植物たちの不埒なたくらみ
著者 稲垣栄洋
すべては〈世界征服〉のためだった!?この生きざま、知れば知るほどスリリング!動けない植物の常套手段、それは、「食べさせて殖える」こと。疲れると飲みたくなるコーヒーも、食べ...
植物たちの不埒なたくらみ
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商品説明
すべては〈世界征服〉のためだった!?この生きざま、知れば知るほどスリリング!動けない植物の常套手段、それは、「食べさせて殖える」こと。疲れると飲みたくなるコーヒーも、食べると手がとまらないチョコレートも……見慣れた日常の風景の裏側に隠された「植物たちの知られざるたくらみ」に迫る本。◇「栽培している」つもりが「下僕」に?◇「人の支配」から逃走して野生化◇ 植物と鳥たちの間で交わされた「サイン」◇ 動けない植物の「防衛手段」◇ こうして人は「糖の甘味」の虜になった彼らが張り巡らしている“戦略”とは……「殖えるため」「版図を広げるため」なら、なんでもあり。耳をすませば、植物たちの高らかな笑い声が聴こえてくる――?
目次
- プロローグ
- あえて、食べさせる─それが「植物たちのたくらみ」だとしたら?
- 1章 「食べさせて」利用するたくらみ
- ──「子孫を殖やす」ためなら何でもあり
- いつだって植物が求めるのは「新天地」
- 植物は「世界征服」をたくらむ野心家なのか
- どんなに食べられたって「版図を広げたい」
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種子がキーです。
2024/07/04 21:58
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:岩波文庫愛好家 - この投稿者のレビュー一覧を見る
『不埒なたくらみ』とは、なかなかな形容だと思いました。不埒な訳無いだろう、と思える節もあれば、不埒だと思える節もありました。動物は勿論、植物とて生き物ですから、『生きていく』必要があります。その『生きていく』やり方をどう捉えるか、だと言えます。
では、『生きていく』にはどうすればよいか。子孫を残す、です。自分自身が『生きる』為には、食べ物が潤沢にあればOKです。しかし『生きる』と『生きていく』は違います。子孫を残す、とは植物の場合、種子です。種子がキーとなります。この種子に纏わるイベントやドラマが実に大変な訳です。
植物は喋ったり、ウロウロと一人で動き回ったりする事が出来ません。その代わり、様々なサインを出します。それは香り、色、見た目の形、味など多種に及びます。植物はいつだって必死で、直向きで、至って真面目なんだ、という事が本書でよく解りました。
ところで、エピローグの文体が独特でユーモアに満ちていました。著者の愛情をほんのり感じます。
植物たちの生存戦略
2024/12/08 19:54
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
植物たちがいかに子孫を残し繁茂することを目的に進化した内容が、本当に植物の考えることか?と空恐ろしくなるし興味深い。