柊 さんのレビュー一覧
投稿者:柊
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風の谷のナウシカ(アニメージュコミックススペシャル 4巻セット
2002/06/28 15:11
映画を再確認。
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私は10年ほど前にこの「風の谷のナウシカ」フィルムコミックを親に買ってもらいました。それから何回もくり返し読み返してはあらためて興奮するんです。映画のフィルムそのままを本にしてあるので映画を見ればいいじゃないか!という気もするんですが、そういうことじゃないんですよね。カット割も映画と同じ迫力が出る様に工夫されてますし、なんとなく聞き取れなかった台詞も再確認したりしていました。アニメの一コマ一コマはこんなにも表情豊かでおもしろいんだと感じました。
ちいさな子どもさんには「風の谷のナウシカ絵本」の次はこれに進んでもらって、この物語のおもしろさをじっくりと味わってほしいです。もちろん「風の谷のナウシカ」は漫画の方も映画の方もどんどん読んで、観てほしいです。
クリスマス・キャロル
2002/06/28 16:41
この時代に書かれるべきして生まれた物語。
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わたしがこの本を読むきっかけになったのは、あのゴッホが描いた肖像画の中にこの本が描かれていて、人に薦めていたという事です。
この話は、ある冷たく・愛想が悪い・口うるさい(形容詞はいっぱい見つかる)老スクルージが登場します。街はクリスマスが近づき、明るく華やかで人々の顔も朗らかになる日。そういう時にこのスクルージはそういう雰囲気に唾をはくような男。
しかしその夜、同僚だったマーリの幽霊が出てきて、3人の幽霊が出てくるぞと言ってきます。ひとりずつ現われた幽霊たち。過去・現在・未来と分かれて人々のクリスマスに関するさまざまな人間模様を見せに連れまわします。貧しく、貧困に喘ぐスクルージの事務所で働いてるボブの家族。しかしクリスマスになるとなんと楽しく幸福に包まれた家族になることでしょうか!
しかしこの家族にも不幸がおこり、スクルージはそれも見てしまいます。詳しいことは言えませんが、たくさんのクリスマスの模様を見て明らかに老スクルージはこころを入れ替えて行きます。クリスマスは幸福になるためにあるんだと悟ります。
読んでいるわたしはクリスマスを特別に考えている方ではないし、日本人にはそういう人がたくさんいると思います。だけどこのクリスマスのお話は、裕福な人も貧しい人もクリスマスには楽しんでいた、楽しむべきだということを教えてくれました。
100年以上前の物語ですが、この作者のディケンズはその時代に何かを示そうとしてこれを書いたそうです。
クリスマスが近づいてきたらまた読みたいと思いました。
ねえ、どれがいい?
2002/06/28 16:06
絵に惹かれました。
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図書館で目立つところに置いてあった絵本。それがこのすてきな本との出逢いでした。まずその絵に惹かれて読んでみましたが、「ねぇどれがいい?」という素直で率直で2〜3歳のこどもが必ず言うことばで話はつづいていきました。質問もかわいらしく、不思議な夢の世界のようでとっても楽しいものです。主人公の男の子のふわふわの髪の毛がとっても可愛いし、出てくる人々や建物、アイテムなどもすてきな絵です。ジョン・バーニンガムさんはすてきな絵を描かれる人だと思いました。
わたしは小さなこどもではないので、絵本のおもしろさとかはどうも感想のつけ方が分からないのですが(本当におもしろい本は本物の小さなこどもたちに聞くべきですよね)、とにかくとってもふわふわしてやさしくて素敵な絵でした。わたしが母親になったらこの絵本を読んであげて、絵を見せてあげたいです。
富士山 第2号
2002/06/28 15:45
さくらももこワールドでいっぱい。
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さくらももこさんが編集長の雑誌。さくらさんって本当にいろんなことにチャレンジするし、動物にやさしいし、お母さんだし、いろんなことを体験してきてそれをおもしろいエッセイにしてるし、本当にすごいと思います。この雑誌でもそのすべてを発揮してらっしゃって内容が充実してる! この2号は、あの「COJI-COJI」が読める(3年ぶりの描き下ろし作品)! コジコジのぼけっぷりはこの作品でも最高にかわいい。
しかし、それを上回るすごいものを発見。それは「神のちからっ子の世界」というなぞの新聞。わたしはこの雑誌でさくらももこワールドに久しぶりにはまったのでマニアではないし、よく知らないが「神のちからっ子の世界」はすごかった。これを読みたいがために全巻買ったようなもの。とにかく読んでほしいです。あー、おもしろかったなぁ。
ちなみにコーネリアスの小山田君もこの号には登場していて素敵です。
また楽しい企画でいっぱいの雑誌を期待しています。
穴
2002/06/28 15:30
イェルナッツはいいやつ。
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すごく人気がある本だったから読んでみたら最高におもしろくて、少しシュールでとてもよかった。イェルナッツ少年はどうして穴を掘ることになってしまったの? いきなりキャンプに連れていかれてこんな事させられるなんて地獄じゃないか? …ほんとうに情けなくなるほどかわいそうなイェルナッツ。すこしへんてこで癖がある仲間、意地悪できつい女所長。ここに出てくる登場人物はみんな謎めいている。イェルナッツだってふつうの少年だと思ってたら最後には意外な謎が解き明かされた。
すべて(人物の名前、落とし物、建物、天候etc…)がうまく絡まって重要になってできている物語だった。脱走をしている時の話はすごかった。意外と勇気がある奴でうれしかった。最後の方まで決してウマクいかなくて広い大地を見ながらため息をつくイェルナッツには少し同情した。こういう年ごろは意外な力がどーんと出て自分の力に驚いたり、いろんな矛盾に腹立たしくなってその後はだらーんと絶望したりするけど、そういうところもすごくうまく書かれていた。
ルイス・サッカーさん、おもしろい本をどうもありがとう。
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