はなこさんさんのレビュー一覧
投稿者:はなこさん
黒い家
2021/03/18 22:21
傑作
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ホラーというか、めちゃくちゃ怖い。その後現実に起こった事件を彷彿させる。
鬼気迫る犯人の姿、追われるシーンが文章だけでリアルに再現され、ゾッとする。
ホラーは意外と得意だけれど、これは心理的に追い詰められる怖さ。
図解! Excel VBAのツボとコツがゼッタイにわかる本 “超”入門編
2021/03/13 22:21
超入門編
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ExcelVBAの予備知識が全くなく、体系的に学びたい人にとって大変親切で分かりやすい参考書。図解で簡単なので、ある程度知識がある人には回りくどい内容。色んな種類の構文を覚えるのではなく、ひとつのプログラムを時間をかけて作り上げるので、範囲は狭いが大まかなイメージを作り上げることができる。もっと続きが知りたくなるので、次は実践編へ。
犬神家の一族 改版
2021/03/19 21:26
あまりにも有名
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あまりにも有名な横溝作品の最高傑作の1つ。
読んだことはなくても、「スケキヨマスク」は知っている人は多いのでは?
この時代背景だから許された表現が多いのだが、それがまた物語全体に禍々しさをプラスしている。
今の時代では生まれることはなかった傑作なのだろうと思う。
儚い羊たちの祝宴
2021/03/18 22:07
乾いた残酷さがハマる
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こういう、飄々としたブラックな語り口、好きです。
全編通して出てくる「バベルの会」とはいかなる組織か?怪しげな雰囲気がゾワゾワさせてくれる。
中でも「玉野五十鈴の誉れ」は秀逸。割と好き嫌いのある作品ではないかな、と思った。
燃えよ剣 下
2021/03/16 21:56
生き方に賛否両論はあっても
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やはり、土方歳三という人間に魅了される。本人の写真などが残っているから、余計に感情移入してしまうのか。
物語終盤の、もうどうにもならない状況に陥っても、強く逞しく、凛とした生き方を貫く姿は、誰がなんと言おうと、めちゃくちゃ格好良かった!
燃えよ剣 上
2021/03/16 21:52
生き方に魅了される
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新撰組が好きで、色々な作品を読み漁っていた中の一冊。
鬼の副長土方歳三の生涯を描いた作品。これまでは冷酷で残酷な人物というイメージがあったが、こんなにも人間臭くて不器用な人間だったのか、と一気に魅了されてしまった。
白河夜船
2021/03/15 14:43
静かな夜に読みたくなる
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夜と眠りがテーマ。
何度も読み返しているし、結末も知っているけれど、いつでも切なくて暖かくて泣きたくなるような、柔らかな世界に落ちてしまう。
吉本ばななさんは、この頃の作品が一番好き。
2021/03/15 14:36
名作
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一世風靡して、当時は新しすぎたのか、賛否両論あったかと思う。定期的に読み返して、展開も知っているし、台詞も覚えてしまっているけれど、何度読んでも色褪せない懐かしく暖かな気持ちに包まれる。
カツ丼のシーンでは毎回カツ丼を食べたくなるし、読後は、何故だかいつも泣きたくなってしまう。
幻夏
2021/03/14 14:45
シリーズ2作目
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「犯罪者」の存在を知らずに、シリーズ2作目のこの作品を初めて読んだ。
3人の主人公たちのキャラクターも良く、中身は濃いが会話のテンポが良いので、読みやすい。
大人になってそれぞれ状況は変わってしまったが、小さな頃のシーンが眩しくて、胸が痛くなった。
夜市
2021/03/14 14:20
異世界に迷い込んだ
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最初に読んだ恒川さんの作品。恒川さんのファンとなるきっかけになった。
ゾッとするような怖さではなく、何となく温かみのある、懐かしいような不思議な気分にさせてくれる。
読後目が覚めるというか、異世界に迷い込んでしまう。
リング
2021/03/14 13:42
ホラーの傑作!
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定期的に読み返している1冊。
ゾワゾワとした、湿った空気感が漂い、文章から不穏な気配が映像を伴って滲み出してくる。
いまだにホラー小説の最高傑作だと思う。だが、その後シリーズ化され話が広がってしまったが、科学的に理由付けすることなく、リングはリングのまま完結して欲しかった。
明日の記憶
2021/03/13 10:50
泣きました
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重いテーマにも関わらず、荻原浩さんらしくユーモアのある語り口で、重苦しくなりすぎない。けれど、深く考えさせられる。陶芸教室でのエピソードなど、胸が痛む。ラスト1行で涙腺が決壊した。色んな人にお薦めしている。
悪徳の輪舞曲
2021/08/22 16:07
御子柴シリーズ第4弾
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これもまたページをめくる手が止まらず一気読み。
もともとはシリーズ化する予定がなく、1作目で完結する予定だったと目にしたことがある。
2作目でさすがに続編は難しいだろう、と思ったものだが、既に4作目で、御子柴弁護士というダークヒーローに、すっかり夢中になってしまっている。
シリーズを重ねるごとに、人間らしさを取り戻していく姿は、御子柴弁護士の成長物語のようにも思える。
倫子ちゃんとの短いシーンだけで、御子柴の変化を感じられるのが素晴らしい。
肝心の内容については、ハラハラドキドキ、途中事件の概要も想像できたが、それがわかっていても最後まで面白い。
恩讐の鎮魂曲
2021/08/19 22:06
御子柴シリーズ第3弾
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1作目、2作目に続きあっという間に読破。
前作と較べるとスッキリ爽快感はやや少なく、奥歯に何かが挟まったような読後感…
老人たちの頑迷さをもどかしく思い、本気で腹立たしく感じたり。
でも、最後の手紙で少し救われた気がした。
シリーズを重ねるごとに、御子柴が人間らしい感情を見せるようになるのが興味深い。
サカキバラ事件を思い起こさせるような小説にはいつも嫌悪感を感じてしまうのだが、御子柴には嫌悪感を感じつつも、もっと色んな顔を見てみたい、とも思う。