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サン・ミゲル・デ・ルアンダ要塞と軍事博物館
アンゴラの首都ルアンダの街の中心地に、小高い丘がある。
その丘の上に、サン・ミゲル・デ・ルアンダ要塞があり、軍事博物館となっている。

要塞は16世紀に建設され、その後オランダ、ポルトガルなどの統治下で徐々に現在の形に近づいていったそう。20世紀に入ってからは一時博物館になったが、1961年には博物館のコレクションは全て撤去されて、再び軍事拠点としてポルトガル軍司令部が置かれた。そして独立後の1978年に軍事博物館となっている。2009年から2013年にかけて要塞や博物館の修復工事が行われたようで、とても綺麗に整備された博物館だった。

海沿いの高級ショッピングモール Shopping Fortalezaから歩いて丘を登ること5分。入口が見えてくる。

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建物手前の広場には、アンゴラ内戦で使用された砲弾や戦車などが展示されている。

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上の写真の入口の右側に大きな銅像があるが、Njinga Mbandiンジンガ・ムバンデというンドンゴ王国の女王だそうだ。私はこの辺りの歴史を全く知らなかったのだが、ンジンガは女王であり、外交官であり、偉大な指揮者、戦士、恐れを知らない戦略家でもあったようだ。元々、父そして兄が、アンゴラ中央部のNdongoの王であり、ンジンガも幼少期から父の傍らで指導者として素養を身につけ、並外れたカリスマ性があったそう。統治期間中、ポルトガル植民地主義に対する毅然とした姿勢を貫いたことで知られているが、この時期に奴隷貿易に関与したことで悪名も馳せた。

博物館にあった1635-1656年当時の王国。コンゴ王国はアンゴラの北部まで含まれていたのね。実は軍事発物館という名前ながら、アンゴラの歴史が分かる歴史博物館でもあって、とても興味深かった。

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ンドンゴとマタンバの女王Njinga Mbandi。

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1870年のポルトガルの役人。

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この真ん中はバスコダガマ。

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アンゴラの初代大統領、アゴスティニョ・ネト。街中に一際高い塔があるのだが、ネト元大統領の慰霊碑だった。

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アンゴラの街並み。海岸沿いは、ビルが立ち並び遠目に見るとポルトガルの都市と言われれはそう見えてしまうくらい写真映えする。ただし、そのすぐ脇には、スラムのような地区もあり、とても対照的。

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by iihanashi-africa | 2024-05-24 22:47 | アンゴラ | Trackback | Comments(2)
Commented by sgmhmmr at 2024-05-25 09:24 x
怒涛?の記事アップ頻度で、毎日楽しく拝見しております!
ひょっとして現地に長期滞在中なのかも、と想像しております。
iihanashi-africaさんにとっては、もはや百戦錬磨なのでしょうから余計なお世話かもしれませんが、ご自愛くださいませ。

アンゴラの事、ほとんど何も知りませんでしたが、いずれ敢行しようと思っている「アフリカ大陸縦断」の旅で通ることになりますので、最近の記事がとても良い予習になりました。
ありがとうございます。

まぁ「アフリカ大陸縦断の旅」なんて、ウソというか、ほとんど冗談の域を超えない夢みたいなものですけど。。。
Commented by iihanashi-africa at 2024-05-25 20:28
>sgmhmmrさん
ほんといつもありがとうございます涙。
南アフリカとアンゴラ出張は合計2週間だったので、もう帰国して1か月近く経ちますが、今夜からまたチュニジア出張が始まるので、羽田空港でコメントを書いております。

怒涛の勢いでアップしている記事、はアンゴラから帰国する際に機内で書き溜めていたもので、それを小出しにしております。が、これからチュニジア出張、そして6月にはフィリピン旅行が待っており、その前に書いたものをアップしておかないと、また力尽きて中途半端に終わってしまうと危惧し、せっせと毎日アップしております笑

そういえば、ブログには書いておりませんが、アンゴラでコロナに罹患してGW前半はずっと寝込んでおりました。やはり健康であることが最重要ですね。。sgmhmmrさんも、ご自愛くださいませ。
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