MILKyさんのレビュー一覧
投稿者:MILKy
主婦病
2020/10/30 15:31
連作短編集
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主婦の観点、だとか夫婦が描かれているのかなと。思っていたソレとはまた異なる。明るさを求めて読んではいけない。白でも黒でもない、激しさはないけど、生々しさとか、性とか清々しさの対極にあるような。どろっとした感じ。6話の主婦に関連する複雑な順不同の連作のような。しかも、大半の話で誰かが亡くなったり。由紀乃荘という古いアパートに住む金髪男子がキー。だけどこの男が結局よく分からない、辻草汰。ちょい役なのにキー。1話目4話目が逆走完全リンクしている。後味は良くない
20200911
時の罠
2020/10/30 15:29
アンソロジー
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4人4篇、時がテーマのアンソロジー。ダントツよかったのはもしかしたら初読みの、辻村深月。父と息子を中心に現在から過去を描いている。学者で家族をロクに顧みなかった父が、息子を、当時の息子の心を守るべく思い切った行動に出る話。またラストの湊かなえも、朗らか、ではないものの、ラストは朗らかなのかもしれない。青酸カリの正体は私もそのあたりかなと思った(笑)中ほど、万城目学はそのストーリーの企て方が独特で人気なようだけど…米澤穂信は凄いらしいが私には全く×
20200909
贅沢な恋人たち
2020/10/30 13:30
幻冬舎、恋愛アンソロジー
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再読。いつぶりかの。なのに、最初の一話と目当の唯川さん意外、全く覚えてないという。最初の二話が評判良さそうだけど、私は後半の方がまだ良かったかな。最後から一話抜いた後半の三話、藤堂志津子、山川建一、森瑶子あたりかな。とは言え結構古い作品たちなので、バブル臭というか一昔前感は否めず。それぞれとあるホテルを舞台に描かれたオトナの贅沢な恋愛模様なアンソロジー。東京ステーションホテルは泊まってみたい!唯川恵ー雪おんなは、彼女の短編集、病む月にも収録!
20200613
Love Letter
2020/10/30 13:28
幻冬舎、恋愛アンソロジー
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再読。11話でこのボリュームなので、短めの短編集。いつぞやに読んでいたようだけど1話め石田衣良ありがとう(美丘)しか記憶なく。以前に感想していたように最初の3話くらいかな。そこそこ読めるのが。あと桐生舞子の竜が舞うとき、はよかった。あとはイマイチかな。山崎マキコ著、音のない海ナンテDVネタだから読みたいものでもない。メンヘラ系は勘弁だな。トータルして何かしらLoveletterに関する話。のワリにそんな純なものばかり、ということでもない。
20200611
ホワイト・ラブ
2020/10/30 13:21
幻冬舎、恋愛アンソロジー
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再読。女性作家6人による恋愛短編集。行間もスッキリしててサクっとは読めるけど。短編って…こんなモンかもしれないけど、なんかスッキリしない終わり方でコレと言って… 前回は島村洋子が印象に残ったとしているが…うすら覚えてはいたけれど、やはり大阪だからなのか。6編あり、全て歌名の表題となっている。ー何かを成し遂げようと思った時、役に立つのは過去の思い出や実績ではない、夢に描くことができる未来から与えられる力がある、と。自分が信じることができればいい、と。
20200608
とにかくうちに帰ります
2020/10/30 12:32
津村記久子、連作短編
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お仕事小説的なのを読みたかったケド少し違った。大きくは二、もしくは三作で構成。最初のオフィスでの小噺は肩の力入れずに読めたかな。ペリカーノジュニアは、私も無くし物に執着することがあるから見つかってホッ(笑)パンデミックはキョリ空けたりとか若干コロナ禍がよぎった、マスクとか!中程のフィギュアか何かの話はスルー…最後表題作は嵐の中の帰路のデキゴト。話中の、元妻が、実家を離れてるんだから繁華街の近くでありたい願望は都会生まれだと頷けてはしまう…作者は、ワリと近しい世代、かつ大阪人だーっ
20200523
僕らの事情。
2020/10/30 12:26
筋ジス、闘病
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筋ジストロフィー(ALSとは違うのか、症状は同様)の病を持つ少年サイモンを友人に持つ彼ネイサンの爽やかだけでない青春の話。病気モノは苦手だけど、つらつらと苦しさが、また死への秒読みが綴られている種とは異なる。この病気は遺伝子レベルでの遺伝らしい。しかも病気として出るのは男児とか。血液の循環も悪くなるので冷やしてはいけないそう。胸や肩の筋肉も落ちてくから肺も機能が落ちてくる。サイモンの人柄からサラっと描かれる。
2020523
対岸の彼女
2020/10/30 11:26
角田光代
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直木賞受賞作。角田光代は八日目の蝉でも読んだけど。この方ってなんかこう、暗いモヤモヤした部分を描く。読んでて途中目を背けたくなるも、やはり続きが気になり読み進めてしまう。主婦小夜子の視点で語られる現在と、独身葵の視点で語られる過去、コレが章毎に綴られ交差してゆく。別の空間なのに現在で交差するのだ。女って男以上に人生が細分化、というか例えば結婚の有無、出産の有無と分かれていく。また女は子どもの頃から集団化しやすいようにも思う。
20200430
木洩れ日に泳ぐ魚
2020/10/30 11:23
恩田陸
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W主人公。章でかわるがわる。私は最後が明快なのを求める節があり、最後がどうも不消化に。まず後半の朝方の回想にその父と3人和解して話すシーンがあるけど結局そうだったの?最後の電話の相手は部屋で寝て?いる彼??パールピアスの行末は?とか。ー歳をとると妥協や計算が生まれ、何より淋しさというものを恐れるようになる、そして目を瞑り身体を丸め撤収するー大人の知恵、心を守る知恵。演技したり。好きでもないものを好きと言ったり…。果たして私も本当に愛したことなんて、あるのか。
20200428
好きなのに
2020/10/30 15:56
リンダ、恋愛アンソロジー
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再読!一時買い集めたリンダの恋愛アンソロ。アラサー7篇。久々に読んでも悪くない。短編集特有の物足りなさや後に続く感じは確かにあっても。ダメ嫁が失って気づく新婚カップル。初恋の女性との再会。淡い想いからの再会。若いホームレスが女子高生に救われる話。未練から元カレの趣味にのめり込み見返す話。女教師が生徒に告られたトキめいてしまう話。病気の仲間を失う話…ホームレスの神様、は非現実的だけど嫌いでない。卒業証書は龍星とあるから横浜流星×深キョンを思い出さずにはいられなかった!
20201023
Love songs
2020/10/30 15:53
幻冬舎、恋愛アンソロジー
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再読。当時、唯川恵目当てで購入と思しき。今思えばなかなかの大御所8篇。90年代の名曲と共に。唯川恵の消息は、Vanityに収録。安定の唯川恵から滑り出し、、進むうちにビミョーになりつつ。桜井亜美は病んでる感じが好みではなく。(皮肉にも今や…のI'm proudがある意味似合ってしまうのかも…)ラスト小池真理子に落ち着く。ー自分を忘れた相手と、相手を忘れられない相手が同一人物という理不尽な現実ー相手が何をしてくれなくても無条件に好き、これが愛。
20201015
赤い長靴
2020/10/30 15:51
江國香織、夫婦もの連作集
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学生時代以来、江國香織。やはりこの独特のクセのある感が今も苦手かも。有りそうな、ちょっと無さそうな、そんな夫婦についての連作短編14編。いろんな夫婦が出てくる?と思うも、同じ夫婦の話。夫婦って他人なんだと今更気づいて夫婦ものが読みたく、手に取る。よく変にクスクス笑う日和子、電信柱みたいな、いつも不機嫌そうな夫の逍三の日々を綴ったような。改めて夫婦って他人よなと思う。ただ淡々と日々送るもやっぱりお互いどこかで必要不可欠な存在であることが描かれている。夫婦って、二人の習慣、を築くことか
20201008
この人と結婚するかも
2020/10/30 15:49
中島たい子、二篇
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不意に気になった作家さん。薄めボリュームでサクっと読める。表題作が半分強と、もう1話。どちらもアラサー男女の妄想なお話。自問自答、自分の中で賭けをして、悪い結果を自分に言い聞かせておいてキズを最小限にとどめる、というのが私もしなくもなくて、なんだか分かる(笑)コミュニケーションとは積極的に人に情報を与えてこそ、とな。受け身だけではダメなんだな。/料理は時間、温度、素材がキーになっている、これって恋愛にも当て嵌る、と。自分で自分の食べるものを作れる自信、良いな。
20201002
紅迷宮
2020/10/30 15:47
イヤミス、アンソロジー
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かつて唯川恵目当て。その、いやな女 は彼女の 病む月、に収録。やはり安定の唯川恵。全体的に読みやすかった。イヤミスと言えばイヤミスかな。その他よかったのが、柴田よしき。永井するみ、と今で言えば大御所なのか。篠田節子のケアワーカーの話がどうも似たような少し異なる話を読んだ気がしていたら、ハルキから出ていた、悪魔のような女というアンソロに収録されていた、七人の敵がそれで、篠田節子の死神という短編集に収録されていた模様。ケアワーカーの短編集らしい。そんな小さな発見を。
20201002
きいろいゾウ
2020/10/30 15:42
西加奈子、夫婦もの
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気になっていたら家で誰かが買っていたのでシルバーウィークにて長編挑戦!3日程で2章ずつ!『ムコとツマと、ゆかいななかまたち』って感じの本でした。つまりは、かけおち同然で東京から田舎に越してきた若夫婦の暮らしってところかな!それを書くのにこんな長編になるか、と思い、かと言ってやっぱりこの物語はこのボリュームでナンボ、な気もする。東京から来たのにナゼか大阪弁?関西弁な夫婦。夫婦って他人の二人が一緒になる、て話。お互い想い合い失うことに恐怖すら覚えるのにすれ違ったりする、それが男女なんだ
20200921