怖い俳句 みんなのレビュー
- 倉阪鬼一郎 (著)
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怖い俳句
2019/07/02 22:04
文字通りこわ~い俳句
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たあまる - この投稿者のレビュー一覧を見る
倉阪鬼一郎という人の『怖い俳句』という本は、
文字通りこわ~い俳句を集めた本です。
「幽霊が写って通るステンレス」(池田澄子)とか
「百物語果てて点せば不思議な空席」(内藤吐天)とか。
俳句でホラーとは意外でしたが、想像力が凝縮された句がいくつもあるのですね。
ついていけないような感覚の作品もけっこうありました。
こわさは人それぞれということでしょうか。
そういえばホラーではないけど、有名な一茶の「やせがえる負けるな一茶ここにあり」も、弱い者への賛歌ではなく、どろどろした情念の句なんですよね。
怖い俳句
2017/01/29 18:32
怖い俳句ってこんなにあるんですね!
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:木置場住人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
テレビで俳句作りがちょっとしたブームになっています。
"怖い"俳句なんてと期待せず、少しづつ読み進めました。作者である倉阪鬼一郎さんに興味があったからです。
一読してイメージをふくらませてから、解説を読むのですが、たしかに"怖い"です。
どれが一番怖いとは言えません。まずはページを開いて、どこからでもいいから黙読し、次に音読して下さい。
怖い俳句
2023/04/19 21:15
「俳句の怖さは、その決定的な身近さに由来します。」まえがきより。
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:やまだち - この投稿者のレビュー一覧を見る
怖い俳句を集めたアンソロジーです。
ネタバレがあります。
第1章 芭蕉から子規まで
第2章 虚子からホトトギス系、人間探求派まで
第3章 戦前新興俳句系
第4章 実存観念系とその周辺(伝統俳句、文人俳句を含む)
第5章 戦後前衛俳句系
第6章 女流俳句
第7章 自由律と現代川柳
第8章 昭和生まれの俳人(戦前)
第9章 昭和生まれの俳人(戦後)
まえがきに「鑑賞する主体によって、感じる怖さはおのずと違ってきます。」とありますように、句の数だけ怖さの種類もあります。
句のテーマは深い闇や怪奇、稲妻、生き物やその死骸とホラーのオンパレードです。病や死、戦争をあつかった句は底知れぬ怖さがありました。無駄のない十七音だからこそ想像の余地がうまれ、不気味さが増すのでしょう。
印象に残った句が、
鶏殺すこと待て海を見せてから 大原テルカズ
解説の「残酷な抒情」という言葉とともに、深々と胸に刺さりました。
また、有名や俳人たちも「怖い俳句」を詠んでいたことにびっくり!「教科書に載っていない子規」の句はゾクゾクしました。そして句の解説によってその背景を知ると、作者の思いとリンクしてしまい怖さ倍増です。
*虫(ムシ・蟲)が苦手、あるいは集合体恐怖症の方はご注意を!
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