登場人物たちの歩みが豊かなビジュアルと資料によって鮮明になる
2024/06/08 23:32
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ブラウン - この投稿者のレビュー一覧を見る
発行時点で全五巻中四巻が発売されているという中途半端な時期にこういった読本を出すとは思いもよらなかった。
若干本編のダイジェスト、焼き直し感があるのは否めないが、複雑かつ多岐に渡る要素を散りばめられたレーエンデ国物語をより快適に読むためのロードマップとしてよくできているので、いまいち作品のビートに乗れなかった人ほど手に取ってもらいたいとさえ思う。著者インタビューや創作ノートは特に本作のエッセンスが込められており、必見である。
しかし、ファンブックを買うのは大方コアな層だしなぁ……という矛盾は、無理にとは言わないが何とか乗り越えて欲しい。
あと版がデカいので棚のスペースには気をつけた方が良い。
一度整理して最終巻に臨みましょう!
2024/12/11 19:08
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kochimi - この投稿者のレビュー一覧を見る
勢いに任せて怒涛の如く読み進めちゃったので、
部族、地理、歴史をおさらいするのに
とても役立ちます。
一度整理して最終巻に臨みましょう!
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本編を読んでいても圧巻の世界観が、この1冊に全て詰まっています。
ファンタジーに触れた子供の頃の記憶を持つ全大人に本編と合わせて必ず読んで欲しい1冊。
五部作目がより楽しみになりました。
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私が地図を制作しているファンタジー大作
『レーエンデ国物語』(多崎礼 著)の
公式ガイドブック
『レーエンデの歩き方』
4巻までのカラー地図が
良い感じのサイズで掲載されています。
(編集さん→私監修→多崎さん最終確認)
書籍では認識できなかった緻密な部分も
楽しんでいただけると思います。
あ、あと、地図から表紙に
コンパスを使用いただいています。
また
多崎礼さんによる設定資料やインタビュー、
孳々さんや よー清水さんのイラストはもちろん
禅之助さん、薄雲ねずさんの描き下ろしイラストまで。
このガイドブックのためだけに
用意されたものがたくさんある。
いやこれ良いガイドブックよほんと。
予想を上回る出来栄え。
関係者各位、ありがとう。
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本当は最終巻発売後に全てを網羅して出して欲しかったなと思いますが、売れるのは今なんだろうなとも。
実際私も買ってしまったし。
年表、相関図、地図に始まり、各キャラのお姿等ファンなら必見。
ネタバレ前提の本なので既読勢向け。未読勢は触れてはならぬ。
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【きっかけ】
本屋大賞ノミネート作品だった『レーエンデ国物語』シリーズ、ついに4巻まで読み終わったのでついに楽しみだった設定資料集に手を出すことに。
【感想】
『レーエンデ国物語』シリーズの大ファンとしては、パラパラとページをめくっただけでどどーんと大きなキャラクターや表紙のイラストが見えただけでも身体中がぶわっと熱を持つぐらい興奮した。
こういう作品に出合えたことに感謝…。
何よりも目を見張ったのは、多崎さん直々に描かれた地図!
物語を書く人ってこれぐらい密に世界設定を図に具現させるのだなと改めて知った。
逆に、これぐらい見取り図が描けないといけないのかもしれない…。
頭の中だけで物語って書けないのだなあ、と。
インタビューが載っていたのもとてもよかった!!!
レーエンデ国のモデルはスイスなんだそう。
永世中立国か…世界史に疎い私は、もっと勉強すべきだなと思ったし、これだけ帝国と宗教がはびこる革命の物語が面白いと感じるのなら、私が今いる世界の歴史自体とても面白いのでは?と思ったりした。
5巻を読む時に手元に置いておきたい一冊だった(図書館で借りた本だけど…)
【心に残ったところ】
◉“もともと革命の話を書いてみたいと思っていたんです。それこそ、祖父の代にやったことが孫の代で結実するような、長いスパンで革命に至るまでの話を作りたいと思ったのが始まりです。”
◉“全体の流れとしては、エールデが生まれて、すべてが始まるところまでが第一部。第二部では、第一部で「守るべきもの」として描いたレーエンデの森を焼け野原にする。そこから芽が出るのが第三部で、それが育って実を結び始めるのが第四部。そして革命を描く第五部に続くという明確なイメージがありました。”
◉やっぱり革命の話なので、一度は焼け野原にしないといけない。どん底から立ち上がる話にしないといけないので、それは最初から決めていました。
【あらすじ】
“革命の話をしよう”という一文から始まる、大河ファンタジー小説『レーエンデ国物語』。
本書は、この物語の作品世界の細部にわたし掘り下げ、多くのカラービジュアルと共に解説していく公式ガイドブック。
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俯瞰して見てみると、物語のあらましがみえてくる。
客観的に世界観に触れられており、
人物像や物語のコアを、別の視点から理解できると思います。
個人的には第1部(とくにユリアの心情)の婉曲的な表現の意味を
私自身で考察するだけに留まっていたのですが、
本書によって、「ああなるほど!」と確信できた点は良かったです^^
そして、1番楽しかったのは、インタビュー記事です。
テッサの革命の末路、ルクレツィアに託した天命等、本編の裏話はもちろん、
個々の物語にはテーマがあり、そのテーマがしっかりと後述の物語へ繋がる起点となっていることが、話からうかがえます。
革命が起こるまでには困難があり、しかしそこにはちゃんと意味があって時間をかけてようやく成就する。
これらがあったからこそ、第5部へと紡がれていく、という歴史の流れに改めて鳥肌が立ちます。
関係スタッフの方々の、長い構成イメージ、様々なインスピレーションなどが事細かに絡まり、
一つの壮大な物語が作られてきたことを考えると、もう次で最後なのか・・・
という寂しさとともに、やっぱり革命の終着点を見届けずにはいられない!
という思いが一層強くなります。
第五部、ますます楽しみですね!
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レーエンデ国物語4作目に挟まれていたチラシがきっかけで。
レーエンデ国物語1作目から4作目までを読了済みの読者向けファンブック。
⚠︎本書でも度々記載されていたが、4作目まで読んでいないと盛大にネタバレしてしまうので注意。
「年代記」「帝国」「人物」「創造」「地誌」
の5章で構成されており、本書を読めばレーエンデへの理解がより深まる内容。
B5サイズと大きく読み応えがあった。
名セリフ&ストーリーを読んで再度胸と目頭が熱くなり、イメージボードを見て再現度の高さに感動し、著者の多崎礼さんのロングインタビューを読んでワクワクした。
5作目が出る頃に再読しようと思う。
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作中、ややこしかった地理、移動経路が明確になった。まさに、レーエンでの歩き方!
人物紹介などは、焼き直し感が否めず、ちょっと残念。
年表で整理されたことは、見やすくなって良かった。
レーエンデ好きにはたまらない一冊かも?
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レーエンデ国物語のガイドブックであり、辞書でもある内容。
1〜4巻を読んだ方向けのおさらいでもあり、より物語の深みに誘われるであろう本です。
100ページあまりですが、年表、登場人物紹介、用語など、びっちりと書かれている説明に、レーエンデの美しい景色など、ファンなら必読と言っても良いかもしれない本です。
残念なのは、人物相関図が読みづらい(笑)
各巻の主軸の登場人物には絵をいれてほしかったかもしれないくらいにぎっしりと詰まっています。
個人的には年表が好きで、ユリアとトリスタンの時代からどれくらい経ったのかとかもわかりやすいし、ここにこだわってるんだろうなぁと思うところも。
また、〇〇族がどういう民族なのかわからなかったり、忘れていたり、そもそも、なんですの?と読み飛ばしていたりもした本編の内容をしっかりと解説されているので、よりレーエンデの世界を知ることができるのではないか?と思います。
あとは、作者の描いた地図や設定。
これだけのものを書くことの大変さを知ることができたのではないかと思います。
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発売を待って読むので、地名や人名がわからなくなりがち。さらに巻頭の人物説明も少ないので誰が誰かわからなくて困っちゃう。
そんな私にぴったりな本でした。
「夜明け前」と共に読ませていただきましたが、相関図はありがたかったです
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レーエンデ国物語の4巻までの内容がかかれた公式ガイドブック。ネタバレ嫌いで4巻まで読んでいない人は読んではいけない本。
1巻読んだときに語り方が銀英伝っぽいとか書いたが、作者インタビューで「銀河英雄伝説が好きで~」と書かれていた。ホントに影響受けてたのか。
漫画版の話が進行しているとのことなので、愉しみが増えた。
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5巻が楽しみすぎる。多崎礼さんがお話を書く前に書いた手書きのマップ、細かい設定などほんとにレーエンデのガイドブック。インタビューパートが1番良かったし、最後の1問に鳥肌がたち、5巻への期待がより高まった‼️
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もう少し人物の前後の繋がりを知りたかった。
例えば1章に出てきた人物の血縁が2章にも出てきているはずなのに、誰のひ孫なのか、どうしてそこに住んでいるのか、現在に至るまでの経緯など、脇役キャラのディテールをもう少し掘り下げて欲しかった。3章に出てくる妙にトリスタンと風貌が似ているウル族のシレンや、3章に引き続き4章にも出てくるボネッティ座のペネロペやミラなどもっと脇役キャラの事も掘り下げて欲しかったな~と。
読者の考察に対する解説のような存在の本だと思っていたのですが、小説で描かれている事を分かりやすく整理した本でした。
もしまたガイドブックを製作するのであれば
小説では描かれなかった空白部分にも触れてみてほしい…。
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2巻を読んでいる最中に、このガイドブックを読んでしまった。
どうしても気になって、我慢できなかった。
失敗した。
2巻、3巻、4巻に登場する主役たちの運命を先に知ってしまった。
けど、1巻に出てきた主役たちを讃える気持ちは強くなった。ガイドブックはファンブックでもある。
この本の素晴らしいところは、まず物語の年表があること。レーエンデ国の歴史が、現実世界の歴史さながらに年表上にまとめられている。まさにガイドとなる。
そして地図。この地図を頭に置きながら物語をたどると、物語が立体的に見えてくる。あたかも登場人物たちとともに場所移動していくように感じる。馬で移動する距離感が何とも言えず良い。現代のように、飛行機や新幹線でビュンではないところが、かえって登場人物たちの行動の熱意を感じさせる。距離に対する時間の感覚が違うと言ってしまえばそれまでだが、移動の困難があっても人はやる時はやる、と解釈すれば、登場人物たちの労力は意志の強さの現れだとは言えないだろうか。
令和の時代に著されたレーエンデ国物語には、これまでの私たちの現実世界の歴史や現代の社会が写し絵となっている。だから面白い。どこかの世界史が垣間見えるところや、現代人の目で見た歴史観が物語に投影される。やはり歴史は見る側の主観で切り取られた事実の寄せ集めであることが分かる。
ファンタジーは、更新されなくてはならない。
同時代人として、この物語の成立に立ち会えたことを幸せに思う。
そして、ガイドブックは、物語を読んでから手にすることをオススメする。