琉球空手シリーズ みんなのレビュー
- 今野 敏
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チャンミーグヮー
2021/04/02 11:44
己を修めるための「手」
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投稿者:トッツアン - この投稿者のレビュー一覧を見る
従兄の本部朝基と違い、ひ弱だった子供が「手」に目覚め本部と並び称される名人となる話と言ってしまえば簡単な話だが、一度は身を持ち崩したり、妻と駆け落ちしたりと中々波乱万丈な人生。
本部と並び称される掛け試しの名人とも称されるが、「手」は本部とはまた別の技。己を知り、自分の力の取りどころから切り開いていった「手」。
一方で、本部と同じく「手」に対する本質を見極めて本具と理解しあっている。
「義珍の拳」での船越義珍と同じ不安や悩みを覚えつつも尾、「手」を伝えようとしていく姿と修業に熱いものを感じる。
最後に「手」は己を修めるためのもの、師の武士松村からの「平和のために武」があるとうい境地にたどり着いた。
心道流の座波仁吉氏が「「己に勝つ」「争わずに勝つ」と言われたそうだが、共通する部分を感じた。
武士猿
2021/03/29 14:50
「手」そ通して守る武士の心
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投稿者:トッツアン - この投稿者のレビュー一覧を見る
「手」が好きで只管強くなることを目指す一方で、「手」を通して沖縄武士の誇り、心を守り抜く姿が素晴らしい。
沖縄の武士には隠れ武士と表にでる武士がいるが、本部朝基は表の人。乱暴狼藉を働くと噂に尾ひれがつくが、実は礼儀もわきまえた立派な武士。
著者の琉球に伝わる古い「手」への熱い想いも感じ取れる。本土に入ってから、「手」は空手となり筋力に頼る西洋スポーツの世界に入ってしまった。それはそれでよいが、本来の生涯を通して行う修業、年をとっても力を蓄えられる世界をこの本は「義珍の拳」では見せてくれる。本部、船越共に現代空手に変わっていく中で失われるであろう本質を予想し、憂いている。
ただ、「義珍の拳」では船越と早くから出会い、理解しあっているところが、本書では東京で初めて会うことになっており。つじつまの合わぬところが不満。
「義珍の拳」と本書は何度読んでも、考えさせられる本。
武士猿
2015/11/13 23:22
最高です
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投稿者:おさるまん - この投稿者のレビュー一覧を見る
空手ファンなら読むべき一冊だと思います。先人の方の話はホントに勉強になります。
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