Kusukusuさんのレビュー一覧
投稿者:Kusukusu
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新・恐竜骨格図集
2022/07/14 23:22
最新の恐竜の骨格復元図
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
あくまでも、骨格の復元図集であり、図鑑ではないため、個々の恐竜の全長や体重、生態などはほとんど述べられていません。ただし、骨格の復元図は最新の知見に基づくものであり、非常に満足度は高いです。“まえがき”に書かれている通り、博物館で実際の復元骨格を見る際の参考にもなります。
気になった点をあげるとすれば、作中に頻繁に登場する“パラタイプ”“ネオタイプ”などの専門用語や、復元図のモデルとなった標本を収蔵している博物館や研究所の正式名称についての解説がなかったこと。この本の読者層として、既に一定の知識を持っている人やこの分野の研究者を目指す学生などを想定していたのかもしれませんが、それでも注釈のような形で表記してもよかったのではないかと思いました。
恐竜の教科書 最新研究で読み解く進化の謎
2019/03/31 20:19
まさに教科書
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
いわゆる図鑑ではないので、恐竜についてある程度の知識がある人向けの本。また、「~という説が有力だが、確証はない」とか、「○○という説に対して、××という主張がある」という書き方が多いので、はっきりした結論を期待して読むと、違和感が残るかもしれません。それでも、鳥類を含む恐竜全般について、どのような生き物だったかを、かなり専門的なレベルまで詳しく知ることができます。特に3章の恐竜の解剖学の解説は日本の恐竜本としては最も分かりやすいと言っても良いと思います。
神は妄想である 宗教との決別
2019/01/05 17:05
科学は宗教から人々を解放できるか?
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挑発的なタイトルに違わず、内容は論理的だが、攻撃的。一般的な創造論だけではなく、神の存在の有無は答えられないという不可知論や、啓蒙主義的理神論、互いに干渉しなければ、科学と宗教は共存できるという考えも、結局は神の存在を認めているという理由で攻撃している。
正直、「そこまで言わなくても…」という箇所もあり、著者の主張に全面的に賛同することはできなかった。しかし、宗教・神・信仰などの言葉が人々が科学的・合理的な思考を育むことを抑圧する手段として使われ、子供の心を虐待し、テロや戦争という残虐な行為を引き起こす最も強力な原動力であるという主張には説得力があり、西洋社会では宗教に対して、過剰なほどの配慮が払われるという著者の指摘は鋭いところを突いていると感じた。また、創造論者が進化論を否定しようと持ち出す主張を科学的な事実と証拠に基づいて手際よく論駁していく過程は、痛快ささえ覚えた。
一方でキリスト教(とイスラム教を)中心に論じているため、日本人には理解に苦しんだり、わざわざ取り上げるほど重要なことなのかという認識があまりなかった事柄もあった。例えば、第9章の最終節では、信仰と切り離して結婚式などの宗教的儀礼に参加することは可能であると書かれているが、クリスマスなどを宗教的背景から完全に切り離して年中行事に取り込み、クリスチャンでなくとも教会で結婚式を挙げることに何の違和感も持たない日本人からすれば、このような本の中で公に宣言しなければならないほどのことなのかと少し驚いた。
また、本書に登場するような宗教原理主義者のかなり荒唐無稽な主張が(特にアメリカで)無視出来ないほどの勢力となっているのはなぜなのか、という点は漠然とではあるにしろ、生物は進化するという考えを受け入れている人が多い日本では分かりにくいのではないかと思った。この点については、科学だけではなく、文化的、歴史的な面からも解説する本が必要ではないか。
オスマン帝国 繁栄と衰亡の600年史
2022/03/13 20:23
オスマン帝国への入門書
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世界史の授業では聞いたことがあったものの、その初期の歴史についてはほとんど知らず、聞いた内容もヨーロッパ列強に押されるようになった19世紀以降のものがほとんどだったので、1冊でオスマン帝国の通史について学ぶことができる貴重な本だと思い購入。特に帝国が社会的、文化的に、円熟期を迎えたのが、従来考えられていたような、15~16世紀ではなく、対外的には劣勢になりつつあった18世紀であったというのは、自分が知らなかったことで、とても興味深かったと同時に、ヨーロッパ諸国との戦争に敗れながらも国内的には繁栄できたのかという疑問も湧いてきた。また、厳格なイメージの強いイスラム法を、帝国内の実情に合わせて柔軟に運用したり、国内に居住していた多民族に配慮しつつ政策を行っていたが、19世紀以降の民族自決の流れの中でその政策が行き詰まり、帝国の崩壊に繋がっていった過程なども、多くの例を挙げて説明していたので非常に分かりやすかった。
1つだけ気になったのは、文中の熟語にかなり難解なものが度々出てきたこと。本筋にはあまり影響がなかったのでまだよかったですが…
グレゴリー・ポール恐竜事典
2020/10/18 13:33
恐竜を生物として理解できる一冊
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著者は世界的な恐竜研究者であり、古生物のイラストレーター。前半で恐竜という生物について、解説し、後半に事典という構成。前半部の解説では、化石から分かることだけでなく、かつて実際に地球上に生息していた生き物として、解剖学的な視点からの解説に多くのページが割かれていたのが興味深かったです。後半の事典部分も、個々の恐竜の生息地や、生息年代といった基本的な情報に加えて、その恐竜がどんな環境の下で生活していたのか(乾燥地帯か、湿潤地帯か、あるいは寒冷な地域だったのか、など)同時代、同地域に生息していた他の恐竜との関係性についての説明もあり、恐竜という生き物についてより深い情報を得る手助けになりそうです。
ただ、”まえがき”で監訳者の方も触れているように、この本では、恐竜の分類や同種か別種かの判断、あるいは恐竜から鳥類への進化の道筋などについて、著者独自の解釈が採られています。その多くが、現在主流の考えとは異なっており、自分も読んでいて、納得しかねる箇所がいくつかありました。(具体的には、北米のティラノサウルスとアジアのタルボサウルスが同一種であると述べていますし、あるいは、トリケラトプス=トロサウルス説についてもどちらと言えば好意的です。)
また、事典部分の恐竜の特徴についての解説では、頭骨や骨格の細かい点についての説明も多く、ある程度恐竜の知識がある人でないと、読みこなすのは難しいかもしれないと感じました。
ただ、そのような点を差し引いても、第一線で長年活躍してきた研究者の方が書いた本だけあって、恐竜についての知識をさらに深めたいという意欲のある人には、うってつけの本だと思います。
タビレナ trip2 武田玲奈2ndフォトブック
2019/01/08 22:32
景色込みで楽しむ本
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下着?のカットは少しありますが、いわゆる、グラビア写真集ではありません。本のタイトル通り、旅先の風景や彼女のファッションなども含めて楽しむ本だと思います。わざわざイギリスまで行って水着を撮ることもないでしょうし。
【デジタル限定 YJ PHOTO BOOK】武田玲奈写真集「玲奈の夏バカンス」
2018/08/14 12:38
魅力いっぱい
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彼女らしい元気なイメージの写真が多いです。欲を言えばもう少しページ数があればよかった。
恐竜学名大辞典
2023/11/12 11:14
ユニークな恐竜本
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まず、これだけの本を著した著者と監修者のお二人に感謝の意を表したいです。前著も持っていますが、さらに収録されている属名が増え、22年に記載されたばかりの新種まで掲載されており、非常に充実した内容になっています。
ただ、個々の恐竜類の分類群の説明が前著よりもかなり複雑化しており、全く聞いたことのない分類群の名前が前触れなく出てくるのでそこは読むうえでかなり苦労しました。
(この辺りは研究者の間でも統一した見解がないようなので、やむを得ないかな、とも思いますが…)その点で☆を1つ減点させていただきました。
恐竜好きとしては、持っていて損はない、ただ読むにはそれなりの根気がいる本かなと。
ドイツ・ナショナリズム 「普遍」対「固有」の二千年史
2022/03/13 17:57
ドイツをより深く知りたい人向け
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最近のメディアや知識人によるドイツ礼賛の背景を知ることができるかと思い、購入。予想以上に内容が濃く、自分の知識不足もあり、全てを理解できたわけではなかったが、ドイツという国がどのように成立し、二度の大戦での敗北や東西分裂、再統一という激動を経て、現在のように国際社会の中で在感を高めるようになっていったのか、またそれ故に国内外の一部から反発を買うようになったのかについて非常に詳しく書かれていて、興味深かった。
ただ、著者が目指したというドイツ史叙述の用語改革については、個人的にはあまりなじめなかった。研究者間での議論ならともかく、一般読者を対象とした本でこのような内輪の論理ととれるようなことをされるのはあまり好きではない。この点が☆-1。
恐竜の骨をよむ 古脊椎動物学の世界
2022/05/31 18:46
恐竜+αの知識が必要
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数年前に一度手に取る機会があったが、著者の書き方のせいか、文章が説教臭く感じられる箇所があり、その点が引っかかって、途中で投げ出してしまった。今回改めて読んでみたが、恐竜の行動復元や体の構造などについてはある程度理解できたが、各章の前半部で述べられている骨学的な解説については、読者が解剖学の知識を持っていることを想定して書かれているためか、なかなか難しかった。もう少し知識を身につけたうえで、もう一度読んでみたいと思う。
制コレ・山田南実「ハタチのLOVEビキニ 144ページ完全版」 FRIDAYデジタル写真集
2021/04/10 17:11
ボリュームはありますが…
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期待が高かっただけに、正直ちょっと物足りなかった。ポーズか単調な印象がしてしまい、せっかく衣装のバリエーションがあるのに、上手く活かせていないと感じた。この子の他の写真集と比べるとやや見劣りするかなと。
フロントメモリー 天野きき1st写真集
2024/01/25 17:32
高評価をつけたいけど…
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敢えてフィルムカメラで撮影したりと、他のグラビアとは異なった方向で彼女の魅力を引き出そうとしたとは思います。
しかし、露出が少ない、それぞれの衣装のページが多くない、よくわからない構図のカットが多い、と正直期待外れでした。
特に本人もフィッティング段階からお気に入りと話していたランジェリーカットは先行公開されていた少年マガジンのグラビアページのほうがはるかに良い出来です。個人的に楽しみだったブルーの水着もほとんどがTシャツを着たまま。後半の海でのシーンでやや盛り返した感がありますが、総じてうーん…という印象が強いです。
最近色々なグラビア誌で見かけるし、本人もグラビア活動に意欲的なので露出が…とかは考えにくい、何より彼女の原点であるミスマガからの発売なのに、何でこうなった?
彼女の電子写真集はほとんど所持しているので、ファンとして大甘の評価で☆3つにしましたが、”写真集の出来”としては☆1つ。
これまでの例からすると、電子版も発売されるのでしょうが、本誌がこの出来で約3000円という値段に見合うのか、今回は躊躇するかも。
蒲団・重右衛門の最後 改版
2023/12/02 10:21
時代を知れば、まだ理解できるか…?
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何とも掴みどころのない小説、というのが正直な感想。この小説についてよく指摘されている「なぜこの小説が、出版当時衝撃的だったのかわからない。」というのと同じ感想を自分も持ち、途中で一度手を止め、巻末の解説を先に読んで背景情報を頭に入れることで読了することができた。
おそらく、この小説を理解するには当時の若者にとって、西洋の思想、様式に触れることが現代とは比べ物にならないくらい新鮮な驚き、喜びをもたらすものだった、というような時代背景を知ることが必要。
作者も作品も正直、今後再評価されることは考えにくいが、こういう時代の”空気”を伝える資料としての価値がともかくもこの作品を現代まで読み継がせて来たのだと自分は感じた。
豊田ルナ 夏のルナ、知りたい? Vol.1 FRIDAYデジタル写真集
2023/06/29 04:54
表情が…
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この雑誌のデジタル写真集はよく被写体がのっぺりしているという指摘がされ、自分もそう思うことがこれまでにもあったが、彼女のファンなのでわりと高評価をつけていた。
ただ今作はそれ以上に表情が刺さるものがなかった。笑顔でも真顔でもない中途半端な表情が多く、どういう意図の撮影なのか分かりかねるものが多かった。
牝奴隷と牝化奴隷 幼い許嫁の完全調教
2022/05/30 21:09
うーん…
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まず、とにかく誤字脱字が多い。本当に校正したのか疑ってしまうレベル。
内容について言えば、サブヒロイン(本物の女子)の言動がフィクションであることを差し引いても現実離れし過ぎていて、痛々しさえ感じてしまった。作者はこの当時、自身のブログで、男の娘と少女の割合が半々の作品を書きたいと語っていたので、内容としてはそれに近いものがあるが、全て表現するにはボリュームが足りなかった印象。この分量なら、主人公一人を責め抜くようにしたほうがよかったのでは?
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