大きな玉ねぎの下で

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　一生懸命向き合いながら生きてもいい
　
　大切に想うからこそ逃げてもいい

　どうあっても世界は回っていく

　それはときに残酷に思えるけれど
　
　それはときにとてもやさしく思えるから

　音楽-きずな-は無限に続いていく青春のときめき





　もう、最高に激アツです。
　Bang_Dream!を人生の教科書としているわたくし、中村航さんの哲学がこれでもかとぎゅっと詰まっていて、キラキラドキドキさせてもらいました・・・♡
　令和の時代になって、急速に変わっていく生活のさまざまなことが、私たちの心をざわめかせ、落ち着く暇もないほどに忙しいですが・・・それでも、あたたかくて、やさしくて、おだやかな何かは、時間や空間を飛び越えて、いつでも私たちを見守り、助けてくれているのかもしれないと、ぼんやりとそう信じられる、素敵なお話。私たち日本人はそれを昔から、「おかげさま」とか「ご縁」と呼んできたのでしょう。
　私がよく知る哲学者のエンペドクレスの言葉を借りるなら、縁を引き離す「争いの力」は、局所的に見れば、悲しいものに見えますが、そのさきの、ずっと向こうまで見ていけば・・・新しい何かと引き合い結ばれる「愛の力」に繋がっていると思えました。
　なんといっても、中村さんがBang_Dream!において繰り返し伝えている「ブシドー」と「音楽-きずな-」の要素がたくさん込められていて・・・あと、今となってはブシロードさんから運営が変わってしまいましたが、中村航さんと縁が深いD4DJにおいても「ムゲンダイミュージック！」という歌詞があります。絆と音楽と無限と青春・・・心のときめきと愛の力というのは、どうしようもなく、彼が伝えようとしている大切なものなのだろうと、我がことのように伝わってきました。
　例に挙がったバンドの中に、オジーがあるのもなんだか懐かしい。Zakk WyldeのFarewell Balladのおかげで私はヴィヴラートのなんたるかを学びましたし、PerryMasonに至っては100回以上絶対弾いてます。笑　裸ネクタイ変態講師・小林さんが著作した「地獄のメカトレ」が懐かしい本になるぐらいには、この頃のバンドに影響されました。

　さてさて、具体的なことはネタバレになるので、以下の内容に控えさせてもらいますが、ここまで、中村航さん激推しのわたくしの限界オタク早口を披露させてもらいました。笑
　単純に、「あ、懐かしい！」「え、それって今も続いてるの！？」と、世代を感じるあれそれを振り返りながら、変わってしまった儚さや、変わらず続いていることへのときめきなど、彼のことをよく知らなくても楽しめる面白さがたくさんあります。
　周りくどいようでいて、分かりやすい純愛模様というのも今作の見どころです。ラブロマンスにキュンキュンしたい人も、一捻り加えた哲学に唸りたい人にも、おすすめです。是非とも一度読んで見てくださいませ。





　※
　以下、ネタバレを含みます。
　感想というよりは、個人的な雑記となります。
　時間の許す方だけ、どうかお付き合いくださいませ。







ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー









　さいっこうに胸キュンです。キラキラドキドキです。
　最近バンドリにハマって、中村航の名前を意識して、本作に辿り着いた読者さんも多いのではないでしょうか。ガールズバンドパーティのシナリオで読んだ覚えのある内容がそこかしこに散りばめられていて、中村航の魅力を味わう短編小説として、ぎっちり楽しめるものだ！と頷けていただけたのではないかと思います。____根拠は私です。笑笑

　
　
　現代編と過去編と、どちらの登場人物も大好きです。
　エピローグで、途中から気づいた読者は「やはり」と納得の結末・・・結ばれなかった二人の息子と娘が、恋をするという展開がもう最高でした・・・。
　今日子さんと虎太郎くんの関係、ほんと好きで・・・結局この二人は恋仲にはならなかったわけですが、文通で恋するという展開や、代筆が行われている様子など、源氏物語の背景を思い起こさせるものが多いのも、流石の中村さん、歴史にお詳しいなぁと唸らされておりました。
　例えば日本を代表する書物である古事記の編纂も、稗田阿礼と大野安麻呂の二人がかりで行われましたが、実際に文字を起こした本人と、いわゆる番組を作る「企画者」としての役割が分かれており、美しい文字を書くということの、責任や尊さを、いかに大切に実感していたのかが伝わってきます。今日子さんが喜ぶ文字は大樹くんの下手な文字ではなく、虎太郎くんの綺麗な文字であるべきだと、当の大樹くんが自分で弁えていたあたりも、そういう感性が無意識に日本人にはあるではないかと考えました。・・・それをいうなら、劇中で虎太郎くんがいうように、自分で文字を上手く描けるように練習すればいいだけではないか、という言及ももちろんそれはその通りなのですが。笑



　源氏物語を研究していた本居宣長さんのおかげで、この古事記が読めるようになったという経緯にも私は深い感謝を覚えております。そしてなんといっても、本居さんが伝えた「もののあはれ」とは、バンドリ・瀬田薫さんが言う「儚い」そのものですし、師匠の賀茂真淵さんが大切にしていた「ますらをぶり（≒武士道）」と対をなして、「たをやめぶり（女性らしさ、儚さ）」を愛したことを表しています。
　大樹くんの潔い態度、本当に恋するべき相手が見つかったのなら、今まで文通していた今日子さんとは別れるべきだと、あまりにも簡単に翻した様子は、薄情に見えるかもしれませんが・・・男らしい、ますらをぶりにおいては、まさにと言える態度でもあります。
　対して、虎太郎くんの、ああでもないこうでもないと考えて物事を思慮深く捉える態度は、潔くなく、弱く儚いものです。けれど儚いからこそ、相手の弱った気持ちにも寄り添えますし、強くなろうと涙するからこそ、愛情深いたをやめぶりと言える姿に見えるのであろうかと思えました。

「共時性（シンクロニシティ）」という概念が、本作のテーマの一つであることを鑑みますと、時代を超えて、歴史の偉人たちが問い続けてきたことは、どちらが正しく、どちらが誤りということではなく、人が求めるものの、姿の現���方が違い、またその時期、時節がズレるというだけで、結局同じものに辿り着くための、異なる道のりであることを教えてくれているように感じられました。
　今日子さんと虎太郎くんは結ばれることはありませんでしたが、その息子と娘が恋をした経緯こそ、まさにその証のようでしたから。潔くその場で恋を選べていたのなら、のちの二人が出会うことはありませんでしたが・・・あの場で恋を選べなかったからこそ、のちの二人は恋で結ばれることとなりました（正確にはそう期待できる展開でした）。

　一言にすると「どっちでもいい」のでしょう。
　人の人生は、選択の連続であり、無限の可能性に満ちています。それは妥協や諦めによって選ばれることもときにはもちろんあるでしょう。けれど本当のところは、心がときめくことを素直に選び続けていれば、いつだって自分の人生は青春真っ盛りであり、どんな選択をしても、そう選んだなりの幸せにたどり着けるように出来ているのですから。
　
　先のエンペドクレスの例に挙げるなら、この世を全て愛で満たすということは、この世を全て一つのものに結ぶということです。それは、全て水浸しにするとか、全て燃やし尽くすとか、全て乾かせるとか、全て土砂で流し去るとか、全て風で吹き飛ばすとか・・・そういうことと同じなのです。全てのものを「同時に」愛で満たそうとすると、それは強烈な破壊の力・・・争いの力で引き裂かれることと、同じなのです。
　心模様も、姿形も、名前も異なる私たちが、ゆっくりと結ばれていくためには・・・全ての人が「同時に」愛で満たされることは、むしろきっとないのだろうと思います。ですが、必ず、順番に、ゆっくりと・・・自分の元に、愛と幸せはやってくるのでしょう。あるいは、その愛しさや幸せに気づけるようになっていくという方がしっくりくるかもしれません。



　この物語の美優さんとたけぽんさんが、共時性の縁によって結ばれいったように・・・私たちも、私たち自身が見ることは叶わなくても、必ず、目に見えない不思議な絆と繋がっていくその先で、きっと誰もが幸せになっていけると信じられました。

　今、私たちが生きているこの時代は・・・大東亜戦争で亡くなってしまったご先祖さまが、命懸けで守ろうとした、いつかの未来の時間そのものです。
　私たちも、彼らに倣って自己犠牲をしようとは決して申しませんし、そうする必要はないと私は考えています。
　ですが、それでも・・・そうまでして守ってくれた誰かがいたことを、共時性で繋がっていく不思議な絆があったことを、どうか知っていて欲しいです。
　そうして私たちが未来の誰かを想うようになったとき、過去の誰かに感謝するようになったとき、過去や未来は、時間や空間という限界を超えて、私たちの縁を結び、守ってくれるようになると・・・ぼんやりと信じられましたから。
　
　

　皆さんはいかがでしたでしょうか。
　この本はなんとも、穏やかなラブロマンスのようでいて、しょーもないジョークで採用された葉書一枚に一喜一憂する短編集のようでいて・・・不思議な神秘じみた想いさえ抱かせてくれる、面白い一冊だと思ってもらえたでしょうか。
　この本を読んで感じた色々な想い、皆さんの青春のときめき・・・色々、私も知りたいです。
　ぜひ、このブクログのコーナー、自分のブログ、SNSアカウント、日記など、色々と書き込んでみてください。私はあなたの日記を見ることは叶いませんが、そこに書き込まれた、辛かったこと、悲しかったこと、嬉しかったこと、幸せなことは・・・なんとなく、ぼんやりと、けれど確かに、私の心に伝わって、明日を生きる元気になっていくと思います。



　また、どこかでお会いしましょう。



　ここまで私の散文を読んでくださり、ありがとうございました。



　青春、キラキラドキドキ、ムゲンダイ！キズナミュージック！！！




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　最後に、個人的脳内劇場の配役をご紹介（敬称略）



　虎太郎:石谷春貴 or 森田成一

　今日子:神田沙也加 or 花澤香菜

　大樹:細谷佳正

　明日香:佐倉綾音

　たけぽん:小西克幸

　美優:雨宮天


　虎太郎の名前が、どうしても天王寺琥太郎さんを連想するので、この二人といったら、このキャストでしょう！という配役にしました。あるいは石谷さんの場合は、牧野航平くんと長瀬麻奈ちゃんの関係からこの二人という印象でお招きしました。※Rewrite & IDOLYPRIDE
　雨宮さんの配役も、同じくアイプラから、天動瑠依さんの印象を覚えました。たけぽんさんに関しては、まじこいのキャップの印象があります。もしくは、Rewriteに交えるなら、鳳咲夜ということで。
　佐倉綾音さんは、中村航さんの作風と縁が深い、麻枝准さんの著作・Charlotteの主演・友利奈緒さんの印象です。
　ほそやんさんに関しては、もう、なんか、こういう豪快で男気なキャラクターって、もうほそやんさんやん！って黄金比があると想うのですが・・・わかってもらえますでしょうか・・・笑　そう、その感じです。

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まさにこの時代を同じ年頃で
そして同じような界隈で生きた私にはどこまでもどこまでもノスタルジックでその切なさが手に取るようにわかる描写でした。
現代のお若い方々の心にもきっと響くのではないかしら？
映画化されるとのこと
サントラ盤はあるのかなぁ？
発売されたら絶対買う！

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2024年の子どもたち（大学生）、1984年の親たち（高校生）が交互に描かれる。中村さんの終わり方は後日談がなく、こういうふうに匂わせで終わることが多いけど、子どもたちがどうなるかはなんとなく想像できるかど、親たちの分はもう少し後の分まで読みたかった（笑）来年の映画も観に行きたいと思います。

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80年代のハードロック好きの人には多分響く小説・・・

38年前と現代の各男女の視点で話が進む小説でした。
また、視点が変わる時の話を繋ぐ感じが好きです。
今と昔で意味が違ったりしますが、心地よく読めます。

80年代の情報や音楽については、乏しく時代背景を楽しんで読んだ感じです。
だって昭和の時代が知らないからです。・・・

ラジカセとか手紙のやり取りとか今では考えられないような話ですよね。
手紙の返事の時間ロスを楽しむのも一興だと感じます。
今は、すぐに返信ができるけど・・・1つのことに心が篭りにくいのかも知れませんね。

小説としては、心地よく読めたので良きでした。

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娘が読んで勧めてくれた一冊。
1974年生まれの私には大ハマリでした。
FMラジオを聞いてリクエスト葉書を出したり、エアチェックしたり、FM雑誌も買っていました。
東京に出てきてFM局が多いことに驚きました。
恋愛小説も久しぶりでほのぼのとさせていただきました。
娘と読後の感想を共有できたのも良かったです。

Apple MusicでFor you、For you2のプレイリストを作っちゃった。

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五十代の私にとって80年代の音楽は世代がドンピシャ。ただもっとポップ寄り好みでボンジョビはぎり。それよりハードなロックはあまり通ってこなかった。

カセットテープとかエアチェックとか文通文化とかはノルタルジー感じます。

良く構成されたおとぎ話だと思いますご、おとぎ話を楽しむには、私はスレてしまいました。映像と音楽なら没頭すると思いますが活字ではノリきれないくらい歳をとったな。

もはやマイケルが月より遠くに行って久しいです。

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ネタばれなので読む人は注意。


感動の物語。文通を通してお互いの仲を深めていくが虎太郎は友達から頼まれて文通をし、どんどん好きになっていく。一方の今日子も虎太郎の文章と洋楽好きの虎太郎の解説、きれいな字に惹かれてボンジョビのコンサートチケットを送って初対面を期待する。そこまでのやりとりの心情、虎太郎が代筆している友達の顔はかっこよく自分とは全然違うので代筆だと言えない葛藤。そしてコンサートの当日。行くには行くが会う勇気もなく逃げ出してしまう。その切ない感情や今日子の気持ちをすごくじれったくさせているのが現代の大学生の男女の出会い。ラジオ番組からお互いの存在を知り同じ昔の洋楽が好きでそしてそこにはただのリスナーだったのがDJの爆風スランプの歌を流しながら会いたい人に…と自分の過去を話、玉ねぎの下で会おうと締めくくる。そこに駆けつける二人はお互いリスナーと知り、しかも母親は今日子。そして女の方は虎太郎が渡せなかったカセットテープを代筆を頼まれた友人に渡しそれを娘がたまたま持っていた。切なさと今恋愛から遠のいている自分がここまでこの恋愛をきれいと思える感動を忘れたくなくて大雑把に内容を書きこむ。
また再読したい。

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80年代の高校生の青春、音楽が繋ぐ文通の思い出、そしてその子ども世代の2024年、ラジオのリスナー同士の奇跡と言ってもいい出会い。その奇跡とまで行かなくても勇気が親にあればと思ってしまいました。

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爆風スランプの「ペンフレンドの二人の恋」のその後と現代のラジオリスナーの若者たちのラブストーリー、楽しめました。エモい
虎太郎と今日子の子供が美優、大樹はＤＪwhoというのはわかるけど丈流の母も今日子､､､？？
そのへん、読み取れなくてモヤモヤ

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爆風スランプの初期のころからレコードを聞いていたし、同名曲は、若いころ、カラオケでだいたい最初に歌う曲だったので、歌詞はよく知っている。だから展開も結末も知っている。その結末は苦しいなと思いながら読み始める。昭和と令和の時代を行き来しながら、話もシンクロしながら進んでいく展開は引き込まれる。各章のラスト近辺と冒頭の言葉でつながっていくスタイルはgood。虎太郎と今日子の武道館の顛末、そしてその後、そして彼らの現在の状態、丈流と美優の武道館の顛末など、感情がいろんな方向に引っ張られて、心地よい疲労感。会えて良かったね。地の文に同名曲の歌詞が埋め込まれているのが憎い演出。Whoさんの正体に関して夏目漱石『こころ』を連想した（ぜんぜん違うけど）。2025/2の映画はまた別のストーリーみたいだけどどんなだろうな。観てみたい。

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［こんな人におすすめ］
＊Bon Joviを聴いたことがない人
　この本のタイトルは爆風スランプの曲に由来すると思われます。Bon Joviではありません。また、Bon Joviがメインの小説ではありません。
　しかし、この本に登場するBon Joviの曲は最高です（もちろん出てこない曲も素敵ですが）。本が読めなくてもBon Joviに救われる夜があります。一度も聴いたことがない人はこの本をきっかけに検索することをおすすめします（もちろんこの本も面白いです）。

［こんな人はいったんストップ］
＊リトルトゥースの人
　タイトルから深夜ラジオを連想して手に取った人へ。あなたが想像するストーリーではありませんが、ラジオが好きなら気が合うと思います。ただし、一つだけご注意ください。雰囲気は深夜ラジオより昼間から22時に流れるラジオに近いです。

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「ペンフレンドの二人の恋は
つのるほどに悲しくなるのが宿命」
名曲をリスペクトされた作品。
『あの頃』がふんだんに描かれています。
映画も楽しみにしたいと思います。

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80sが刺さるね。
この選曲(＆散りばめられる当時の小ネタ)に☆＋1。
プレイリスト作ろう。
それを聴きながらもう一度読もう。
映画になるの？サントラ要チェックや。

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過去パートと現代パート、加えてそれぞれの人物のパートを行き来しながら物語は進みます。年代がはっきりしているので、こんがらがることはないので安心。
これこそロマンティックなお話。文通やラジオというアナログな要素がまた良い。
そんなことが起こることはほぼほぼ無いけれども。

ここで繋がるんだと伏線回収もあり、楽しめた。

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1986年、高校で放送部の虎太郎は、友人から文通の代筆を頼まれます。相手は別の高校の今日子。友人が文通を辞める事にしたので、彼のふりをして交流を続ける事に。お互い洋楽好きで、いつか話したい、会いたいと想いが募ります。今日子は2人が大好きなボン・ジョヴィのチケットを送り、武道館で会おうと誘うのですが、、、。会いたいけど、会えない。揺れる気持ちが切ないです。

物語は、過去編と現代編、交互に進んでいきます。2024年の恋は、ラジオのリスナー同士の奇跡の物語。過去と現代の話を繋げる音楽の世界。読書後、爆風スランプの曲を聴くと、そのままの世界観でした。映画版はまだ観てませんが気になります。