岡野義高さんのレビュー一覧
投稿者:岡野義高
おごってジャンケン隊 1 (Spirits comics special)
2002/06/14 19:58
弱いジャンケン、笑える不幸!
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「払いますよっ。領収書も、もらいません。でもねっ、私、手取り14万なんですからね。言っときますけど!!」
おごってジャンケン隊。
それは、マンガ家現代洋子と、編集者八巻のコンビが、有名人オススメの店で、その有名人と会食しながらインタビューするのが使命だ。
しかし、その店の勘定は、ジャンケンをして負けた人間が、自分のポケットマネーで、現金で、払うのが掟なのである!
領収書は焼き捨てる。
非情のサバイバル・ゲームだっ!
ゲストが払うこともある。
ゲストにくっついてきたマネージャーが払うこともある。
そして、とうぜん、毎回ジャンケンしてる現代さんが払うことも多くなる。
しかも、ジャンケンに弱いのだった……。
ゲストは多彩。
某カンヌグランプリ受賞監督。
(ボケたフリが得意!)
某少女漫画界の女王。
(レズと獣姦以外、ほとんどクリア!)
某天然系タレント。
(インタビュー中、暴走! もう、誰にも止められない!!)
などなど。
それにしても、現代さんはジャンケンに弱い。
元がとれるんだろうか?
でも、人の不幸は笑えるのだった(笑)。
おごってジャンケン隊 4
2002/06/12 21:27
ゴチになりまーす!
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「八巻さん、今日はわざと負けるって、言ってたじゃないですかー!」
「それは恭子ちゃん限定! ヤローには容赦なしっすー。」
おごってジャンケン隊。
それは、マンガ家現代洋子と、編集者八巻のコンビが、有名人オススメの店で、その有名人と会食しながらインタビューするのが使命だ。
しかし、その店の勘定は、ジャンケンをして負けた人間が、自分のポケットマネーで、現金で、払うのが掟なのである!
領収書は焼き捨てる。
非情のサバイバル・ゲームだっ!
このマンガのおもしろいところは、テレビでは、ぜったい見られないような、有名人の素顔がわかることだ。
某しっとり系の女優さんが、子どものために、「へんな顔踊り」をやっていたり。
おまけに、人一倍、よく食べたり。
某清楚女優が、ばばくさくて、時代劇ファンだったり。
食べ物を捨てられなくて、少しぐらい古いやつでも、平気で食べてたり。
某お笑いタレントが、超シャイだったり……。
それにしても、現代さんと八巻さんは、ジャンケンに負けたら、自腹をきらなきゃいけないから、たいへんだ。
このマンガが売れて、印税が入らなければ、原稿料だけじゃ、アシがでてしまうだろう。
おごってジャンケン隊は、この巻がでたあと、作者産休のため、しばらくお休みとなった。
再会を待ちわびるファンは、とても多かったことだろう。
小説家への道
2002/06/12 21:22
これ一冊で小説が書ける?!
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現役小説家へのインタビューをはじめ、小説を書くためのヒントが満載!
たとえば、予備選考委員が教える予選突破のための十カ条は、たいへんタメになる。
ちなみに、応募規定を守っていない人が、かなり多いそうだ。
きちんとした要約をつけていな人も。
作品を投稿している人は、念のため、見直ししてみるといいかも。
この本では、恋愛小説、ミステリー、時代小説、官能小説と、それぞれのジャンルごとに、小説作法が紹介されている。
とくにすごかったのは、官能小説。
官能小説史。
官能表現分類一覧。
官能小説プロットの分析表。
官能小説のノウハウを、すべて一覧表にわかりやすくまとめている。
小説の評論全般にわたって、これほど、緻密に分析しているのは、はじめて見た。
官能小説に興味のない人でも、一見の価値あり!
おごってジャンケン隊 5
2002/06/06 22:18
ジャンケンで素顔が!
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おごってジャンケン隊。
それは、マンガ家現代洋子と、編集者八巻のコンビが、有名人オススメの店で、その有名人と会食しながらインタビューするのが使命だ。
しかし、その店の勘定は、ジャンケンをして負けた人間が、自分のポケットマネーで、現金で、払うのが掟なのである!
領収書は焼き捨てる。
非情のサバイバル・ゲームだっ!
じっさいの勝負を見てみると、ジャンケンに弱い現代が負けることもあるし、ときにはゲストが負けることもある。
ジャンケン勝負では、芸能人といえども、ついついムキになってしまって、テレビでは見せない素顔を見せてしまうのである。
プロレスラーからミュージシャン、芥川賞作家まで、多彩なゲストが次々登場。
マンガだと、その場で描くわけではないからだろうか、有名人が、そこまで言っちゃって大丈夫か? と心配してしまうほど自分をさらけだしてしまう。
テレビ・カメラの前では、ぜったいに見せない姿を見ることができるのだ。
じつは、某有名アイドルが、バリバリの霊感少女だったり。
某写真の巨匠が、異様に腰が低かったり。
某特撮ヒーロー戦隊もののヒーローが、「とんでも」な性格で、いっしょについてきたプロデューサーに、「第五話くらいから、主人公のキャラが変わるかもしれない。あんなやつだとは思わなかった」、などと言わせてしまったり。
これでは、某テレビ局に、企画をパクられるのもムリはない、というほどのおもしろさだ。
この第五巻で、もう終わりなのが残念!
ニアアンダーセブン(角川コミックスエースエクストラ 2巻セット
2002/06/06 21:51
全コマ、全ツッコミ!
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おそらく舞台は近未来。
日本にもあたりまえのように宇宙人がいる時代。
といっても、サイバーパンクな雰囲気は、ぜんぜんない。
どちらかというと、ヨシモトな雰囲気が漂う。
銭湯にいそうろうする貧乏予備校生のまゆ子
と、そのまたいそうろうのヘタレな宇宙人ニア。
この二人が繰り広げる、全コマ、ツッコミありの、人情喜劇? だ!
まゆ子が、ときどき故郷に残した病気がちな弟を思ったり、死んだ父がよく吸っていタバコを屋根の上で吸ったりする、ほろり、なシーンもあるけれど、ドタバタの連続で、センチになっているヒマなどないのである。
怪しげなインド人もどきのコソビニ(「こんびに」ではなく「こそびに」なのに注意)や、さらに怪しげな宇宙人会なども楽しい。
妙なキャラクターが次々出てきて飽きさせない。
あなたにもできる!フリーライターになって稼ぐ本!!
2002/06/04 00:04
素敵なライター稼業!
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著者は、元編集者で、いまライター稼業をやっている。
だから、編集者の側から、ライターをどう見てるか、にもくわしい。
たとえば、どうやって持ち込みすればいいか、についてなどは、これ以上ないくらいに親切に書かれている。
電話をかけるなら、何時くらいにすればいいのかまで、教えてくれているのである。
また、本書は、副業として週末ライターからはじめて、少しずつステップアップすることをすすめているので、二足のわらじをはいているライターの卵にとっては、取り組みやすい。
まずは、データを集めて売り込みにいくデータマンをめざし、そして、企画立案できるライターへとステップアップしていけばいいのだ。
そのほか、これでもか、というくらいに具体的なノウハウが続く。
専門ライターとして成功する秘訣は、需要と供給を見極めること。
地方在住ライターのやりかた。
持ち込みのやりかた。
写真はどうしたらいいんだろう?
編集者とのつきあいかた。
デビュー雑誌の選び方。
男性誌と女性誌、どちらに持ち込むべきか。
編集者に会いにいくときの服装まで書いてある。
これだけ読めば、あとは、行動力さえあればOK!
西原理恵子さんのイラストも楽しい。
いますぐ本を書こう! 早稲田大学エクステンションセンター「本の書き方講座」講義ノート
2002/06/03 23:13
「いつか」じゃなくて「いますぐ」!
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タイトルがいい!
いつか、なんて言ってるやつは、いつまでたってもやらない。
やればできる、なんていってるやつも、いつまでたってもやらない。
やるやつは、さっさとやる。
いつのまにかやってる。
あっというまに、おいてかれてる。
やるなら、今しかない! のだ。
タイトルに、いますぐ書こう! とあるだけあって、とても実践的かつ具体的な本だ。
たとえば、書くときに、一日平均四千字を目標とすることからはじめなさい、とある。
これはとても嬉しかった。
自分の場合、毎日、文章を書いていこう、と思ったけれど、いったい、どれくらいがんばればいいんだろうか、よくわからなかった。
もちろん、たくさん書けば書くだけいいんだろうけど、はたしてプロのライターや作家は、一日、どれくらい書いているのか、長い間、謎だったのである。
だいたい、ライター志望の人間にとって、一日、何枚くらいの原稿を書かなければ食っていけないのか、というのは、とても重要なことのはず。
それなのに、たくさん出ている文章読本やライター・マニュアルの本には、まったく書かれてこなかった。
プロは、コンスタントに、そこそこの水準で、ある程度の量を書けなければいけない。
原稿の質ばかりでなく、量についても言及した本は、これがはじめてじゃないだろうか。
これだけでも、本書が実践的で信頼できるかがわかろうというもの。
そのほかにも、得意分野をつくること、企画書のつくりかた、出版部数と印税について、などなど。
実践的なノウハウがたっぷりだ!
手のひらに星 1 (花とゆめコミックス)
2002/05/31 22:55
ギャグ&シリアス!
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特撮ヒーローを目指す永瀬海里が、幻の天才子役兄妹とまきおこす、芸能界コメディー!
作者の岡野さんは、宮沢賢治のような雰囲気のファンタジー作家だったけれど、「ラブリー百科事典」の頃から、ぶっ飛んだギャグを描くようになった。
このマンガでも、ロリコンキラーの子役や、美形オタクのライバルなど、個性的な脇役が登場して、飽きさせない。
ハイテンション・ギャグは健在だ。
岡野さんは、マイペースな創作活動をしているようだけど、このまま、ずっと、描きつづけて欲しい、と思う。
シリアスとギャグを書き分ける漫画家は貴重だけど、一つの作品の中で、ギャグとストーリーをうまく組み合わせられる漫画家は、めったにいない、と思うから。
電脳博士の田舎暮らし
2002/05/24 19:35
オタクからオソトへ!
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都市文明はパソコンを通じて手に入れて、自分は自然の中で暮らすというライフスタイルのススメ。
田舎の旧習になじめそうもない人は、別荘地に住む、という手がある。
SOHOは、まず副業として始めて、軌道にのったら本業にする。
などなど。
実用的なアドバイスが多い。
著者の布施さんは、「インターネットで『作家』になる方法」という本も出していて、こちらも面白い。
パソコンが仕事や遊びの中心にあるライフスタイルは、これから、どんどん増えていくにちがいない。
クリエイティブな活動をしながら、アウトドア・ライフを実践している布施さんの、「これから」についても、ぜひ、読んでみたい!
知的インターネット生活術 〈知恵の生活〉に革命がはじまった
2002/05/22 23:04
ネットで知的に!
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パソコンに、あるテーマにしたがって、こつこつとデータをインプットしていけば、データベースができあがる。
また、こうしたデータベースをインターネットで活用できれば、資料集めが簡単にできるようになる。
パソコンやインターネットによって、知的な生活が可能となる。
本書は、その指南書だ。
著者は、糸井重里さんと、メール交換するなど、インターネットを活用した知的活動を実践中。
最近、作家どうしのメール交換など、メール本? が発刊されるようになった。
もともと対談本を読むのが好きだったので、こちらも楽しみ。
「パソコンを使って文章を書くには」的な本は増えてきたけれど、ネットを活用した「知的生活」についての本は、この本が初めてじゃないだろうか。
ネットで何かを発表したいと考えている人、もうすでに発表している人にオススメだ。
知的に生きるための思考術 人生の問題を解決する50のキーワード
2002/05/22 22:51
森羅万象インデックス!
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筆者の「哲学は森羅万象を対象とする」という持論のとおり、パソコン、家、ビジネス、ボランティア、酒房など、「人生の問題を解決する50のキーワード」について、コンパクトにまとめてある。
作者のカバーする範囲が広いのに驚くとともに、「こうあるべきだ」的な理想論に陥ることなく、かといって、まったく現実を否定するというわけでもなく、あくまで前向きに肯定しながら論を進めているところに驚いてしまう。
世の中には、批判したり、人の悪口を言ったり、現状を否定したりするだけの人が、ほとんどだというのに。
斜に構えるのにはいいかげん飽きてしまった人、前向きに生きてみたいと考えている人にはオススメだ。
鷲田ファンにとっては、全著作のインデックスにもなる本だ。
知的生活の新技術 探究・浪費・教養の快楽
2002/05/22 22:48
偏差値教育の勝利?!パソコンは高齢化社会にフィット?!
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偏差値教育の勝利!
高齢化社会はコンピュータ社会に適合している!
情報過多・氾濫を歓迎する!
などなど。
とても刺激的なコピーだ。
世間の常識から見ると、逆じゃないか、といいたくなることばかり。
それでも、なるほど、と説得されてしまうのは、たんなる理屈や理論ではなくて、作者の経験則を作者自身の言葉で語っているからだ。
何より、現代の資本主義社会を、IT社会を、グローバル化による大競争(メガ・コンペティション)を、すべて肯定しよう、とりあえず受け入れて、前向きに生きよう、という姿勢がすばらしい。
斜に構えて、シニカルなことばかり言っていては、何もはじまらないのだ。
この本を読むと、先行き不透明な時代だけれど、そんなに悪くもないじゃないか、必要以上に心配することもないじゃないか、と思えてくる。
いろいろ問題は多いけれど、少しずつ世の中はよくなっている。
だから、「世の中なんてクソだ」などと、ヒネていないで、がんばりたい。
前向きに生きたい、という人には、ぜひ、オススメだ。
この本を読んで、理論武装して、会社やまわりにあふれている皮肉屋や評論家を蹴散らしてしまおう。
インターネット「印税」生活入門 出版社なんかもういらない!
2002/05/10 19:57
ネットで印税!
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この本は、インターネットで小説を発表し、3年間で250万円の収入を得た著者のハウツー及び体験記だ。
3年間で250万円というのは少ないように思えるかもしれないが、この本のノウハウは、会社づとめをしながらでもできるものだ。
趣味の小説でこづかい稼ぎをする、と考えれば、とても魅力的な入門書なのではないだろうか。
本書では、オンライン上では、小説は「シェアテキスト」とよばれることや、ふりがなをどうするか、などの細かい点まで解説してある。
たとえば、モニターでの読みやすさを考えて、サイトは、黒壁紙に白字にした、など。
意外だったけれど、これはたしかに読みやすい。
そういえば、昔のパソコンは黒地に白字だったし、そのほうが、今よりも目が疲れなかったような気がする。
実をいうと、このアイディアは、自分のサイトにも取り入れさせてもらっている。
本書の実践的さがわかってもらえるだろうか。
そのほか、印象的だったのは、課金制度について。
郵便局の振込みでやっているのだ。
意外だったけれど、いい方法かもしれない。
ネット上で課金すれば、とてもスマートだけれど、クレジットカードが必要だし、暗証番号などをハッキングされないか、という心配もある。
ネット上の手続きだって、けっこうめんどうくさいのである。
それに比べて、郵便局は、日本全国どこにでもかならずあるインフラだ。
課金制度にかぎらず、もっとうまい使いかたはないか、考えてみるのもいい。
また、著者が発表したのは、「女装」がテーマの小説集。
著者が言っているように、インターネットでは、テーマがはっきりしてるほうが、目に留まりやすいのかもしれない。
なにか特定のジャンルにくわしい人は、そのジャンルを舞台にした小説を書けば、イケるかもしれない。
将来的には、たとえばショートショートやエッセイ、コラムなどをパソコンやケータイでふつうに読むような時代になるのかもしれない。
そうなれば、本書のアイディアやノウハウは、ますます活きていくだろう。
文章を書く人、ネットで発表したい人、ちょっとこずかいぐらいは稼ぎたい、と思っているにはオススメだ。
「超」勉強法 実践編
2002/05/08 23:58
「超」実践=英語とネット!
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勉強法の続編にあたる。
本書では、パソコンを活用した勉強法が詳しい。
特に、英語の勉強には役立ちそう。
もともとインターネットの世界では、英語がグローバル・スタンダードなんだし、上手く使いこなせば、英会話やビジネス英語だけでなく、受験英語にも使えそうだ。
ひと昔前の文化人や学者の世界では、海外に留学して、向こうの最新の知識を日本にテイクアウトすれば、もうそれだけで、いっぱしの権威になれた。
極端な話、英語だけしかできない文人と、英語とドイツ語ができる文人が論争すると、2ヶ国語ができるほうが有利だった。
そういうふうであったらしい。
評論家の渡部昇一さんが書いていたことだ。
おなじことが、こんどは、ネットの世界で行われているのではないだろうか。
著者も英語が使えることが、ネットの世界でどれほどの利益をもたらすかについて、説いている。
残念ながら、自分は英語ができないので、いま一つピンとこないのだが、ネットの世界のデータというのは、まだまだ英語データがほとんどらしい。
それを活用できるかできないか、で自分の持つ情報バンクがおそろしく違ってくるのではないか。
たしかに、ネットで検索すれば、ある程度のデータをひっぱりだしてはこれる。
でも、思ったほどではない、というのが正直なところでは。
でも、もし、英語で書かれたデータを検索して、活用することができたとしたら、それは大きく違ってくるのではないだろうか。
自分は、一度、映画の英文サイトをのぞいたことがある。
もちろん、何が書いてあるかはわからないけれど、とにかくそのデータ量の多さには、圧倒された。
日本映画についてでさえ、そうだった。
ひよっとして、日本の映画について、日本のサイトを検索するよりも、英語サイトで日本映画のことを調べたほうが、いいんじゃないか。
そう思ったものだ。
しかも、日本語サイトに書かれているようなことは、みんな読んでいるかもしれないけれど、英語サイトまでチェックしている人はいないだろうから、おもしろいネタを拾えるのではないか、と。
実践的な勉強術とは、パソコンやソフトの使いかたよりも、本書のように、もっと大きな視点から見た勉強への取り組みかたなのかもしれない。
じっさい、自分は、英語の勉強をして、英語サイトを読めるようになろう。
いや、それよりも、翻訳ソフトを買って、英語サイトをとりあえず読んでみよう。
そう考えはじめているのである。
「超」知的生産とパソコン
2002/05/08 23:50
「超」電脳文章読本!
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著者は、「超」シリーズで名高い。
今回は、パソコンで文章を書くこと、がテーマだ。
文章を書くためのパソコン本は、少ない。
著者は、文系のためのパソコン術、というジャンルでは、パイオニアであり、第一人者だろう。
それでも、さいきんは、電脳文章読本系も出版されるようになってきたけれど、まだまだ未成熟なような気がする。
必要以上に執筆においてパソコンを使おうとしたり、めずらしいフリー・ソフトを使おうとしたり。
よく使われる例えだけれど、近くのコンビニへタバコを買いにいくのに、ポルシェに乗りなさい、と言っているようなものが多い。
本書の著者のように、パソコンは、ここが苦手。
これは、むしろパソコンでやらないほうがいい。
などといってくれる人は少数だと思う。
本書は、文系ユーザーにとっては、貴重なガイドとなるだろう。
じっさいに、長い文章を書く場合に、一つのファイル、あるいは複数のファイル、どちらで扱うべきかなど、細かいことだけれど、毎日の作業で必ず直面するような、実用的な問題を取りあげてくれているのが嬉しい。
それにしても、本書で取り上げられていたことであるが、パソコン・ユーザーの9割以上の人は、ワープロソフトを使うときに、2ページ以上のファイルを作成しない、というのはほんとうだろうか?
もし、ほんとうだったとしたら、パソコンで長い文章を書く人というのは、せいぜい1割程度の少数勢力ということになる。
どうりで、電脳文章読本系の本があんまり発行されないと思った。
出版社から見れば、あまり商売にならないジャンルなのだった。
というわけで、本書はとても貴重なガイドである。
パソコンやソフトは次々と進化しているようだし、電脳文章読本系のガイドも、本書に続いて次々と発行されてほしい、と思う。