あおまささんのレビュー一覧
投稿者:あおまさ
2019/07/14 22:16
ヤバい、ちょっと泣いた
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まさかこう来るとは思わず…。でも、これもありか。
無口無表情の日高が、実は頭の中であれこれグルグル考えているさまが可笑しい。
やはり秀良子さんは間の取り方とか台詞が上手いし、場面の空気感が良い。コミカルに流していたかと思うと、ふとシリアスになる、その切り替えは無理がなく、自然。
メインの二人はもちろん気になるが、こちらの二人の今後も気になり過ぎる…。
2018/11/23 22:33
波乱の第二巻
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読者にはマレーネとリリー、双方の葛藤や懊悩が見える分、非常にもどかしく、また切ない。
騙されたと思い激怒するリリーと、リリーの心が離れてしまった事に悲嘆するマレーネ。
本編はそんな張り詰めた重い空気に満ちています。
二人の過去も少し語られたが、それ故にこの先も一筋縄では行かない気がする。
そして今回も、キーファーに圧倒されました。彼は体躯ばかりか、その存在感も大きいです。
2018/11/11 18:00
堪能しました
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堪らんですヨ。エロスの坩堝です。
カミロの濃厚な色気と、テオの可憐な色気(後に特濃になりますw)のダブルの効果で、クラクラきました。
が、エロスばかりでなく、テオの揺れ動く心情はもちろん、友人たちや町の人との関わり、町の風景や祭のことなどが過不足なく描かれて、そこにいる人の息吹や、空気の匂いや温度まで伝わってくるようでした。
座裏屋さんの作品は、これまでシリアスなものしか読んだ事がなかったので、こんなコミカルな場面のある楽しいお話も描けるのだと、ちょっと驚きつつ感心しました。
本当に上手なかただなぁ…。
2018/09/14 22:16
とても良かった
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出会えて良かったと思う作品。ありがとうございます。感涙です。
悲しみや苦しみ、孤独感を胸に抱えている人は読んでみてください。何かを感じられるはず。
大切なものをもっと大切にしたいと思ったし、何気ない幸せを大事にしたいと思った。
穣の父が豊に言った言葉が胸に沁みました。
誰かと囲む食卓は、それが当たり前にあれば特に何かを実感することはないけれど、改めて考えてみれば温かいものなのだと気付かされました。
そして、種くんが可愛かった…。
2018/08/02 21:49
じわりと涙が…
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涙の匂いを辿ってくるなら、今、隣に遠藤平蔵氏は来てくれるはず。そう思わせるほどに涙ぐませる物語でした。
主人公の遠藤氏が猫の姿であるから嫌味がなく、世知辛い現代社会にあっては、ともすれば綺麗事のように感じさせる出来事や言葉を、温かく胸に沁みさせるのでしょう。
自分が傷つく事も厭わず、涙する人の言葉に耳を傾け、時には助けようと行動する遠藤氏の姿に、後光が差して見えました。
ほんと、いい話です。
2018/07/20 19:43
凄い執着
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恐ろしいよ、須藤。クスリが入っているとはいえ、あの狂いようは…。
反して、初めて人から見られ愛される喜びに「死んでもいい」と思う菊池の純粋さ。本当に犬のように新谷に対して従順な姿が、憐れですらある。
そして新谷。一番質が悪く厄介なのは、実はこいつなのでは?
終盤の三人のシーンは、まさに怒涛の地獄絵図のよう…なのに悲哀が漂うのは、それぞれが抱えた思いのせいか。
この先の展開が予想できない。このまま誰も救われずに終わるのか…。でも、それもいいかも。
きれいなばかりじゃない、人間の弱さや利己的なところ、卑怯で貪欲な部分、相反するもの、矛盾するもの、そういったものを突き付けてくる物語ではないでしょうか。
だから、とても痛い。
gift (上) 白い獣の、聞こえぬ声の、見えない温度の、 【電子限定おまけ付き】
2018/05/30 17:05
胸にガツンと…
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たまに、小説でも漫画でも、出会えて良かったと思うものがある。この作品も、そう。
正直、読むのが辛かった。勁の、空っぽだからこその無垢と純粋さに胸が痛くなる。
今まで誰からも何も与えられた事がない勁が、宥から与えられる全てを吸収して育っているようで、その姿が愛らしくも切ない。
ハッピーエンドを望むが、なんだか一筋縄では行かなそうです。
2018/05/30 16:42
色々すごい
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漫画なのに字が多くて、じっくり読むと時間がかかって大変。だけど面白い。
作者の独特な解釈、感性が凄い。巻末にある参考文献の多さに、また驚く。
書棚の肥やしとなっている朔太郎の詩集を引っ張り出さねば、という気になった。
2017/11/26 11:23
ハードです
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甘くないし生温くない。まさに魂のぶつかり合い。独占欲と嫉妬のオンパレード。愛憎渦巻く中、様々な思惑も渦巻く。なにか圧倒的ですらある。
舞台が監獄ということで次から次に問題が起こり、スピード感があって物語に停滞がない。長い話だか、それを感じさせなかった。名作シリーズという銘も頷ける。下巻も合わせて読んでほしい。
2017/12/10 14:04
じんわりと、くる
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他のかたもレビューに書いていたが、物語から終始漂ってくる昭和臭。それが、舞台となる田舎町の停滞感やら閉塞感をよく表していると思う。
一見、性格もなにも正反対だが、実は過去に傷を持つ男二人。そんな二人が惹かれあう、というよくある設定だが、使い古された感がない。
なんとなく重くなりそうな話なのに、いい加減なクズ男と思いきや過去に囚われまいと足掻いてでも這い上がろうとする蒼介の姿が、物語全体を明るくしている。こんな男だから、諦観気味のアケミちゃんもついていこうと思えたのだろう。
じんわりと沁みる、なかなか良作でした。
2019/07/30 20:22
面白かった
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2カプのお話ですが、どちらも個人的にギャップ萌えがありました。
直接的な濡れ場は少ないですが、色気はたっぷり。アンジーとミーシャのカプは、むしろ可愛らしいw
初読みの作家さまでしたが、何故か画に安心感を覚えました。話も面白く、物語の組み立てとか見せ方とか上手いのでしょうか。
でも、ちょっと物足りない気もするので、続くならもっと読みたいですね。
2019/04/28 21:50
とにかく、コメディ
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シリアスな場面もあるが、ほとんどツッコミかオチで笑わせる。会話とか、テンポ良くて面白い。
どこかズレてて天然だけど基本は真っ直ぐな古池に、鈴谷が絆されていく感じはよく描かれていると思うが、もう少し有給の為の攻防を繰り広げてほしかったかな、と。
2018/12/21 23:22
キラキラ×もだもだ
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初読みの作家さん。
何しろ人物の身体の線がきれい。なので、立ち姿も動きも美しい。
表題のお話は可愛い感じ…とはいえ、主人公二人とも27歳。そのわりに若いけどw
ちょっと二人の関係の進み具合が唐突な所もあるが、深谷のもだもだした感じが微笑ましくもあった。
最後、オチにちょっと驚いたけど、なるほど~、とw
表題作の他、一編同時収録あり。
2018/12/12 22:14
題名が…?
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湖水さんの描く、幸薄い感じのクールビューティー受けと野獣感のある攻めが好き。
似た者同士、相手に自身を投影し救い合う…という感じのお話でしょうか。
見た目や力では真名を圧倒しているのに、すがりついているのは赤羽根のほう。彼が真名の名を必死に呼ぶ様が、何となく切ない。
台詞回しや掛け合いが上手いなぁ。
2018/09/27 22:34
意外にも真面目
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もっとコメディ色が強いのかと思ったら、テーマはなかなか重かった。
前半、蓮のほうがメンタル弱めだったのに、途中から先生の弱さが目立つ。
内面か、外見か…難しいです。
蓮の強さと愛情の深さ、優しさに、先生は救われましたね。