源氏供養 草子地宇治十帖
著者 森谷明子(著)
彰子皇太后への宮仕えを辞して出家した紫式部(香子)は今、彰子が手配してくれた質素な宇治の寺の庵に一人で暮らしている。彰子の元には、娘の賢子が出仕中。彰子の異母弟と恋仲にな...
源氏供養 草子地宇治十帖
商品説明
彰子皇太后への宮仕えを辞して出家した紫式部(香子)は今、彰子が手配してくれた質素な宇治の寺の庵に一人で暮らしている。彰子の元には、娘の賢子が出仕中。彰子の異母弟と恋仲になり、宮中生活を謳歌している。そんな折、香子は顕光左大臣の息女の延子より『源氏物語』の続きを促す便りをもらうも、関節炎が悪化しなかなか筆をとることができない。香子の周囲で、薬を盛られたであろう猫が発見されたりと、どこかきな臭い。一方で香子の侍女だった阿手木は筑紫に渡り、「刀伊の入寇」に巻き込まれる……。王朝推理絵巻、完結篇。
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宇治の住まい
2024/12/30 18:40
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投稿者:名取の姫小松 - この投稿者のレビュー一覧を見る
出家し、宇治に隠棲する紫式部の許には『源氏物語』の続きを望む声。成り行きから預かったよんどころない事情の若い娘の動向が気に掛かる。現実と式部の想像力がクロスする。刀伊の入寇や都の情勢が末法思想を広める中、嘘の「物語」は罪か、心の慰めか?