まささんのレビュー一覧
投稿者:まさ
坊っちゃん 改版
2024/05/26 02:09
名作
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馴染みのない言葉が多く使われているため、少々読みにくいが、ストーリー自体は単純明解で分かりやすい。
職場の人間関係は100年経った現代でもありそう。
坊っちゃんのように真っ直ぐ生きることは、どの時代でも難しいのかもしれない。
小説では、天誅を加えて終わる、勧善懲悪のかたちをとっているが、赤シャツや野だは社会的制裁は受けていない。
中学を後にした坊っちゃんと山嵐がそれきり会っていないのが、坊っちゃんらしい。
しかし、清のもとに戻り、最期まで共にする姿は心暖まる。
オズの魔法使い
2024/05/26 02:06
物事は捉え方次第
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機転を利かせて様々な困難を乗り越えながら、望みを叶えるためオズの都を目指していくドロシーたち一行。
オズの正体は正直がっかりしたが、本人はないと思っていたり、使い方を知らないだけで、自分の望みが叶うかどうかは自分次第。
捉え方によっては何にでもなれるし出来るのは夢があるなと思った。
素直に読めば、ドロシー達は皆望みが叶って大団円な一方、冒険の中では善悪や敵味方の区別が明確で、悪い者や旅の邪魔になるものは躊躇なく命を奪っていて残酷だった。
絶対泣かない
2024/05/26 02:00
女性の生き方
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ろそろ就活について考えようと思っていたときに目についた本。
働く女性たちについて書かれている。
15の女性の職業ということでそれぞれその女性の視点で書かれていると思いきや、話によって色々な視点で書かれていた。
全体的に、職業観というよりは、それに基づく働く女性の生き方が中心。
15年以上前のものなので、多少異なることもあるとは思うが、働く女性の生き方はそんなに変わってないのかな、と感じた。
題材の女性たちはだいたい皆20代、数年後の自分はどんな働き方をしているのだろう?
思い出のとき修理します 1
2024/05/26 01:57
ほっこり
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思わず一気読み。
様々な悩みを抱えた主人公たちだけど、全体的にほのぼのとしていて落ち着く作品。
それぞれの謎の解決や明里と秀司がわりとすんなりくっつくところなど、現実はそんなに上手くいかないだろうと思うが、小説の中ぐらいそういうのも良いな、と感じた。2人の今後も気になるし、個人的には続編も読みたい作品。
吸血鬼ドラキュラ
2023/08/30 00:48
吸血鬼小説の元祖
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吸血鬼やドラキュラを題材にした作品は多く出回っているものの、元祖ともいうべきこの作品。
ラノベっぽい表紙とは違い、内容はしっかりとした小説。
古い作品だが、新訳ということで文章自体は読みやすい。
ドラキュラ伯爵との対決に向けて、念入りに策を練っていく主人公達の姿に、最後に壮絶な闘いが繰り広げられるかと思いきや…対峙したところでドラキュラ伯爵があっけなく倒されてしまったのには拍子抜け。
得体の知れなさの漂う序盤のドラキュラの城の場面が一番怖かったように思う。
思い出のとき修理します 2 明日を動かす歯車
2023/08/30 00:39
太一の正体が気になる・・・
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今作は前作よりも、ファンタジー要素とミステリー要素が濃い。
結局、”偶然”によってリアルに変換されているけれど…。
明里と秀司の距離は少し縮まり、明里が過去の失敗をくりかえさないように、と成長しているのが良い。
ひとつ一つの話では、物や人と人の繋がり、言葉の大切さなど日常の生活で忘れがちだが、大切なことにスポットを当てていて、深いなと感じた。
秀司の洞察力もすごかったが、何気に太一の動きも解決の鍵に。
今回は太一についての布石があったが、彼は何者なのだろう?幽霊かツクモさん?
風が強く吹いている
2023/08/30 00:34
箱根駅伝が見たくなる
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たった10人の弱小陸上部が箱根駅伝を目指す青春小説。
現実はそんなに甘くないだろうけど、陸上自体興味もなかったのに、今から次の箱根駅伝を見てみようと思うほど引き込まれた。
個性豊かな竹青荘10人それぞれに事情や思いがあり、各々違った「強さ」があった。
長距離を走るって合わない人間にとってまさに地獄。
そんな中練習を重ね走り切った王子は強いと思った。
清瀬は大学生とは思えないほどしっかりしていたけれど、双子や走の何気ないやり取りは大学生らしく、皆が駅伝を通して成長していく姿に青春を感じ、なんだか羨ましくなった。
新宿鮫 長編刑事小説 新装版
2023/08/30 00:31
ハードボイルド警察小説
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思わず一気読み。
必死に公衆電話を探す姿にもどかしくなり、その描写でやっと90年代だと思い当たったくらい古さを感じなかった。
一匹狼というとアウトローな感じの叩き上げの警察官かと思いきや、キャリア採用で正義感と信念を持った熱い人物だったのは予想外。
それ故警察組織の闇をより深く感じる。
ただいざとなったら頼れる上司の桃井、鑑識の藪、彼女の晶がいて、完全に孤立しているのではなく、少数でも身近に理解してくれる人がいるのは良かった。
震える牛
2023/08/30 00:28
まさかの裏切り
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居酒屋で起きた未解決殺人事件の捜査を命じられた刑事の田川、
流通業界を牛耳るオックスマートの関係者、
オックスマートを追う記者の鶴田
という三者の視点から描かれる社会派の刑事小説。
希望に満ちたエピローグがつらい。
殺人捜査が進むにつれ明らかになっていく食品偽装の闇…三者の視点で描かれていることで主人公よりも早く事件の様相がみえる分、田川刑事がどのように真実に辿り着くのか見守りながら読み進めた。
しかし、最後のどんでん返し。
あの人の裏切りは想定外。
読んだ後、外食が少し怖くなってしまった・・・
リバーサイド・チルドレン
2023/08/27 01:54
カンボジアに日本人のストリートチルドレン?
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カンボジアでストリートチルドレンとして暮らす日本人の少年岬が巻き込まれた連続殺人事件。
序盤は岬と仲間たちの日々の生活や境遇がじっくりと描かれ、ヴェニイが黒に殺されてからは次々と物語が進んでいく。
何事も「ストリートチルドレンだから」で片付けられてしまう現実…
馴染みのない設定も犯人とその動機が明らかになり納得。
一見破綻したような論理も彼の境遇だったらそう考えてしまうのかと思った。
そもそも何故日本人の岬がいるのかについては経緯が明かされたものの、それは腑に落ちず、中学1年ならストリートチルドレンになる前にもうちょっと対処できたのでは。
最後の彼の決断も将来後悔しないといいけど…
オリジン 上
2023/08/27 01:44
今回の舞台はスペイン!
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テーマは進化論と人口知能。
ウィンストンは自我をもっているかのような話ぶりで人間でないことを忘れそうになった。
そしてラングドン教授はというと、疑われ命を狙われ美女と逃げるお決まりの展開に…。
カーシュを暗殺した黒幕は誰なのか、47文字の暗証番号とは何か、カーシュの発表の内容は何なのか、疑わしい人物が次々浮上し様々な謎が残る中、カーシュについて新たな事実が発覚したところで上巻終了。
下巻でどのように収束させていくのか続きが気になる。
オリジン 下
2023/08/27 01:42
科学の暴走
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全ての謎が明かされたが、黒幕の正体は少し意外だった。
思い返せば”彼”はずっと協力的だったけど、確かに事件の黒幕については何も触れてなかったなと思う。
今作を読んで万能な機械にも欠陥があって、倫理観というものが欠落しているのかなと感じた。
これも一種の機械の暴走というべきなのか?
次回作が待ち遠しい!
変身 改版
2023/08/27 01:36
虫が意味するものとは?
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ある朝目覚めると虫になっていた青年グレーゴルとその家族の物語。
献身的に家族の為に尽くしていたグレーゴルが、虫になってしまったが為に家族に酷い扱いをされていて不憫だった。
悪いことはしていないはずなのに衰弱して死んだグレーゴルと希望の持てる新たな門出を迎える家族の対比がなんとも言えず、モヤモヤ。
また、最後に家族への愛情を思いながら静かに息を引き取るグレーゴルを思うと悲しい。
ただ、虫になった理由も分からないまま悲観することなく、その事実を受け止めていく様は少し不気味だった。
トム・ソーヤーの冒険
2023/08/27 01:32
冒険…?
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読み始めるまでは本格的な冒険を想像していたけど、そうじゃなかった。
トムたちにとっての冒険だったのかな?
今の自分の感覚で考えると些細なことに熱意を傾けているけど、少年たちからするとそれがすべてだったんだろうなぁと思う。
目立ちたがりのトムは何だかんだ将来は真っ当な大人になりそう。
で、ハックは社会の中に馴染まずに自分の道を生きそうだと思った。
悪戯好きで時には盗みも働く彼らだが、危険を顧みずマフ・ポッターのために証言をしたり人としての良心は持っていて憎めない。
村人たちがひとつの共同体として機能していて、良くも悪くも前時代的な社会。
暗夜鬼譚 1 春宵白梅花
2023/08/27 01:25
面白い!
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夏樹と一条は『陰陽師』の安倍晴明と源博雅の少年版みたい。
美しい見た目のわりに口が悪い一条や恐ろしい見た目に反して気弱な馬頭鬼などギャップが面白い。苦労人の夏樹は自ら厄介ごとに巻き込まれているよう。
最後、隣の屋敷に一条が引っ越してきて、2人がどのような怪奇に挑んでいくのか今後が楽しみ。
夏樹達としては謎は解けたけど解決はしなかったような…。ヒトの心の闇に物の怪が潜んでいる。物の怪よりも恐ろしいのは人間だというスタンスは化け物好む中将と同じ。