書きたいこと、いろいろ

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瀬戸内、倉敷の旅-豊島編

高松駅でサンライズ瀬戸を降りた後、小型船で波に揺られながら豊島に向かいます。

30分ほどで家浦港に到着です。

レンタサイクルで島を一周しながら豊島美術館にいく予定です。自転車で2時間あれば一周できる小さな島ですが、結構起伏があるので電動自転車を借りました。

島の風景を見ながらのんびり移動します。

平坦な道がだんだん上り坂になり、頂上まで登ると棚田の風景が広がります。豊島美術館を建てた際に地元の方と協力して休耕田になっていた棚田の風景を取り戻していったのだそうです。植えて間もない田んぼと穏やかな海を見ることができました。

棚田を見ながら小休憩

急な坂を下っていくと右手に豊島美術館が見えてきます。

豊島美術館は 内藤礼さんの「母胎」という作品だけを展示する美術館で、滑らかな白いシェル型の建物です。天井の真ん中に穴が2つ開いていて、それ以外はほぼ何もありません。地面から水が湧き出しどこかに流れてゆき、心地よい音を立てながら地面に吸い込まれていきます(水琴窟に近い感じかな?)。ときどき蟻やダンゴムシが水たまりを避けながら通り過ぎていきます。涼しい風が吹くと天井から釣り下がる白いリボンが、ふわりとなびきます。天井を見上げるとさっきまで曇っていた空から少し青空が見え、静かな館内に鳥の鳴き声が響きます。それ以外何もないのですが、湧き出た水がどこかに流れていくのを観察したり、冷たい地面を感じながら歩いてみたり、座って深呼吸してみたり、飽きることがないのが不思議です。

美術館を出た後は、ミュージアムショップで休憩です。先ほど見た美術館のミニチュア版のような空間です。

豊島美術館カフェ

蒸し暑かったのでほうじ茶と豊島の棚田米を使ったジェラートをいただきました。

豊島棚田のお米ジェラート

スッキリとした甘さのジェラートに、お米の粒が程よく入っていて、新食感のおいしいアイスでした。お米ジェラートはここだけの販売なので、豊島美術館に行った際はぜひ食べていただきたいです。

次に浜辺にある心臓音のアーカイブに向かいます。

心臓音のアーカイブ クリスチャン・ボルタンスキー

ここはクリスチャンボルタンスキーが世界各地で集めた心臓の音を収録した施設です。真っ暗な空間に電球が一つ灯っていて、その時流れている心臓音に合わせて電球が点滅します。壁には鏡がいくつも敷き詰められています。電球が灯ると自分が写っているのが見えます。クリスチャン・ボルタンスキーの幼い頃の経験が背景になっているのかなと思う空間でした。また、各地で録音された心臓音を選んで聞くことのできるリスニングルームもあります。心臓の音の豊かな個性を知ったり、海を眺めながらこの人は今何をしているのかなと思いを馳せながらしばらく聴き入りました。

クリスチャンボルタンスキーのもう一つの作品が、少し山深い場所にあります。

ささやきの森 クリスチャン・ボルタンスキー

急な坂道を汗をかきながら歩いて20分、静かな森の中にたくさんの風鈴が並ぶ空間があります。風鈴の短冊にはここにきた人の大切な人の名前が書かれています。今を生きている人、もうここにはいない人、様々です。木が密集していて、あまり強い風が吹くことがなく、リンリンと囁くように風鈴が鳴ります。少し怖いような、でも優しい気持ちにもなる不思議な場所です。 どうしてここに作品を作ったのかなんとなくわかるような気がしました。

その他、常設で見ることのできる展示がいくつかありました。

勝者はいない-マルチ・バスケットボール イオベット&ポンズ

10数年ぶりにバスケットボールを持ちました。それぞれ思い思いのゴールにボールを投げて、お互いに「入った?」と聞いてみたり。

豊島を満喫し次の場所に向かいます。

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