りでいるのが苦ではなく、むしろ好きです。人といるのは苦手。大勢でわいわい、ならその他大勢に紛れ込めるからまだ良くて、少人数だと何を話そうか、どんな反応をしようか、と心の中がやかましくなる。そういうときは自分の心の中ではなく、相手の言っていること、表情や身振り手振りに集中すればいい、といろんな本で学んで、練習中。本書はさみしさの効用、対処法が示されているが、当然ながらそんな自分にはあまり響かなかったし、述べられた知識も既知のものばかりでした。
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孤独はひとりでいる状態を表す言葉で、さみしさは心の動きを表す言葉。
さみしさを感じる自分は心の弱い人間でもなければ、劣っている人間でもない。
人の人生のなかで、誕生から成長するにつれて、さみしいという感情がどのように湧き起こり、影響を与えていくのかが、年代をおって書いてあり面白かった。
孤独が、健康リスクを増大させる理由のひとつが
さみしさが与えるストレスの影響。
良好な関係を維持している人は、相手は自分とは違う人間であることを理解し、なにもかもすべてを共有できるわけではないことを知っている。
誰かを頼ることは、その人に対する信頼の表明であり、相手を「自分も人から頼ってもらえた」という満足感で満たすことができるかもしれない。
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さみしさを感じるのは生存本能として働くものであり、誰しもが抱く感情。ただ、すぐ寂しくなったり個人差はある。本書ではさみしさの肯定、さみしさの解消方法などが述べられていて読みやすかった。