商品説明
【対象:小学上級以上】
<児童文学のトップランナー5人がつむぐ珠玉のアンソロジー第四弾。くらくらするような物語をあなたに!>
みなさんは、蔵を知っていますか。
もしかしたら観光地で見かけたことがあるかもしれませんね。二階建ての家くらいの細い建物で、外から見るとストンとした長細い形をしています。ちょっと変わった形なのですぐに分かるかもしれませんね。瓦屋根で、白壁や黒い板張りのことが多く、入口以外に窓はありません。
もともと蔵は、穀物や家財などを入れておくための建物でしたが、最近では、内部をリフォームしてカフェや雑貨店として使われていることがあります。
私もそんな蔵カフェのマスターの一人です。自慢のカフェラテを飲みながら、本が読めるブックカフェで、店には何千冊もの本があります。
ある町の住宅街でひっそりと営業していますが、ちょっと不思議なことがおこるらしく、小学生にも人気です。
どんな不思議があるかですって?
それはカフェにやって来た人たちにきいた方がいいですね。
なにしろ私の仕事は、やって来たお客さんのために、その人にぴったりの飲み物やスイーツをお出しするだけなのですから。いえ、だけではないかもしれません……。
さあ、今日はどんな人たちと出会えるでしょう。
相棒の猫たちと一緒に、みなさんのお越しをお待ちしています。
(『くらくらのブックカフェ』プロローグより)
町はずれにある蔵を改造したブックカフェ。偶然出会った猫にいざなわれて扉を開けると、不思議な雰囲気をまとうマスターが、あなたに合った飲み物とスイーツを出してくれます。そこで出会う本は、あなたのことをずっと待っていた本たちなのです……。さあ、どんな物語があなたを待っているのでしょうか?
『ぐるぐるの図書室』『ぎりぎりの本屋さん』『じりじりの移動図書館』を描いた児童文学作家5人が、とあるブックカフェを舞台に、本にまつわる5色の物語をつむぎます。
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『くらくらのブックカフェ』
2024/12/11 22:52
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投稿者:百書繚乱 - この投稿者のレビュー一覧を見る
住宅街でひっそりと営業する蔵カフェ
困りごとを抱えた子どもたちが猫にいざなわれてその不思議なブックカフェにたどりつくと……
という設定で、5人の児童文学界“2006年組”のトップランナーが描く夢の競作リレー小説
なかよしのこのみに「絶交!」と叫んでしまい教室を飛び出したはるか
──まはら三桃「よつばが消えたら」
悪質ないじめをくりかえす子から「呪いの本」を受け取ってしまった亜希
──「呪いの行く末」廣嶋玲子
髪を切ったらコミックのキャラそっくりになってしまった転校生の虎生
──「張り子のトラオ」濱野京子
新聞の連載小説を切り抜いて綴じた手作りの本を古本市で手に入れた蓮
──「バッドエンドのむこうに」菅野雪虫
タイムカプセルに入れる本のことで親友と好きな男の子と気まずくなった仁胡
──「もうひとつの世界へ」工藤純子
壁一面にならぶさまざまな本の中から手にした一冊の本
マスターが淹れてくれるカフェラテとおいしいスイーツを味わいながら読めるのだけれど、読んでいられるのはラテアートが消えるまで
〈みなさまに、くらくらするような、すてきな本との出会いがありますように──。〉──「エピローグ」
巻末スペシャル企画は5人の作家に聞く「おとものおやつ」
[既刊情報]
『ぐるぐるの図書館』2016年10月
『ぎりぎりの本屋さん』2018年10月
『じりじりの移動図書館』2020年7月
『くらくらのブックカフェ』2024年9月=本書