Ladyさんのレビュー一覧
投稿者:Lady
図説イギリスの歴史
2002/04/28 18:03
豪華な絵図、写真と、わかりやすい説明の本
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イギリスの歴史が、その始まりから、なんとハリー・ポッターまで説明されているという、最新の歴史本です。
そのときどきのトピックスごとに、写真や絵図が豊富にのせられているので、とてもわかりやすいうえに、少しずつ読むのに適しているので、テーブルにのせておいて、テレビのコマーシャルの合間に、ちょっとずつ読むなんてヒマつぶしに最適です。
王室の家系図や、歴代首相や、戦争なども丁寧に書かれているので、学校の副読本としても優秀です。
どんぐりくん 2 (BAMBOO COMICS)
2002/04/28 17:59
猫を飼っている人も飼っていない人も!
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子猫のゆずが、お友達といっしょにかよう、どんぐり学園。
小学生の楽しい日常が描かれています。
猫を飼っている人にとっては、「そうそう、猫ってこんなことが好きなのよ!」と笑えるし、そうでない人も「小学生のころは、こんなことをして遊んだなあ」となつかしく思うはずです。
巻末には、ゆずくんマスコットの作り方と型紙も。
とても楽しい一冊です。
ピグマリオ 10
2002/04/26 11:10
ギリシャ神話をベースにした、胸踊るファンタジー!
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「超少女明日香」「スケバン刑事」などで有名な著者の作品の中で、いちばんの傑作だと思います。
石像に恋をしたピュグマリオンがアフロディーデに願いをききとどけられ、その石像を人間にしてもらう、という神話をベースに、主人公ピグマリオが、メデューサに石にされた母親を元に戻す方法を探して旅をする、というストーリーです。
その過程で、仲間になった小さなドラゴンや、敵であるはずのメデューサの息子、ピグマリオに恋するふたりの娘たちも、主人公とともに成長していきます。
何度も読んで、もとのコミックスがぼろぼろになったので、いま、新しいバージョンで買い替えています。
大人から子供まで、楽しめるファンタジーです。
マジシャン(秋田文庫) 13巻セット
2002/04/25 21:22
むかしなつかしい、わくわくする漫画
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このシリーズを、わたしは子供のころに読んだことがなかったのですが、作者のファンだったので、文庫化をきっかけに購入しました。
むかしなつかしい画風、コマ割り、夢のあるストーリーなど、小さい頃はこういうものを求めて、漫画を読んでいたのだ、という気持ちを思い出しました。
神秘的なマジシャンと、優しく愛らしい少女の心のきずなが深まっていくサイドストーリーも楽しみですが、連作短編それぞれの、手品がらみのミステリーも読みごたえがあります。
続きをもっと読みたいです。
ピッピ南の島へ
2002/04/24 23:01
世界一の童話!
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世界一力もちの女の子、ピッピが、親友のトミーとアンニカといっしょに、南の島に行きます。
なんとピッピのお父さんはこの島の王様で、お姫さまのピッピは島の人々にもてなされるのですが、南の島に来ても、いつもどおり、さまざまな冒険を楽しみます。
ピッピは力が強いのですが、その力の使い方は、人々のためになる使い方で、本当のやさしさ、かしこさとはなにかを、教えてくれます。
いつまでもかたわらにおいて、大事にしたい本です。
マダムとミスター 5巻セット
2002/04/22 10:50
何度読み返しても感動するストーリー
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著者独特のユーモアあふれる、英国の大富豪の屋敷が舞台のコメディです。
が、読みどころは、宮部みゆきさんの作品のような、思わずじーんとするストーリーとメッセージで、それが決して重々しくならないのが最大の魅力です。
人を信じる心、愛する心が大切だ、ということを大上段にかまえずに、じんわりと伝えてくれる、すばらしい作品だと思います。
何度読みかえしても、そのたびに涙が出ます。続編をのぞみます。
バラバの方を
2002/04/20 10:56
妖しい魅力のミステリー
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開館まぢかの美術館内で、凄惨な死体が何体も見つかる。
そのどれもが、すさまじい殉教にあった聖職者たちの姿を模したように、ひどく痛めつけられている。
それだけでも恐ろしいが、被害者に殺意を持つ者たちが、何人も美術館内につどい、徘徊し、やがて精神を病んでいく、その様の描きかたが、本当に怖い。
作者の持ち味である、図象学に関する知識もふんだんに生かされ、美術に興味のある人もない人も、楽しめるようになっている。
おすすめの一冊。
奇蹟審問官アーサー 神の手の不可能殺人
2002/04/12 10:35
超豪華!連続不可能犯罪!密室あり!
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密室本がぽこぽこと出て、なにやら密室ブームですが、この本はその企画からはずれているのに、すばらしい密室ミステリーです。そればかりか、空中の死、見えない手による殺人など、本格ミステリー読みならよだれがだらだらとたれてしまうような方法で、連続殺人がおこなわれます。
たった一冊の本に、こんなに豪華なトリックを出し惜しみせずに、やまほどもりこんでしまうなんて、なんという作者の才能と自信! これは必読の書です!
名探偵Z 不可能推理
2002/04/10 20:25
最高のエンターテイメント!
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名探偵Zが、不可能としか思えない事件を、不可能としか思えない推理によって、みごと解決していく、おそるべき連作短編推理小説です。パワフルな表紙に負けない、怪力に満ちたユーモア溢れるミステリーです。まさに文字で描いた漫画、という感じ。読んでいる間、笑いをこらえるのに一苦労だったので、外で(電車の中などで)読む時にはご用心。どれもおもしろい粒ぞろいの短編集ですが、わたしのお気に入りは「オバハニウム」の巻でした。これ一作だけでも、一読の価値ありです!
初春弁才船
2002/03/10 11:18
江戸の風物を知る、よいテキスト
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シリーズが始まったころからのファンです。主役カップルが結婚できずにいた時代を思うと、当時、独身ばかりだったレギュラーそれぞれに子供ができて、その子供もどんどん成長してきて、なんだか友達の家庭を見守っているような気分になります。そのうち孫もできるんでしょうか。
いちばん好きだったのは、表代作の「初春弁才船」です。日本と外国の船の違い、江戸の船の航海術(?)がどんなものだったかなどがよくわかり、それとからめて、家族愛の深さを感じさせてくれます。この1編を読むだけでも、この本を読む価値はあります。
タイムスリップ森鷗外
2002/03/10 11:12
現実にあったらおもしろい
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これは、歴史の謎、森鴎外らしいキャラクター、現代っ子たち、ちりばめられたジョークなど、著者の魅力がいままででいちばん出ている作品だと思いました。現代に迷いこんでしまった森鴎外をひょんなことから助けた若者たちが、助けて過去に戻る方法を探そう、と奮闘する話です。あの大天才、森鴎外らしく、なんといってもドイツに留学して、すっかりとけこみ、ドイツ人にドイツ語を教えていたのですから)、現代の世界にもまたたくまになじんでしまうのです。それを見ているだけでもおかしい。おすすめの一冊です。
東京いま評判のうまい店550軒 2002年版
2002/03/03 11:17
頼りになるガイド!
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グルメガイドは数があって、どれを買えばいいのか迷ってしまいます。前回、買った某ガイドは失敗。やたら重たくて持ち歩けないわりに、のっているお店にかたよりがあって使い勝手がよくないのです。が、この本は料理人が推薦する、いま旬のお店を紹介する、というコンセプトなので、いま行きたいお店がすぐにわかる、という利点があります。写真も多く、地図も見やすいので、使いやすいです。紹介されているお店の中で、すでに行ったことのある(ほかのガイドブックではあまり見かけない)おいしいと思ったお店があったので、信用できると思いました。また、テレビで紹介されて行きたいと思っていたお店が、この本で初めて場所を紹介されていたので、嬉しかったです。
図説ヴィクトリア朝百貨事典
2002/03/03 10:58
英国ミステリが好きなかたに
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イギリスのクラシックなミステリを読んでいると、貴族や庶民の生活について、いろいろ語られます。が、実際に普段の生活で使う「アイロン」のような生活雑貨が、どんなものかは文字だけではわかりません。が、この本ではさまざまな図解資料とともに、用途などもくわしく説明してくれるので、当時の生活がよくわかります。たとえば「モーブ」という紫色のドレスが大流行した、というのは、わたしも知っていましたが、その理由が、初めてうまれた化学染料がモーブで、最新の色がもてはやされたからだ、というのは、この本を読むことで納得しました。じっくりと楽しめる、よい本です。
天使の殺人 完全版
2002/02/27 11:24
アクロバティックな名作
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舞台も本も読んだ事がなかったので、解説の川出さん曰く「大変ラッキーな方」のひとりでした、わたし。
いやー、どうやったら、あんなにややこしい話をわかりやすく書けるんだろう、という、超絶技巧のはなれわざ。とてもおもしろかったです。
後半に舞台の戯曲バージョンがついていて、失礼ながら「同じものなら読まなくてもいいや」と思ったのですが、たまたま電車の中で、小説版のほうを読み切ってしまい、手持ちの本がほかになかったので、ひまつぶしに読み出したところ、あら、あらら、全然違うじゃないのよ、とマルチエンディングのゲームを楽しんでいるようでした。
ガラスの城 第1巻
2002/02/24 22:17
シドニー・シェルダンのような大河ドラマ!
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小さい頃、わたなべまさこさんの大ファンだったのですが、なぜか短編ばかりを読んでいました。この長編は未読だったので、文庫になったのを機会に読むことにしました。シドニー・シェルダンばりの親子3代にわたる波乱万丈の大ドラマで、むかしの少女漫画の底力を見せつけられた気がしました。とにかくスケールが大きい! ちまちまと、となりのクラスの男の子がどう、とか言っている場合じゃない。なにしろ狙うのは城、爵位、一国の王子様なのですから。そのためには誰を殺してもかまわない、という残酷な展開は手に汗にぎります。ぜひぜひ読んでください!