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新世界より みんなのレビュー

  • 貴志祐介 (著)
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みんなのレビュー34件

みんなの評価4.4

評価内訳

  • 星 5 (20件)
  • 星 4 (9件)
  • 星 3 (4件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (1件)
9 件中 1 件~ 9 件を表示

新世界より 中

2016/03/18 09:48

悪鬼と業魔の正体

3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ひろし - この投稿者のレビュー一覧を見る

今から千年後、日本の人口は激減し、全国で五万人程となっていた。代わりに人類は呪力と言う超能力を得て、魑魅魍魎が跋扈する世界を生き抜いていた。注連縄という結界を作ってその中に生活する人間たち。その結界の外にはバケネズミやミノシロといった怪物を始め、悪鬼や業魔という、人類を滅亡させるほどの力を持った伝説のような生き物も過去存在したという。
上巻では結界の外に夏季キャンプに行った主人公早季たちが、先史文明が遺した「国立国会図書館つくば館」の端末機械である「ミノシロモドキ」と遭遇し、「悪鬼」と「業魔」の正体等の禁断の知識に触れてしまう。そこから、それまで平和だった神栖66町に不穏の影が落ちる始めた。この中巻では、仲間うちでも優秀だった「瞬」が、業魔となって命を落としてしまうのだ。そう、悪鬼や業魔というのは呪力によって自らを変異させてしまった、人間の姿であったのだ。人間の呪力には「愧死機構」という、呪力を人間に使ってしまうと自分が死んでしまうという機能が備わっており、人間同士の争いを避けるようになっているのだが、悪鬼にはその機構が存在しない。つまり悪鬼が誕生してしまうと、悪鬼が自ら死ぬまで、人間は一方的に悪鬼に殺される事になるのだ。禁断の事実を知ってしまった早季たちは瞬の記憶を消される。しかし今度は真理亜と良が結界の外へと逃げ出し、外の世界で生きて行く事を選んでしまう。早季は彼らを連れ戻すよう、風紀委員会から命令を受けるのだが。
本作品ここまで読んで、初めて漫画やアニメになったのだと知る。なるほど確かに漫画やアニメにしやすい設定、内容だなと改めて感じる。ただ「町」という枠から大きく出て行かないからか、内容が濃い割にスケール感を感じないのが玉にキズかも。上巻に続いてのこの中巻で、物語の様相が変わってきた。これまで呪力で圧倒的な力を持つ人間に、非常に従順だったバケネズミ達の動きがどうも怪しい。物語は大きく動く様相を呈してきたので、下巻に期待したいと思う。

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新世界より 中

2019/03/08 21:13

なかなか

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:caroten - この投稿者のレビュー一覧を見る

物語は、簡単に書けば、魔法のようなものを使えるようになった人間が、世界の事を知るために戦ったりする話です。

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新世界より 上

2018/11/06 20:48

漫画もあります。

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:caroten - この投稿者のレビュー一覧を見る

漫画のものとほとんど同じです。                                                   
ですが、個人的には小説の方が値段も安く済むので小説をお勧めします。

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新世界より 下

2016/03/28 09:37

バケネズミの反乱と悪鬼降臨。そして、大戦争へ。

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ひろし - この投稿者のレビュー一覧を見る

これまで人間に忠誠を誓ってきたバケネズミが、悪鬼と言う切り札を得て人間に反旗を翻す。そこから人間対バケネズミのお互いの生存を賭けた大戦争が始まる!というのがこの下巻の要旨。物語の終盤には、これまで描かれたこの世界の骨格のような物が根底から覆るような、驚きの結末が隠されている。最後の最後に、物語のテーマ的な物が示される類の設定。でも「そ、そうだったのかあ!」というよりは、「ふーん」くらいの感覚。上中下巻で結構なボリュームがあったものの、サラリと読ませてくれたのは好感。だけど「読み応え」とか「感動」には薄い感じ。星3.5という所でしょうか。

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新世界より 上

2016/03/09 08:20

新世界を躍動し生き抜け!子供たち

1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ひろし - この投稿者のレビュー一覧を見る

1000年後、人類は幾度かの粛清を受け人口を激減させる中、呪力と言う超能力を身に着けていた。しかし同じ世界には得体の知れない生き物たちが跋扈し、人類は「注連縄」と呼ばれる結界の中で暮らしていた。その世界の外には、恐ろしい「悪鬼」や「業魔」がいて、人間を襲うと言うのだが・・・。
最初読んだ感触が、椎名誠の「アド・バード」に良く似ているなと感じた。バケネズミやミノシロ、ミノシロモドキなんていう不思議な名前を持った生き物たち(アド・バードではインドカネタタキが忘れられないw)が跋扈している世界という設定。なるほどどちらもSF大賞を受賞したという共通点があるらしい。ただアド・バードが基本的にぶっとんだ娯楽小説だったのに比べて、本作品は比較的リアル。その世界に子供たちがどう順応し、成長し、そして真実を見つけ出して行くのかという内容。今から1000年後、価値観や能力等大きく変わっているように見えて、やはり基本は人間で、子供たち。その子供たちがこの世界をどう成長していくのか、続きが楽しみです。

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新世界より(上)

2015/10/26 21:32

SFだけど現実的

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:チロル千代子 - この投稿者のレビュー一覧を見る

引き込まれるように上、中、下と最後まで読むことができました。

バケネズミに追いかけられながら、真っ暗な洞窟を逃げ回っているシーンが印象的でした。

現実の日常で、毎朝地下鉄を多くの人がせかせか歩いてる姿を見て、バケネズミのことを思い出してしまいました。

働き蟻のような扱いを受けるネズミと、神の力を持つ人間と、それぞれの尊厳をかけた戦いのお話です。

途中、回想のようにものすごい詳しい空想の生き物の話しが冗長だったこと。常用外の難しい漢字が多く出てきて読みづらいのがマイナスでした。

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新世界より(下)

2015/08/26 01:08

子供はやがて大人になり

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ショコラ - この投稿者のレビュー一覧を見る

とても面白かったです。

超能力を持つ人間の世界で、子供だった主人公も大人になっていきます。
どこか不気味だったこの世界で、その予感通り壮絶な戦いが始まり、世界の
真相がついに明らかになります。

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新世界より(中)

2015/08/26 01:02

強大な力を制御するということ

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ショコラ - この投稿者のレビュー一覧を見る

超能力者のいる世界を描いた物語。子供達も成長していきます。
悲しく恐ろしい現実に直面しても、それを忘れさせられ生きていく…
強大な力を持つことの意味と難しさを考えさせられました。
途中、性描写がちょっと長く感じました(笑) ストーリーはとても面白く、
名作であることは間違いありません。

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新世界より 上

2015/03/26 10:24

中盤からの加速は留まることを知らず

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:september - この投稿者のレビュー一覧を見る

1000年後の日本。誰もがサイコキネシスを操れるようになった世界。無邪気に遊ぶ子どもたち。でも気付いてしまった。何かがおかしい。なぜこうなってた。誰がこうした。導入部が少し冗長でしたが中盤からの加速は留まることを知らず、500ページ弱読んだとは思えないほどの濃密さリアルさ。中巻でもこのスピードが維持されるほどの展開を見せてくれるのかに期待。

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