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  3. 猫山まどかさんのレビュー一覧

猫山まどかさんのレビュー一覧

投稿者:猫山まどか

62 件中 1 件~ 15 件を表示
李陵・山月記 弟子・名人伝 改版

李陵・山月記 弟子・名人伝 改版

2002/05/15 14:21

ともかく具体的に動いてみなくちゃね。そしたら具体的な答えが出るから。と相田みつを氏も言っているし。

7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

『我とはなんだ。世界の意味とはなんだ?』
そんな疑問に日々鬱々としていた悟浄は、賢人を訪ね真理を問う旅に出る。だが数々の真理になるほどとは思いはすれ、完全に納得させられるものには出会えず5年の月日が経つ。
しかし、彼は自ら気付く。自分は幸福を求めているわけではなく、世界の意味を求めていたつもりだったが、実は本当の所は最も執念深く自己の幸福を探していたのだということに。そして、自ら動き失敗することを恐れ、頭の中でうだうだと想いをめぐらしていたということに。
そしてそれに気付いた彼は、初めて結果を考えずに動いてみようという気になる。

頭でっかちだったなーと思い返す10代の頃、中島敦 特にこの悟浄出世・悟浄歎異に惹かれた。涙が出るほど「そうだよ。そうだよ。」と胸をえぐられたが、その理由が今はわかるような気がする。頭だけでなんでもやっちゃおうとするのが私の最大の弱点だったということを、それほど強く意識していなくても、判っていたのだろうなー。

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ラヴァーズ・キス

ラヴァーズ・キス

2002/07/12 20:34

淡々と漂うような空気感は、邦画の様。

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

『BANANA FISH』や『夜叉』のような勢いのある作品と、同じ人が書いたのか?と思うほどに印象が違うように思った。その後過去の作品を読んでみると、もともとこういう雰囲気のある話も描く作家だったんだと知ったです。

ほぼ私たちと同じような日常の中でおこる、ちょっとした事件を(恋愛だったり、孤独だったり、自殺未遂だったり)誇張なく現実と同じような尺度で登場人物たちは感じている。その感じ方や表情はものすごく普通で、かえってその普通さが浮き彫りにされて感じられる気がした。
そんなあらすじを箇条書きにしてみると、強い主張もドラマチックさもそれほどなく「ふぅん…だから?」となりかねないような話なのに、ものすごく読後感に浸れるのは、あらためて考えると、ものすごいことなのかもしれない。
それは、100%現実でもなく100%虚構でもない、限りなく現実に近い虚構の世界を作り出しているからこそでないだろうかと思った。

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Papa told me 15 (ヤングユーコミックス)

Papa told me 15 (ヤングユーコミックス)

2002/06/20 01:25

大海原の小船

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

お調子者の美形エッセイストの宇佐美氏は、「女の子たちに明るく見送られる葬式を目指し、広く軽く楽しく暮らしたい。でも自由と甘えは両立しないから、決して女の子には甘えない。そんななので多分一生一人の人との永続的な愛情関係を結ぶこともできず、さぞ明るくてさみしい得る物の少ない人生を送るんだろうけれど、それでもいいんだ」と言い切る。それは一般的には受け入れられない考え方だろうが、自分のあるべき型を自分で決めて守っている人は、大海原を自分の小船で航海しているようなものだと北原さんは言う。
北原さんもまた陸に家を建てず、自分の小船で航海している一人なのだ。そして夜の海で時折すれ違う小船同士汽笛や明かりで挨拶をしあうように、気の合う友達と時折電話なんかをし合う…。
ちょっとさみしくてエゴイスティックでもあるけれど、そういうのもありだなと心惹かれるさみしさです。

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はみだしっ子 第6巻

はみだしっ子 第6巻

2002/05/15 16:17

悲惨さとあきらめが殆どなのに、まだ抵抗の気持ちだけが残っている。

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

4人は社会のルールを利用して自分達のやり方で、裁判を終わらせた。
そしてそれでもやってきた穏やかな日々の中で、グレアムは自分の行き場所へ進みだす。
夢でしかない憧れでも願いでも、全ての人に犯罪とも言われないであろう犯罪でも、グレアムは自身を譲れず、自らを裁こうとする。雪山での死体。その妹に、自分を殺させると言う形での決着をつけようと。
そしてそれは失敗に終わり、何かをしようとすることを放棄し関心なんか持つことを止めてしまう彼だが、事件が起きた。一方的に殴られそうになったところ避けたら、相手は3階の窓から落ちたのだ。誰もが見ていた明白な事故。しかしグレアムは裁判でリッチー(傷害事件の加害者)のように弁護されることを強く拒否する。まだ残っていた抵抗の気持ち。それが彼の中の唯一の真実で目の当たりにし、グレアムは再び進みあがくことを選ぶこととなった。

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はみだしっ子 第1巻

はみだしっ子 第1巻

2002/05/15 07:35

ココにいるんだ。という叫びが聞こえそう。

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

親に必要とされずに家出をしてきた4人組。
お互いに理解し支えあいながらも、なお、無条件に受け入れてくれる何かを求め、彼らは放浪を続ける。
彼らは出会う人々を通して、人の善良さと小さな厚意。そして同じくらいに小さくて沢山の悪意が満ちた世界を何度も目の当たりにする。そしてまた、自分達もその世界の法則となんら変わりのないことをも気付きながらも、4人は旅を続けるのだ。

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はみだしっ子(白泉社文庫) 6巻セット

はみだしっ子(白泉社文庫) 6巻セット

2002/05/15 07:34

普遍的ともいえる「疑問」と「譲れない物」

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

身一つで家から飛び出さざるをえなかった少年達が、不条理な現実に直面し、社会を認めざるを得なくても、それでもなお反抗し、抵抗し、自分達の行くべき道を自分達の尺度で決めていく。

独特の絵柄に嫌煙してしまうかもしれないが、一度は手にして欲しい一冊です。
沢山の私の疑問が、このシリーズであらわされていて、「そうなんだよ。そうなんだよ。」と何度も泣きながら読んだです。

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スマリの森 (花とゆめCOMICS)

スマリの森 (花とゆめCOMICS)

2002/04/29 01:46

悲しい事はあるけれど、ほのぼのと生きていく。

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

白いアルビノのキタキツネ「スマリ」と三匹の弟ギツネ達の、北の大地で暮らす日々。「自然」の生き物達には死は間近で、友人や兄弟、通りすがりの人(動物)も死んでいくし、死に到るような危険はたくさん側に存在する。そうでなくたって、悲しい事はたくさんあるのだ。
白くて草原では目立つスマリは、なお危険は近い。しかしその分そのハンデを知恵でまかないながら、彼は弟達と楽しいこともちゃんと感じながら毎日を過ごしていく。

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Papa told me 14 (ヤングユーコミックス)

Papa told me 14 (ヤングユーコミックス)

2002/06/20 01:27

受け取る人しだいだから。

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

自分の能力を評価してくれる企業に就職し、自分で作った道を進みたいと希望していた百合子の後輩。だけど希望の企業には立て続けに断られ、何とか引っかかった会社へ勤めるが、一生続けるわけでなし、よく考えたら私にはある程度の収入と体裁が整っているこういう会社が向いていたんだと言う。

そういう欺瞞にも似た思い込みは誰にでもあり、自分を守る知恵なのだろうけれど、百合子は「だけど…」と思う。あきらめてしまわないでと思うけど、相談された自分にもそうさせてあげられるだけの何かもなかったのかと、ちょっとしょんぼりするが、「それもまた受け取る人しだいなんだ」と言われる。

私はそういうのも縁なんだと思った。それは出す側と受け取る側との足し算みたいだ(0のない)。10が一つのバロメータだとすると、こちらが5でも相手が4では9。縁のある関係には達せず。こちらが2でも7でも相手が8や3の受容するものがあって初めて、影響を受ける10となる。自然体でいても、何かを受け取ってくれる人は受け取ってくれるんだとちょっとほっこりとした。

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日本語から学ぶ韓国語会話

日本語から学ぶ韓国語会話

2002/06/19 03:00

丸や四角の暗号(?)が文字に見えるようになりました。

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

結構、異色の韓国語会話本なのかもしれない。けど、よく似ているけどちょっと違う母国語・日本語との違いと共通点をあげながらの説明は、すとんと私の中にハングル文字を入ってこさせたです。
読み始めて3日目で、一文字30秒はかかるけど似た発音を出せるようになったです。

文中わざとハングル文字の横にカタカナでの発音表記を書いていないのが、見るだけでクラリとするけど一文字一文字発音してみる練習になっているようです。すぐ後にあるでてきた単語集にはカタカナが振っているのでそれを頼りに読んでます。
基本会話を中心に実際での使われ方や文法面でも日本語との比較をしています。

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宮田雅之切り絵の世界

宮田雅之切り絵の世界

2002/05/28 16:52

止まった時を感じる、勢いと妖艶さ。

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

古典や近代 現代 様々な時代の小説を題材にした切り絵カット集。
シャープで妖艶、そして勢いがあるのにどこか静かさが漂い、本当に美しい。書店で始めて見て一目ぼれで購入しました。一ページ目の作品『黒髪』の髪の生々しさ。ぞっとするほど美しい。一つ一つのラインを目でたどってしまいます。

作品と共に題材とした小説の内容紹介もあって、「この絵を生んだ作品はどんな世界なのか」と、絵にそそられてついつい読書欲に火もついてしまいました。

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はみだしっ子 第5巻

はみだしっ子 第5巻

2002/05/15 16:16

夢でしかない憧れと願い。

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4人は養子へ行くことに決めた。
そして始まる、周りと関わりを深めていく定住生活。
色々な想いを抱えながらも、少しづつ根付くことに馴染んでいく彼らの中で、グレアムは一人違う物を目指し歩きだしていた。
そんな中で、傷害事件が起こった。
社会のルールに従って4人は裁判に持ち込むが、その裁判は望みあこがれるような公正さだけで成り立つ物ではなかった。
人の想いの中ねじれ、泥沼化していく裁判の中で、グレアムは何を願っていたのだろうか。

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はみだしっ子 第4巻

はみだしっ子 第4巻

2002/05/15 16:15

世界は4人だけでは完結していない。

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再開した4人は再び放浪生活に戻る。
しかし、まずい事があれば逃げれば済んだはずだった放浪生活は、何かと誰かと深い関わりを持ち出したことで、ひずみが出だしてきた。サインも何もかもが社会的に認められない、身元を証明できない家出人では、何もやっていけない。
そんな所に養子の話が舞い込んだ。
だが、雪山で葬り去った死体の存在が、グレアムに『家族』として深く関わることを根付くことを躊躇させるのだ。

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はみだしっ子 第3巻

はみだしっ子 第3巻

2002/05/15 16:14

和解と譲れないものとの間。

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6歳の時20歳になったら殺してやると誓ったグレアムの父が、それを待たずに死の病に臥す。
その事実を傍観者となり無視することはできそうにないので、決着をつけるために彼は父の元へ行くことを決める。
そして、許し、和解し合う父と人々。どこまでも狂気ですらあるような信念を曲げなかった父でさえも変わり、穏やかな死へと向かう準備が誰もの中でなされていくというのに、グレアムだけはその流れの中へと入っていくことができない。

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とかげ

とかげ

2002/05/15 14:18

世界のさみしさの中で。

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どんなひどいことでも起こり得る、世界のさみしさ。
幼い頃の事件でそんな世界に放り出され、世界の持つさみしさや闇の匂いを知ってしまった二人は惹かれあう。そしてそんな世界であっても、美味い物を食べたり、天気がいい日にいい気分にもなったりできる。二人はそうやって生きていこうと願う。
一点のかげりもなく『幸福』でなくても大丈夫。それは涙がにじむ様に出るほどに、ほっとさせられた。
そんな静かなやわらかさの中で、私は生きていきたい。

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はみだしっ子 第2巻

はみだしっ子 第2巻

2002/05/15 07:36

ルール無用の弱肉強食の世界だったなら。

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『誰のわめき声も届いてこない山へ行こう!』
4人はバスでの旅行中、雪山にて遭難事故にあった。
殺人犯と、拳銃と、抱え込んでしまった死体。
自分ではない何物かに左右させられ、望むままに全てを得られない現実に彼らは疲れ果てる。
サーニンは自分自身をモノのように扱い、アンジーは『行く』所がなく死を選ぼうとし、グレアムの心は向こう側に渡り…彼らは自らの存在を放棄しようとする。
そして『わめき声のど真ん中』で4人は離ればなれとなってしまう。

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