キハダさんのレビュー一覧
投稿者:キハダ
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ギヴン 7
2021/12/02 20:55
オルタナティヴ・ラブ?
7人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
6巻読了時からずっと玄純が柊特攻のサークルクラッシャーとして存分に暴れてくれるのを期待していた身としては大変満足の巻だった。
言ってしまえば柊と玄純のエピソードは作品の最終局面である由紀、真冬、立夏のトライアングルへ向かうまでの前座だが、サブキャラの二人を掘り下げると同時に物語はその核へもぐっと近づいていく。
柊は玄純への甘えを突きつけられ悩む中で玄純と由紀に向ける感情が違うのに気づいていくが、そのきっかけは由紀の曲をアレンジした立夏の想いである。今の真冬に恋する立夏を通して由紀→真冬の恋も「特別」でありながら「平凡」なものだった、と柊は理解する。柊の由紀に対する神格化のヴェールが剥がれ、同時に「同じようにシズが好きだった」と気づく構成には鳥肌が立った。
玄純は立夏の評した通り振り切れた奴ではあるけれど、私はこの鋭い一途さが最高に好きだ。この作品の主題がオルタナティヴ・ラブじゃなかったら天下取ってたよ。そうはならないからこその魅力だろうけどね。
真冬の心情にほぼ動きがなかったのが残念といえば残念だが、2巻や5巻を振り返るに彼が動く時即ち物語の終焉なので存分に悩んで答えを出してほしい。冒頭で述べたようにもう最終局面だろうし……。
今度冷やご飯茶漬けやってみます
アンデッドガール・マーダーファルス 3
2021/05/19 16:22
怪異と推理、そしてアクションの融合
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
久々の最新刊。19世紀ヨーロッパを舞台にファンタジーとミステリが掛け合わされた贅沢なストーリーを楽しめるのは相変わらずだが、個人的に目を瞠るのはバトルの描写である。文章のみで戦闘の動きを冗長にならず表現するのは簡単なようで高度な技術だが、序盤の列車内の一幕とっても読むうちに脳内に勝手に映像が浮かんでくるほど臨場感たっぷりであった。この描写の解像度の高さは書き手として大きな強みだと思う。次巻(また4年後かな)もこの闇鍋的な味わいを楽しみに待ちたい。
雨と短銃
2021/03/26 09:13
待望の第二作
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
前作「刀と傘」が良かったので購入。こちらは長篇だが、相変わらず時代背景を反映したストーリー運びや推理の進め方、そしてままならない登場人物の感情の描き方が唸らせる。前作とセットで読み返したい。
2022/07/17 08:19
いつになっても色褪せない児童文学の魅力
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アニメ映画化を機に久々に読み返してみたが、懐かしさと同時に今読んでも社会通念や情勢的にするりと飲み込める部分が多く(後者は少し複雑だが)児童文学としての強度に感心させられた。
続篇も映像化してもらえることを願う
トリリオンゲーム 2 (ビッグコミックス)
2021/08/14 15:39
ハッタリとリアルのバランスが絶妙
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1巻も面白かったが主人公コンビがいよいよ会社を立ち上げキャラも増えた2巻はさらに磨きがかかっている。つい最近就職活動を終えた身には染みるリアルと、痛快なハッタリとロジックでピンチを切り抜けていく様が読んでいて心地いい。これから話が複雑化していくだろうが是非この勢いを維持してほしい
やきもんロワイヤル 1 (モーニング)
2020/12/03 21:19
楽しく学べる焼き物漫画
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前作「やすらかモンスターズ」が好きだったので手に取ってみた。今回も独自のファンタジー色と可愛らしさがありつつ、焼き物の知識もしっかり学べるようになっていて面白い。新キャラも出るらしいので次巻も期待。
バトゥーキ 8 (ヤングジャンプコミックス)
2020/07/24 10:40
暴力と美しさの境地
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今まで描いてきたカポエイラの「戦いの牙」としての側面、「人と人とが交わる文化」としての側面、両方の魅力が詰まったラストで感動しました。次巻も楽しみです。
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