最近のラケットは素材や技術の進化でボールが飛ばしやすくなっています。
でもテニスはコート内に収めないと失点してしまうスポーツなので、飛ばしやすくなった分回転をかけてコートにねじ込む必要があります。
なので、ボールに回転をかけるという性能はラケットメーカーでも重要視されていて、各社色々なテクノロジーやアイデアを投入してきています。
これまで色々なラケットを打ってきた私が「スピンがかけやすい!」と感じたものから選び抜いた3機種をご紹介したいと思います。
第3位:【YONEX】VCORE 100
第3位はVCORE 100です。
「ライナーテック」と呼ばれる、フレーム内でストリングを直線に近い状態にするための工夫がされています。
直線に近ければよりストリングが動くようになるので、「食い付き感アップ」や「スナップバックによるスピン量アップ」が実現されています。
ストリングパターンは16×19で普通ですが、YONEX独特のアイソメトリック形状の恩恵で目が粗めになっている為、よく引っかかってくれます。
反発力も強いので、「擦るスピン」でもいい感じのムーンボールが打てるところも魅力です!
スピンサービスもよく引っ掛かってしっかり跳ねてくれます。
とても良いラケットですが、男性には「飛びすぎる」という感想を持つ人もいかもしれません。
第2位:【BABOLAT】ピュアアエロ 2022
第2位はピュアアエロ2022です。
前作よりも打球感が柔らかくなり、個人的に好きな打球感でした。
回転性能も秀逸でさらに打球感が良くなり、個人的に刺さったので、現在メインラケットとして活躍してもらっています。
クレーキング ナダル選手使用シリーズとして有名ですね。
- スイートエリアを従来より上部に設定
- グロメットを楕円型に変更しストリング可動域を70%アップ
- 進化したコアテックスによるマイルドな打球感
- FLAXを配合させて振動の少ないしっとりとした打ち心地
搭載されている機能の一つに「FSI SPIN」があります。
FSI SPINとラケットの特徴であるアエロ形状のフレームの恩恵で、スイングが非常にしやすく回転をゴリゴリかけることが可能です。
スライス系ショットでも打ち易さを感じました。
ただ、それほど反発力は強くないので、「擦るスピン」だと推進力のないひ弱なショットに・・
ラケットの上部でボールをぶっ潰しながら回転をかけるようなプレーをする人の頼れる相棒になってくれると思います。
縦回転のスピン性能のみでなく、振り抜きの良さや、スライス回転の掛けやすさ等をトータルしてNo.2にしました!
第2位タイ:DUNLOP SX300 TOUR
DUNLOPラケットの回転モデル「SX」シリーズ。
グロメットやストリングパターンが回転性に特化していて、かなり強いスピンをかけることができます。
フェースが98なので振り抜きも良く、スイングスピードも出しやすいので攻撃的ショットの収まってくれて、試合で頼りになる1本です。
第1位:【Wilson】バーン100S CV
第1位はSPIN EFFECTと呼ばれる思い切ったスペックを発表したWilsonのラケット、バーン100S CVです。
ストリングパターン18×16という目の粗さが特徴です。
目を粗くすることでストリングのスナップバックを最大限に生かして回転をかけようというコンセプト。
その引っかかりはものすごくて、回転を自在に操れるようになったと勘違いしちゃうくらいボールを変化させることができるんです。
思いっきり回転をかけると「チェリ!?」という普段聞き慣れないような打球音を奏でます。
そしてラケットに反発力があるので、バウンド後に伸びるムーンボールを打つことができました。
スライス回転よりも順回転系のショットで回転のかけ易さが印象に残っています。
周りではピュアアエロからより回転を求めてこのバーン100S CVにラケットを変えた友人もいます。
ストリングの目の粗さからくる圧倒的なスピン量を評価し、堂々の1位にしました。
強い回転を望むかたは是非試してみて下さい。
BURNシリーズの新作バージョン5.0が発売されることになりました。
縦にしなるフレームを採用し、よりスピンが掛けやすくなっています。
また、この価格高騰の波に流されずかなりお手頃価格で入手可能な点も着目ポイント!!
詳細をこちらにまとめました!!
まとめ
回転のかかるラケットは色々ありますが、たくさんあげると結局どれがすごいの?とよく分からなくなってしまうので、厳選して4機種をご紹介しました。
私の感覚を元に語ってますので、全員に当てはまるものではないと思いますが、1つの検討材料にはなると思います。
良かったら参考にして下さい。
最新の2023年モデルは少し飛びが控えめになっていて、コントロール性が向上していました!