木置場住人さんのレビュー一覧
投稿者:木置場住人
ハマクラの音楽いろいろ
2017/03/26 08:11
生誕100年の芸術家からの発言
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筆者である浜口庫之助さんが叙勲を辞退したことは以前から知っていましたが、「芸術家は肩書をもったときに死ぬ」という信念からとはこの文庫で知りました。「大衆のために歌を作りつづけてきた」からと書いています。
2017は生誕100年。様々なヒットの立役者の貴重な著作です。復刻した立東舎に深謝します。
キラキラネームの大研究
2016/12/16 17:30
本当は「キラキラネームをつける人たち」に読んで欲しい本
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帯にある「漢字の奥深さがわかる」は大げさではありませんでした。
戸籍法の「名前の読みに制限なし」が前提にあるのかもしれませんが、キラキラネームをつける人たちが多くなった背景を歴史的な観点も踏まえ1章ごとに丁寧に分かりやすく解説してくれました。コラムも面白く一読の価値があります。
ただ、「『漢字』を『感字』にしてはいけない」という筆者の結論も、やまとことばを漢字を使って表すことに苦労した先人の苦労も、この本を読まない人たちには届きそうもなく、カジュアルに漢字を使う世代が外人の「変な漢字タトゥー」を笑わなくなる日は来ないことを祈りました。
白熱ビール教室
2016/11/27 14:38
ビールを飲む前に読むべし
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ベルギービールが好きで、この本に出会いました。「自分好みの味」を探すためには、最低限この本で語られる知識を持っていた方が楽しくビールを飲めると思いました。家で飲むにしても、ビアバーで飲むにしても。
女魔術師 傑作情話集
2016/10/31 14:19
文字通り「真情」を語る話(情話)ばかり
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収載されている七編はどれも登場人物の真情が切々と語られていて胸をうつ。時代背景とともにその時代に生きた人々が生き生きと浮かぶ。
閉場(はね)・知己(しるべ)・下物(さかな)・厄雑者(やくざもの)・衣服(きもの)など振られたルビも語り口を反映していて時代感を感じることができる。岡本綺堂の語り口に引き込まれる作品ばかりです。
168ページの最終行の心形刀流のルビは「しんがたとうりゅう」とあるけど「しんぎょうとうりゅう」の間違いだよね、後に出てくる箇所は正しかったけど・・・。蛇足です。