紅至宝物語　流浪の用心棒と神秘宿す舞姫

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投稿者：S910　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

数百年に一度『紅吉祥』と呼ばれる力がなんらかの器に宿り、その主となれば国をも揺るがす力を手に入れるという。
その紅吉祥が再び現れると聞き高額の仕事に目がくらんだ用心棒ウィードは紅吉祥ハントに参加する。
しかし彼の目の前で紅吉祥は傾国の舞姫と呼ばれる踊り子ラウラを器に選ぶ。
元奴隷の彼女は絶対に主なんか選ばない！と決め、彼を改めて用心棒として雇い、奴隷解放運動の立役者であった恩人の聖職者に力を譲渡するため旅立つ。
過去の所行を後悔して用心棒として自堕落に生きる男と、言葉はキツイが根は優しく真っ直ぐな美女の話。

紅吉祥ってなんか奇跡的な力なのかと思ったら、完全に武力で笑った。
紅吉祥の力に見せられて奪おうとした敵役は、二人のおかげで正気に戻ったけど、彼は大聖様を殺した犯罪者なんだよなぁ。
彼より悪人な国王も残っているし、あの国本当にどうにかなるんだろうか。
まぁ紅吉祥の力に頼りたくなるのはわかるくらいの腐り具合だったが。
俺たちの戦いはこれからだ！的な結末なので、このまま終わってもいいし、続刊が出せなくもないみたいな展開。
デコボココンビみたいなケンカップルみたいな二人の掛け合いは結構良かったから、続きが出るなら読むかな。