夏川龍成さんのレビュー一覧
投稿者:夏川龍成
2020/02/11 19:13
群像劇型ミステリー
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ある交通事故によって亡くなってしまった女の子に関わった人物それぞれに章ごとにスポットを当て、物語が進んでいく群像劇型ミステリー小説。
端的に言うと、終わりは呆気ないもので、少し肩透かしを食らった感は否めない。
群像劇タイプの小説の難しさを見た気がする。
ただ、群像劇だからこそ、個々のキャラの造りはしっかりしており、その点は評価出来る。
もっと点と点が繋がり、強く明確な線が描かれ物語が終局を迎えることが出来れば、カタルシスも半端無く、良い物に仕上がったのだろうと思うと実に惜しい作品だ。
2019/12/18 07:03
なんだか元気になれる本
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小説ではないのかもしれない。
どちらかというと、自己啓発的な感じ。
麦本三歩の持っている一面は、きっとどんな大人も持っている。
その当てはまる一面に出くわし、それに対する麦本三歩の考えや行動を読んだとき、不思議と心が軽くなったり、気持ちが前向きになったりする。
今までの住野よるさんの作品とは全く色の違ったものだが、とても良い作品だと思った。
2019/11/17 11:11
うーん、イマイチかなー
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損切りルールが-5%というのは、他の書籍でもよく書かれていることだが、実際取引をしてみると良い判断とも言えない感じはする。
ただ、損失を抑えるということを体に染み込ませるという意味では、大いに賛成かな。
あと、買いにむかうルールも曖昧な印象を受けた。著者の長男次男が、実際売買した記録も載っているが、太陽線包み線が出たから買い、ボリンジャーバンド-3σに達したから買いといったルールには多少違和感を感じる。
順張りの考え方だと、-3σまで行くということは、めったに起こらないことが起こったのだから、さらに下に向かう可能性もある。なので、ボリンジャーバンドは売り買いする決め手になるほどのインディケーターにはなり得ない。
選定してる銘柄の理由は、身近だからとか事業内容が気になったとかそのへんは別に構わないんだけど。ほんなら、長期投資しろよと思うけど、投資を実践で初歩から勉強していくというストーリーの本なので仕方ないか…
投資に関する著者の考え方は理解できるけど、実戦向きの本かと言えば全くそうではないので、その点を留意して購入いただければ良書であろう。
2019/02/23 16:04
阪神電鉄のニュースの時には
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阪神タイガースという人気球団を私物化しようとしている金にがめついオッサンみたいなイメージを持っていた。
おそらくそんなイメージを持っていたのは、私以外にも大勢いたと思う。
しかし、この本を読んで思ったのは、村上世彰という人間は、お金を通して日本経済をより強くすることを本気で考えている人間だということが分かった。
こんな裏表がない言葉で、お金のことについて書かれた本があっただろうか?
それはきっと村上世彰氏が、お金に対して常に真剣に向き合ってきたからこそなのだと思う。
日本人のお金に対する考え方を、変えてくれる一助になる一冊だと思う。
投資はしていないが興味はある、投資とは一体どういうことなのか知りたいという人は、是非一度読んでほしい。
自分を好きになりたい。 自己肯定感を上げるためにやってみたこと
2018/11/30 08:05
いや、この作者十分幸せやん!?
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旦那さんおるし、その旦那さんは作者さんのこともちゃんと理解してくれてるし!周りに心配してくれてる人もたくさんいるし。
と思った人こそが読むべき本なのではないかなと思いました。
自己肯定感が低さ、自己否定感が強さというのは人それぞれなので、他人からは全然問題なさそうに見えても本人はとても苦しんでいる問題です。
この本に書かれていることも、全てが悩んでいる全ての人に当てはまるわけではありませんが、当てはまるところは必ずあるので、そこをじっくり読んで自分を大切にしてあげて自己肯定感の低さから抜け出して行きましょう。
マンガで書かれているのでとても読みやすいと思います。
2018/06/16 01:07
うーん…
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村山由佳作品は好きだけど、この作品はちょっと合わなかったな。
上巻は良い感じかと思ったけど、下巻はダメ。
何が描きたかったのか分からない。
なんで終盤でいきなり唐突なラブシーンをいれた?
そのせいで、下巻の終盤まで彼女に裏切られフラレて傷ついて鬱々としていた男が、勢いと流れで他の女とスッキシして、フッ切れただけの話にしか見えなくなってしまった。
人には色々な悩みや幸せの形があるみたいなテーマがこの小説で語られてるように思っていたのだけど、ホントになんか唐突に勢いと流れで体を重ねるシーンが入ってしまったことで、小説全体のバランスが崩れたように感じた。
2017/07/21 18:48
住野よるさんの作品はやっぱり好きだ!
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君の膵臓を食べたいとはガラッと色の変わった作品
一人の女の子の周りで起こる不思議な日常とその中で成長していく女の子の姿描いたお話。
女の子の視点から描かれている物語なので、文章が独特で癖がある。でも、それが癖になる。
疲れた日常を送っている人に、染み渡るような心地よい作品だと感じた。
2017/04/20 18:50
何回読んでも好きだ。
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ラノベの走りみたいに一部で言われている村山由佳先生の作品ですが、やっぱり何度読んでも好きだ。
久しぶりに読んだ感想としては、結構端折ってる感じとか、都合が良すぎるなと感じる場面はあった。
けれど、それ以上に登場人物の感情の描き方がとても好きだ。
真っ直ぐで真面目な二人の不器用な恋愛に惹かれるものがある。
賢明なる投資家 ──割安株の見つけ方とバリュー投資を成功させる方法
2017/02/17 23:36
投資の基礎
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投機ではなく、投資の基礎が書かれている。
要約すると、超優良銘柄を圧倒的な割安で放置されているときに買えということ。
それは例えばリーマンショック後や民主党政権下において、割安で放置されていた自動車銘柄を買えということ。
そういう意味での割安株をしっかり見極めて買うのが、本来の投資のスタイルだと教えてくれる本です。
2、3年のゲーム株やバイオ株ブームは、投資ではないのかもしれません。
筋トレが最強のソリューションである マッチョ社長が教える究極の悩み解決法
2016/11/08 01:20
まぁ、いいんじゃない。
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ストレートな自己啓発(筋肉啓発?)本。
松岡修造的なアレを感じる。
なんのエビデンスもないけど、その言葉に説得力があるような勢いだけは感じる。
2016/10/13 02:44
2016年読んだ本の中では1番。
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読書をする方にとっては、所詮ラノベと捉えられるかもしれません。
でも、僕はとても好きだ。
登場する二人の会話の掛け合いも軽妙で心地良い。
彼女の笑い方の表現にも、すごく愛着が湧く書き方なのもお気に入り。
だから、物語を進めていくと、突然の出来事に心が痛くなる。
まぁ、伏線が張ってあるので、読書する人はすぐに気付くんだろうけど、僕は素直なので。
フィクションだって分かってても、読み終わった後は、自分にも人にも少し優しくなれるし、自分のことも人のことも少し好きになれる。
絶望のドン底からフワッと上向く終わりもやっぱり好き。
王道展開だけど、やっぱり心にハマるものはハマるというのを改めて理解させてくれた作品。
2016/10/05 09:57
アメリカでは人気のある自己啓発本らしい
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日本の自己啓発本が、読者に言葉で語りかけるものが多いのに対し、この書籍はかなりスピリチュアルな内容の自己啓発本となっている。
そのため、その点が受け入れられないと、読んでいくのがしんどくなるだろう。
また、社会構造自体が、アメリカと日本では大きく異なっているため、今の生活に活かせるものであるかと言われると難しいのではないかと思う。
しかし、人間が個性的に生き生きとした生活を送るためには『創造性』が必要不可欠という点においては、非常に納得できる部分があった。
日本人は、和を大事にし過ぎることで、個を殺して生きていることが多いと思う。
個をもっと大事に扱うべき時代に来ているのではないかと感じた。
2016/08/07 01:39
「このミステリーがすごい!2015」ほか、世界の主要な賞も含めて初の6冠の割には…
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期待して読んだが、期待以上の満足感は得られなかった。
そもそも、ミステリー小説を読まない私なので、この手のジャンルの小説というものは、一概に同じような構成になっているのかもしれない。
そういう意味では、このレビューは参考にならないことをご承知いただいた上で読んでいただければ幸いである。
フランスで起こった女性拐事件が物語の発端となっている。
犯人の目星および誘拐された女性の情報さえも、中々手に入らず捜査をしあぐねる警部カミーユとその部下たち。
ようやく手に入れた情報で犯人を追い詰め、事件は無事解決と思いきや、そこからかなり異質な形でストーリーは展開されていく。
物語全体的としては悪くはないと思うが、登場人物が設定の割に、物語の中で深く掘り下げられていないので、非常に薄っぺらく感じる。
個別で見た時はキャラとして立つ設定が、物語では死に設定になっているのは、読んでいて苦々しい思いをした。
後は、読み終わった時の爽快感というものもあまり感じなかった。
最終的にある人物を問い詰め、最初の事件起こった経緯やその大元が明るみになるのだが、結局それが正しいか否かは、判明しない。
つまり、一件落着という終わりではないのだ。
この終わり方にもモヤモヤしたものを感じざるを得なかった。
他に読まれた方はこれで納得できたのだろうか?
ただ、評価したい点もある。
グロテスクな描写は、かなり良かった。
殺害するシーンでは、それが淡々と描かれるところが逆に生々しさを演出できていると感じた。
ミステリー小説としては、イマイチだがグロ表現はオススメである。
ただし、グロシーンは所詮物語の一部に過ぎないので、そちらを期待してわざわざ購入する必要もないだろう。
2016/07/18 02:36
HTML&CSSの土台を学ぶには最適
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HTMLとCSSの基礎を学ぶには最適な書籍。
打ち込むテキストと表示サンプルが順に記載されているので、どこを触ればどう変わるかという部分が分かりやすいと思います。
2016/07/14 10:29
いかなるマーケットにもあてはまる銘柄選定術
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日本人が執筆し、出版されている成長株発掘銘柄のベースになったとも言える書籍。
とりあえず一度読んでおけば、マーケットに参加する心得なども学べる。
めちゃくちゃ要約すると、成長率が目を見張る相場の主導銘柄をカップウィズハンドル 取っ手抜けしたところで買え(ただし、上昇相場に限る)みたいな感じですが、カップウィズハンドルを見極めるのは、本書を読んでもとても難しいと感じました。