earosmithさんのレビュー一覧
投稿者:earosmith
赤と青のガウン オックスフォード留学記
2022/07/20 14:07
知性とユーモア
5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
雑誌に連載されている彬子女王殿下のエッセイには、知性とユーモアが溢れていてとても楽しみにしています。以前から読みたかったこちらの留学記は本当に面白く、最後にお父様への想いも書かれていて素晴らしい読書体験となりました。天皇陛下やエリザベス女王とお会いする際には女王殿下でも緊張されることなどとても興味深く、またお父様が職務質問されたお話なども楽しく読めました。
皇族としてとても尊敬できる方で、益々のご活躍を期待しております。
イギリスのお菓子とごちそう アガサ・クリスティーの食卓
2019/09/23 20:04
クリスティー好きにはたまらない
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
クリスティーは料理の描写もたまらなく美味しそう。穏やかな語り口と美しい写真、ミステリーの世界に浸りながら楽しめる本。レシピも載っています。
テムズとともに 英国の二年間
2023/05/06 19:41
畏れ多い
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
天皇陛下のご著書にレビューを書くというのも畏れ多いのですが、とても読みやすくまた興味深かったです。エリザベス女王はじめロイヤルファミリーとの交流などまさに皇室親善だと感じました。彬子女王殿下もエリザベス女王とのティータイムについて書かれていましたが、留学された皇族の方々には是非その成果を著書として発表して頂きたいです。
月と太陽でわかる性格事典 増補改訂版
2022/10/20 13:48
月星座と太陽星座
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
月星座と太陽星座の組み合わせで、よくある星座占いよりも詳しく、今まで見た占いの中で一番当たっていると感じました。自分の性格の欠点が羅列されていてちょっと落ち込みますが、長所は長所で当たっている気もするので面白かったです。
運命の絵 もう逃れられない
2022/05/28 20:30
怖い絵もあり
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
中野京子さんの「運命の絵」シリーズですが、「メデューサの首」のような怖い絵も載っています。文庫なので絵は小さいですが、全てカラーなのが嬉しいです。絵を読み解く中野京さんの解説はやはり読み応えがありとても楽しめました。
あの日、松の廊下で
2021/10/05 13:46
すまじきものは宮仕え
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
組織の中で働いたことがある人ならとても共感できるのではないかと思います。昔から「すまじきものは宮仕え」という言葉があるように、無能な上司や同僚やどうしても相性の悪い人達の揉め事やら何やらで神経をすり減らす主人公、梶川与惣兵衛に感情移入してしまいました。忠臣蔵の映画やドラマで「殿中でござる!」と浅野内匠頭を後ろから羽交い絞めにしていたのが梶川与惣兵衛で、事件について日記を残していたことなど初めて知りました。
軽い文体で読みやすく、結末は分かり切っているのに続きが気になり、最後はやりきれない悲しみと余韻が残りました。浅野内匠頭の笑顔や吉良上野介の優雅な振舞が目に浮かぶようです。
異形のものたち 絵画のなかの「怪」を読む
2021/09/12 19:43
怖いもの見たさ
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
絵がカラーで大きく出ていて、細かい部分がアップになって解説されているのでわかりやすくて良かったです。見たことのある絵から、初めて見る絵まで数も多く、読み応えがありました。「そして妖精たちは服を持って逃げた」のチャールズ・シムズは絵そのものよりもその後の人生に衝撃を受けました。ゴヤの「魔女の安息日」が一番衝撃的で後味も悪かったのですが、本としてはやはりとても面白いです。
よくわかる俳句歳時記 ハンディ版
2021/06/12 14:01
とても良かったです
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
ハンディ版ということで新書サイズですが、厚みと重さはけっこうあります。充実した内容で、美しいカラー写真とともに季語を学べます。「表現が広がる関連季語」で、多くの季語を知ることが出来てとても良かったです。50音順の索引もあり便利に使えます。後から気づきましたが、「よくわかる俳句歳時記石寒太」で五七五になっていました。プレバトの俳句も出ています。
名画で読み解くプロイセン王家12の物語
2021/05/31 19:29
フリードリヒとヴィルヘルムだらけ
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
「名画で読み解く」シリーズは本当に面白いです。西洋史に全く興味がなかったのに気が付いたら好きになっていました。今回のプロイセン王家もほとんど知りませんでしたが、王家の始まり、親子の確執など興味深くとても楽しめました。名前が皆フリードリヒ、ヴィルヘルムで混乱しますが、あだ名も紹介されていてわかりやすかったです。「デブの女誑し」なんて身も蓋もないあだ名も。
蜻蛉日記をご一緒に
2021/05/18 20:24
蜻蛉日記
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
藤原道長を描いた永井路子さんの「この世をば」では、異母兄である道綱は道長の出世にあやかっているだけの無能な男でした。そんな道綱の母、蜻蛉日記の作者ですが、美人で気が強くてしっかりしているので、息子が気が弱くなってしまったようなところは現代にも通じていて興味深い。千年経っても人の気持ちは変わらないものだと、わかりやすい言葉で教えてくれる田辺聖子さんの、とっても面白い本でした。
大きな森の小さな家
2020/11/08 20:23
大きな森の小さな家
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
大好きで何度も何度も読みました。今読んでも、訳が格調高くてとても良いと思います。大きな森にいた時の方が大草原などの時よりも良い暮らしぶりな気がするのも大人になってから読むとちょっと悲しくもあります。
アガサ・クリスティーの晩餐会 ミステリの女王が愛した料理
2020/09/27 14:05
晩餐会
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
アガサ・クリスティーの描く料理が美味しそうでずっと気になっていました。料理の写真はどれも美味しそうで美しく、高い本ですがその価値はあると思いました。気になったのは、アガサ・クリスティーが食欲旺盛で太ってしまったというような描写が何回も出てきたことです。中年になれば太りやすいものですし、ちょっと失礼な感じはしましたが、全体としては楽しいです。
戦場のコックたち
2020/07/03 19:45
戦場のコックたち
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
何がすごいといって、まるで翻訳物を読んでいるように英語での言葉遊びも出てくるし、日本語で書かれたことを忘れそうになりました。エピローグでは、もう20年近く前、歌舞伎座で後ろの列に座っていた高齢男性たちを思い出しました。学徒出陣、徴兵といった言葉が飛び交い、戦友会らしき雰囲気でした。私だったら、キッドと同じことが出来る勇気があるかどうかわかりません。他の本も読んでみたくなりました。
ズボラーさんのたのしい朝ごはん
2020/02/26 13:32
あさごはん
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
おいしい朝ごはんは食べたい、でもずぼら、という私にもぴったりの楽しい朝ごはんの本。誰か作ってくれたらもっと嬉しいですが!