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Mさんのレビュー一覧

投稿者:M

150 件中 1 件~ 15 件を表示

大好きな内政もの

13人中、12人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

とても面白かった。
傲慢で愚かな王太子受けの内政BL。
いつもイライラしていて使用人にも当たり散らすし、手の付けられない引きこもりニート王子が受け。そして攻めはそんな受けを可愛がって甘やかしてヨイショして出世街道を走る野心家。

序盤はろくでもない結末しか見えない酷い有り様なんですけど、そこからの立て直し劇がとても面白い。意図的に沢山の目隠しや妨害を受けて育ってきた受けが本来の聡明さを開花させていく様子にワクワクする。もう1人の重要人物である受けの家庭教師役が受けの才能に気付くシーンとか最高だった。ここの二人の関係性も好き。攻めだけしかいなかった世界に友人という枠が増えてとても楽しそうだった。

そして攻めの複雑な激重感情が最高。愛だけではなく憎しみや羨望、執着などドロドロした感情も含めて全てが受けに向かっている。受けの事で頭がいっぱいな攻めに対して、攻めに何の感情もなさそうにみえる受けに、いっそ憎んでくれ…とさえ言っちゃうシーンがお気に入り。知らない間に別の男(家庭教師)を連れ込んでいたり、王太子として1人で歩み始める受けの姿を見て今までの余裕が崩れ去る様子も楽しくて最高でした。立場が逆転して攻めが追いかける側になるお話が大好き。

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あやかし蝶と消えた初恋

あやかし蝶と消えた初恋

2022/04/21 21:37

コメディかと思いきや恋の切なさ苦しさが効いた一冊

2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

重度の虫オタクの受けと、聞き上手な天然人たらし攻め。受けが長年攻めに片思いしているんだけど、不思議な蝶に受けの心が食べられてしまいその気持ちや、様々なことへの興味関心が薄れていきどんどん無気力状態になってしまう話。

受けにとって攻めは自分の話に付き合ってくれる特別な存在だけど、攻めの周りには他にも沢山の人で溢れていて皆に平等に優しい。攻めはなんて罪な男なんだ…。その割には受けが攻めへの関心を失うと急に追いかけてくるし、何故???って感じだったんだけど理由がわかってくると攻めの状況がとても切ない。

目に見えて受けの気持ちが日々離れていくの見てるのつらいし、攻めの理由もわかるけど、やっぱずるいよ〜という気持ち。

記憶はあるのに、そこに感情を伴わなくなっていく描写がとても印象的だった。最初は脱変人、脱片思い、で日常に支障はないし寧ろ解放されたような気持ちだったのにそれがどんどん恐ろしく思えていく展開が良かった。

そしてちょこちょこ挟み込まれる虫の豆知識も面白かった。アリの巣の崩壊の展示は昨年実際に多摩動物公園でやってましたね。そこに日参する受けの姿がありありと想像出来ました。

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王子の政略婚 気高きオメガと義兄弟アルファ

王子の政略婚 気高きオメガと義兄弟アルファ

2022/04/13 07:51

受けのキャラが良かった

6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

姉夫婦が亡くなり、そのタイミングでオメガ性が発覚した王太子受け。贅沢三昧な父王や義弟達によってお払い箱にされて姉の嫁ぎ先の弟王子に輿入れする話。

受けは優秀な王太子で、重税に苦しむ国民にとっては希望の星。王太子としての才覚と気高さと強かさも持ち合わせた受けのキャラクターが好き。でもその潔癖さと無欲さが腐敗した王侯貴族達に疎まれてしまう原因になってしまう。王宮の状況がダメダメ過ぎて(すぐ侵略されそう)さっさと見限って逃げな!って思っちゃうんだけど、その結果犠牲になるのは国民なので見捨てることもできないのが歯がゆい。

攻めは受けの姉の輿入れの時に使者として迎えに来て受けと友情を育む。攻めはその時に受けに一目惚れでそれ以降ぞっこんラブなんだけど、寡黙で硬派な不器用タイプで全然受けに気持ちが通じない。

あと受けは攻めもこの政略結婚は不本意だろうな〜と思ってるので焦れったい。候補者の中からどうして自分を選んだんだろうか…と推測した結果、難しく考え過ぎて政治的な理由を閃いちゃう賢い受けちゃんの鈍感さが面白かった。

攻めの一目惚れを知ってからの初々しくて照れちゃうような二人の空気感もとても良かった。お互いに褒めあって照れてるのお熱くて微笑ましい。

あと出番は少なかったけど、受けのお姉さんがとても印象的だった。攻めの国に来て、そこで姉がどう暮らしていたのかいろんな人から語られるんだけど、どれも素敵なエピソードで夫妻の人柄が伝わってくる。どこに行くにもいつも手を繋いでいた仲良し夫婦だったエピソードが微笑ましかった。自国では継母に疎まれ手肩身の狭い思いをしていた彼女が幸せな結婚生活を送っていたのが救い。

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神様が救われる話

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

※ネタバレ



面白かった。
博愛的で誰の話でも親身に相談に乗ってくれたりするから、心が弱ってる人はコロッと依存してしまうメンヘラハンターみたいな性格の受け。そうやって人の話を傾聴してるだけなのに、人伝に布教されていき宗教になっちゃった話。

攻めは中学の頃からの受けに片思いしながら友人として、ヤバいストーカーとかが生まれないように受けを守ってきた。で、卒業式で王道ロマンティックな告白と両思いイベント!微笑ましい展開の中で「僕、神様なんだ」と衝撃的なカミングアウトをされる。

攻めは驚くものの、受けの異常なカリスマ性を傍で見てきたから納得するのも早くて順応性が高すぎるのも面白かった。そして神様活動している受けを変わらず人間として扱い続けてくれるのも良い。神様活動で忙しいもの春休みも働いてて偉いな〜ワーカホリックだよ!とバイトで忙しい人に対するような軽さで向き合ってくれる。本人は無自覚だけどその態度に受けが救われているのも良い。

宗教を取り仕切ってるのは受けの母親なんだけど、芸能活動みたいな雰囲気でオカルトな空気がなくて重すぎず読める。アクスタとかブロマイドとかぬいグッズを原価で売ってるお金のかからない良心的なスタイル。メンヘラストーカーハンターな息子を神様にすることで変質者が手出しする心理的ハードルを上げてるって話にはなるほど〜となった。

神様やっててもお年頃な男の子な受けが恋に夢中になっていき、信者より攻めを優先しそうな自分に罪悪感を抱いてしまう展開は切なかった。ただの他人が背負うもんではないんだけど、責任を持てないのに中途半端に手を差し伸べてしまったと苦しんでいる。飼えない動物に中途半端に施すな的な理論なんだろうけど、二人は後始末とかもうなんも気にせず楽しく暮らしたらいいと思う。そもそも大人が子供に依存すな〜て気持ち。
二人が結ばれた次の朝のシーンのセリフ達が好き。とても素敵だった。

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リバあり

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

前回登場した保護シェルターの厳ついオーナーのラヴのお話。攻めは保健所でタイムリミットが迫る犬達を積極的に引き取っていて、様々な状況の犬達に詳しい。そして人間嫌いな無愛想だけど犬達にはとても大きな愛と献身をもっていて、マッドクリークにピッタリな人材だった。

引き取ったばかりの犬(受け)が脱走してしまい、どうやらマッドクリークに向かっているらしいと判明する。そして受けの知性的な瞳と以前出会った賢すぎる犬と変な人達(マイロ達)に共通点を感じて、実際に訪れたマッドクリークの様子から秘密を悟ってしまう。その時の攻めの反応が面白かった。衝撃を受けたものの、人間に嫌気が差していた攻めには楽園じゃん!と移住を決意してしまう。住人達の犬種を推測したり、ランスに警戒されまくっても番犬が頑張ってるな〜と微笑ましくなっちゃうのが面白かった。

受けのサミーは飼い主を亡くした後の引き取り先で虐待に合っていて、大柄で威圧的な男性に怯えてしまう様子が辛かった。ラヴのことも最初は怖がっているんだけど、同時に彼が自分やその他多くの犬達の命を救ってくれたことに憧れを抱いてもいる。ラヴみたいに自分のような犬達を救いたい!と勇気を出してラヴの職場の面接を受ける姿に感動しちゃう。

犬を救うラヴはマッドクリークでは超人気者でみんなが彼の施設を手伝いに来てとてもフレンドリーなんだけど、勢い余ってボロが出まくりなクイック達と何も気付いてないですよという顔で流すラヴとのやり取りが面白かった。サミーも口が滑りまくりで、よくそれでバレないと思うねと良くも悪くものほほんとした雰囲気が可愛い。

二人の恋愛模様は“なりたて”のサミーに合わせてスローペースで紳士的でとても微笑ましかった。去勢済みのサミーが永遠にラヴが望むほどの欲求を感じなくとてもそれでもつがいになりたいと、覚悟が決まってるラヴの愛の深さが萌える。

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タイムリープもの

3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

世界最強の魔術師と王太子。
兄の謀反によって国が滅び自分も殺されちゃった…と思ったら事件の半年前に戻っていた話。そして最悪の結末を回避するために半年前は契約を断ってしまった魔術師に助けを求めることになる。

偉そうな俺様攻めかと思いきや、蓋を開けたら溺愛ストーカー健気攻めだったのが面白かった。初夜で寝室をお花だらけにして魔術で幻想的な空間にしたのは高貴でプライドの高いツンデレ受けをからかってるのかと思っていたら、本人が相当浮かれてたっぽくて後からわかる真相が可愛い。ツンデレ受けのデレに攻めが感激してるシーンも好き。

あと受けの前で可愛こぶる攻めという個人的な癖に刺さるシーンがあってとても満足。

どうして謀反が起こってしまったのか、真の黒幕は誰なのかが謎解かれていく過程も楽しかった。

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19世紀末のロンドンが舞台のホラーミステリー

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

ゴーストハンターの攻めと新聞記者の受け。
受けは攻めの活躍を記録して発表していたけれど、そこからは省かれていたもっと“私的な”物語を秘密事件簿として過去を振り返って語る形式。出会いから二十年以上経った今も二人は恋人同士だと確定しているので、恋愛面では安心して読み進められる。
とても寡黙で不器用な攻めと社交的で口達者な受けの凸凹バディが面白かった。攻めは言葉選びが下手すぎて失礼な物言いになったり、騎士道精神が空回りがちですれ違いの原因になる。出会いは受けが攻めに仕事を依頼したのがきっかけで、その最初の事件でいろいろあって関係を持ってしまう。その後攻めが依頼料を請求して来ないし受け取ってくれなくて、身体で支払ったって言われてる??と受けは侮辱的!て怒っちゃう。でも攻めはその出来事を仕事にしたくなくて、二人の出会いをプライベートな出来事にしたかった…とか後から言う。こういう不器用コミュ障なすれ違いも面白い。後半はその不器用な失礼さごと愛らしく思ってくれる受けも好き。あと攻めは受け対してはとても過保護で口煩くなるんだけど、いつも命知らずに事件に挑むのは攻めの方だから受けは「あんたがそれを言うの?」と思いつつ話を聞いてるのも面白い。
二人の関係がバレて脅迫材料されちゃう証拠の一つが受けからの手紙で、普通は燃やすだろ!(当時は同性愛は犯罪)への返事が「君が俺に書いたものだから」だったのがめちゃくちゃ可愛かった。不器用で健気なゴーストハンター。
事件の内容もバラエティに富んでいて楽しかった。幽霊を全然怖がってなかったファミリーのお話がコメディっぽくてお気に入り。

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受けが可愛くて仕方がない攻め

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

とても良かった。セクサロイドと人間の恋というSFな世界観なんですが、いつもの安西先生らしい素朴な二人の恋物語でした。
攻めはセクサロイドなんだけど、ちょっとせっかちでおしゃべり好きで寂しがり屋でめちゃくちゃ人間臭いキャラクターなのが魅力的だった。二人の恋の始まり方もめちゃくちゃ普通で本当に平凡な人間同士の恋みたいで、余計に攻めが抱えるただ一つの問題がとても深刻でつらい。
攻めが孤独を慰めるために買った家事ロボットのおもちがポンコツなんだけどとても愛嬌があって可愛かった。イマイチ会話が噛み合ってないところや、来客に毎回粗茶(冷蔵庫から出したお茶のボトル)を渡してくれるのが可愛い。
攻めのセクサロイド仲間の鈴木くんもとても魅力的なキャラクターで、3人とおもちが楽しそうにわちゃわちゃしてるシーンが大好き。
最後の、世界はあなたが思っているよりも優しいよという希望の持てる終わり方も好きだった。

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攻めが受けにベタ惚れなのが良かった

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

面白かった。
神龍の特別な加護持ちの一族の受けが従兄弟と入れ替わって攻めに嫁ぐ話。娶る側の攻めにも身に宿す黒龍の事情などがあってお互い本意ではない婚姻だったんだけど、受けを見た瞬間に惚れちゃってメロメロな攻めが良かった。メロメロの甘々。なのに受けは自分はただの黒龍のエサだから勘違いしちゃダメ…とか思ってて攻めのベタ惚れに気づいてなくてまわりが驚愕してるのが面白かった。攻めの霊獣の小虎ちゃんもとても可愛かった。無邪気で甘味が大好きだったり、受けに懐いてるのかわいい〜と思ってたら最後に衝撃の事実!霊獣は持ち主に似る!ついうっかり教えちゃった攻めが照れてたのも可愛かった。

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可愛いラブラブカップルでした。

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

悪ガキで放蕩息子な第6王子が獅子になる呪い付きで勘当されて、呪いを解くために放浪中に受けと出会う話。

怠け者で偉そうな攻めと素朴な農民の受けが共に旅をする様子が楽しい。その道中、働き者で慎ましい暮らしの中でも幸せを見出して笑顔な受けに攻めがどんどん感化されていくのが良かった。二人が隠れ里のような貧しい集落に辿り着いてそこで暮らし始めた頃には、攻めが受けとお似合いの働き者になっていたのが凄い。二人の素朴な暮らしの様子が微笑ましかった。

基本は甘くて優しいお話なんだけど、ちょくちょく現実的な厳しさもピリッと効いてるのも面白かった。受けと父親の関係やその裏切りの受け止め方が印象的だった。あと攻めが街でくすねてきたお金で糊口を凌ぐしかなくて、最初は攻めを非難して我慢してたけど、最後は空腹に食べ物が泣けるほどに美味しくて次々に頬張りながらもそんな自分が悔しくて堪らない受けのシーンも印象的だった。

あとこのカップルのイチャイチャがとても好みだった。
受けは初心で無垢な子なんですけど、攻めが大好きで凄い幸せそうだし、積極的な場面もあって好き。初めての時に、今からお前の可愛いと思うところ全部に口付けしていくから〜とゆっくり始めて紳士的なのも良い。受けは全身に口付けされてそこも可愛いんだ…と思いながらも幸せそうで素敵なシーンだった。

その後攻めは勘当が解かれて王子として復帰するんだけど、その経緯が国民達の間では修行扱いで美談になってたのに笑った。

書き下ろしは二人が王宮で暮らすことになってからのお話。
農民として生きてきた受けが王宮での暮らしに馴染めない様子が辛い。
女官に話しかける時は指示をするって概念がなくて、お伺いを立ててしまって女官は主に許可を出したりはできないしで困惑しちゃうディスコミュニケーションにはなるほど〜そりゃ庶民には教えて貰わんとわからんな〜と大変さに納得しちゃった。

最終的二人が選んだ暮らし方も好きだった。

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とても良い主従モノ

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

人狼達の世界。
第二王子の攻めと騎士の受け。
幼い頃に王子と知らずに出会い親交を深めて、真実を知ってからは臣下として忠誠を尽くしてきた関係。
お互いに立場をわきまえていて主従としての距離感がもどかしい。
受けの忠誠が健気で一途で素敵だった。
攻めを守るのが受けの役目だとわかっていても守りたいし、庇ってしまう攻めの苦悩のシーンが良かった。
あと受けが大怪我をする度に傍らで手を握って泣いている攻めも萌える。初めて出会った幼い二人が思わず耳と尻尾を出しちゃうエピソードも可愛かった。

ストーリーも面白かった。
人々の暮らしが発展して、国同士の争いが生まれて
大きな戦争を終えた後の話で、攻めは平和的な終戦の立役者なんだけど
その戦争がもたらした様々な被害が回り回って攻めを苦しめる結果になっていく展開が印象的だった。

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受けがつよつよチートキャラなので安心感がある

1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

予想外の展開とキャラクターが面白かった。
巻き込まれ召喚された受けが主人公。
能力も低くて持て余されて邪魔者扱いされてたけれど実は大器晩成型のチートキャラだった話。

自分を召喚した王宮から逃げて最初にいい感じになるのが攻めじゃないのにびっくり!でもこういう話とても好き。攻めは年上の凄腕冒険者。アプローチも大人な感じで、攻めへの気持ちがハッキリするまで受けを待っていてくれる。その後もゆっくりペースでと受けが頼んだのを守ってくれてガツガツしてない感じがいい。

あと一緒に召喚されて神子に選ばれた方の子が最後まで強かで逞しい子だったのも好き。コノヤロー!とは思ったけど憎めないキャラ。ちゃっかりしてて世渡り上手で薄情で主人公のことは特に手助けしてくれなかったけど害そうともしなかったし。彼が酷い目に合わなくて良かった。

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今までで一番受けが大変そう

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

3巻。2人がとても仲良しカップルで微笑ましくてで推せる。推しカプ。
二人のセックスの始め方とか会話が付き合いが長くなってきたカップルぽくて好き。
事件でメンタルが不安定な受けをフォローする攻めも甘々だし、平気なフリをする受け対して攻め自身も平気なわけじゃないと弱さをみせるのが萌える。お互いに踏み込んだ会話をできる関係がいい。

今回も事件に巻き込まれるミステリ風だけど、クローズドサークルではないので基本的には警察におまかせ。 新居が事件現場で第一発見者になってしまった受けのメンタル的な葛藤がメインの話。

実際に犯罪被害者側の立場になり、カウンセリングを受ける側になって自分が目指している被害者支援について理解を深めて成長していく様子が面白かった。授業でいろんなセラピーやカウンセリングについて学んでいたけれど、それが自分に必要だと第三者から言われるまで気づかなかったのとかリアルだった。自分を客観視するって難しいよね。他にも、カウンセラーに対して厳しめに観察チェックしちゃうのとかで、クライアントは僕達ことをこんな風に構えて見てるんだなと実感したり。

あと表紙のブランケットを肩にかけてる受け対して半袖の攻め…挿絵でも二人の服装の差が出てて二人の解像度が上がるし拘りを感じて好き。

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児童文学ぽい世界観が面白かった

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

長年放置されていた祖母のお屋敷を相続したものの、
悪い妖精や化け物達が住み着いていてそれらの対処のために魔法使いを派遣して貰う話。
生活に根付いた伝統的なタイプの魔女や魔法使いのお話がとても好き。
昔から屋敷にかけられている魔法の仕組みや構造を、
当時の曾祖父母の人柄や人生から紐解いていくのも面白かった。
攻めいわく魔法使いの理論的には根拠のある推理なんだけど、
素人の受けには今ひとつ伝わってなくてその温度差もいい。
ファンタジーな謎解き要素好き。
壁紙の中で動く小鳥達や、二人を取り囲んで花開くカモミールにテディベアのヒコなど不思議な存在達も魔女の御屋敷っぽくて楽しい。
想像した魔法使いとは違って埃だらけなりながらの肉体労働なハウスクリーニングを手伝いながら、忘れ去っていた幼い頃の祖母と御屋敷での思い出が蘇っていくのも良かった

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異界で魔物に愛玩されています

異界で魔物に愛玩されています

2021/12/09 10:47

理性的で知的好奇心が旺盛な山羊攻めが好き

8人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

人間の輸入業者(魔物)に誘拐されて魔界で食肉として売られていた受けを攻めが愛玩動物として買い取る話。
とても至れり尽くせりで大切にしてくれるし攻めは人間と倫理観が近いタイプなんだけど、人間はあくまでペットな感覚が新鮮で面白かった。
トイレが檻の中で丸出しで受けがハンストを起こして無事に囲いを付けて貰うんだけど、攻めには根本的な部分が理解して貰えない。
猫が猫砂を気に入ってくれなかったくらいの感覚。
食器だって完全に別に分けられてる。
人権!といろいろ文句をつける受けに対しても気難しく、気位が高く、飼いにくいらしいけど結構かわいいな〜て完全な飼い主目線。
それがどんどん変化していくのが面白かった。
受けは安全で衣食住が満たされた生活を送りながらも「人間らしい」ってどんな暮らしなのか考える展開も印象的。
紳士で博識な攻めとの哲学的な問いがある物語で面白かった。
最初は苦手だった横長の瞳孔や山羊頭が好きになっていくのも良かった。
この世界は好きになれないけど攻めのことは好きだよと物語が〆られるのも好きだった。
そして書き下ろしで、こんな世界で受けに自分と同じだけ千年生きてくれとは言い出せなかった攻めも優しくて愛おしい。

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