アウランガーバード
アウランガーバード Aurangabad औरंगाबाद | |
---|---|
アウランガーバード中心部、Juna Bazar | |
位置 | |
座標 : 北緯19度52分40秒 東経75度19分54秒 / 北緯19.87778度 東経75.33167度 | |
行政 | |
国 | インド |
州 | マハーラーシュトラ州 |
県 | アウランガーバード県 |
市 | アウランガーバード |
市長 | Vijaya Rahatkar |
地理 | |
面積 | |
市域 | 196 km2 |
標高 | 513 m |
人口 | |
人口 | (2006年現在) |
市域 | 1,414,918人 |
人口密度 | 7,219人/km2 |
その他 | |
等時帯 | IST (UTC+5:30) |
Pincode | 431 001 |
市外局番 | +0240 |
公式ウェブサイト : http://aurangabad.nic.in/htmldocs/ |
アウランガーバード(英語: Aurangabad、マラーティー語・ヒンディー語: औरंगाबाद, マラーティー語発音: IPA: [əu.ɾəŋ.ɡa.bad̪], ヒンディー語発音: [ɔː.ɾə̃ŋ.ɡäː.bäːd̪])は、インドのマハーラーシュトラ州の都市である。州都ムンバイからは北東350kmのデカン高原にある。
アウランガバード、オーランガバード、オーランガーバードとも表記する。
歴史
[編集]かつてはカドキー(Khadki)という村であった。都市として成立したのは1610年頃、アフマドナガル王国の治下である。
ムガル帝国第6代皇帝アウラングゼーブはこの地に自らの名を冠してアウランガーバードと名づけ、1681年から晩年1707年までこことアフマドナガルで過ごした。アウラングゼーブの墓はダウラターバードそばのフルダーバードにある。
1724年、ムガル帝国からニザーム王国が独立すると、その領土となった。
1795年、カルダーの戦いの結果、ニザーム王国からマラーター王国に割譲された。
地理
[編集]気候
[編集]最も暑い5月で最高気温39度、最も寒い12月で最高気温28度。雨季(6月-9月)の降水量は月間110-120mm程度。乾季(11月-4月)はほとんど雨が降らない。観光に適しているのは11月から2月までとされる。
アウランガーバード (アウランガーバード空港,平年値:1981–2010,極値:1952–2012)の気候 | |||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年 |
最高気温記録 °C (°F) | 34.2 (93.6) |
37.8 (100) |
40.6 (105.1) |
43.6 (110.5) |
43.6 (110.5) |
43.0 (109.4) |
37.1 (98.8) |
35.6 (96.1) |
37.0 (98.6) |
37.6 (99.7) |
34.6 (94.3) |
33.6 (92.5) |
43.6 (110.5) |
平均最高気温 °C (°F) | 29.2 (84.6) |
31.8 (89.2) |
35.7 (96.3) |
38.6 (101.5) |
39.4 (102.9) |
34.7 (94.5) |
30.2 (86.4) |
29.0 (84.2) |
30.4 (86.7) |
31.6 (88.9) |
30.2 (86.4) |
28.7 (83.7) |
32.5 (90.5) |
平均最低気温 °C (°F) | 12.2 (54) |
14.2 (57.6) |
18.5 (65.3) |
22.4 (72.3) |
24.4 (75.9) |
23.4 (74.1) |
22.2 (72) |
21.5 (70.7) |
21.2 (70.2) |
18.5 (65.3) |
14.7 (58.5) |
11.8 (53.2) |
18.8 (65.8) |
最低気温記録 °C (°F) | 1.2 (34.2) |
1.9 (35.4) |
7.1 (44.8) |
10.2 (50.4) |
14.2 (57.6) |
18.5 (65.3) |
18.4 (65.1) |
17.2 (63) |
12.6 (54.7) |
8.3 (46.9) |
1.9 (35.4) |
1.2 (34.2) |
1.2 (34.2) |
雨量 mm (inch) | 3.3 (0.13) |
2.2 (0.087) |
6.0 (0.236) |
3.9 (0.154) |
19.5 (0.768) |
137.4 (5.409) |
164.8 (6.488) |
170.7 (6.72) |
175.8 (6.921) |
76.8 (3.024) |
19.2 (0.756) |
10.1 (0.398) |
789.7 (31.091) |
平均降雨日数 | 0.3 | 0.3 | 0.5 | 0.3 | 1.7 | 7.4 | 10.8 | 10.3 | 8.7 | 4.0 | 1.2 | 0.7 | 46.2 |
% 湿度 | 37 | 31 | 26 | 25 | 28 | 54 | 70 | 73 | 66 | 48 | 44 | 41 | 45 |
出典:India Meteorological Department[1][2] |
経済
[編集]400年前から交通の要衝として栄えていた。現在盛んな産業は以下の通り。
工業
[編集]製薬・鉄のリサイクル・自動車部品製造、および飲料(主にソフトドリンクとビール)が現在の主要産業である。かつて盛んであった絹織物と綿織物は以前に比べて廃れたものの、いくつかのメーカーが伝統を生かしてサリーなどを生産している。
金融
[編集]21世紀になってからこの分野の発展がめざましい。ハイデラバード州立銀行・シティバンク、エヌ・エイ・ドイツ銀行・ICICI銀行・インド銀行などの支店がある。
IT産業
[編集]ムンバイ・プネー・ハイダラーバードといった大都市が近いことから、多くのIT企業が進出しており、現在も増加中である。
メディア・通信
[編集]en:Bharat Sanchar Nigam Limited(BSNL)が最大2Mbpsの家庭用ブロードバンド・インターネットを提供している。午前2時-8時のみ定額制で、それ以外の時間帯は従量制。月間の送受信バイト数にも制限がある。
交通
[編集]バス
[編集]Aurangabad Municipal Transport(AMT)による市営バスが市内をくまなく走っている。また、Maharashtra State Road Transport Corporation(MSRTC)やその他の民間のバスが州内の他の都市との間を結んでいる。
タクシー
[編集]オート・リクシャーが市内の至る所を走っている。黒と黄色のツートンカラーが目印。多くがメーター制であるが、一部に交渉制のものもある。
空港
[編集]市中心部から6kmほどの所に国内線専用のチカルサーナ空港がある。最寄の国際空港はムンバイ。
鉄道
[編集]アウランガーバード駅から、ムンバイ・プネー・ハイダラーバード・ニューデリーなどへの直通列車がある。ムンバイとの間には日中に2本、夜間に3本あり、所要時間は約7-9時間。
観光
[編集]- アジャンター石窟群 - 石窟寺院群。華麗な壁画で知られる。世界遺産に登録されている。バスで所要3時間。
- エローラ石窟群 - 巨大なカイラーサナータ寺院が特に有名。世界遺産に登録されている。バスで所要40-50分。
- オーランガバード石窟−市の郊外にある石窟。菩薩像が有名。タクシーで行ける。
- ダウラターバード要塞 - インド三大砦のひとつ。エローラ石窟群までの道の途中にある。バスで所要20分。
- ビービー・カ・マクバラー - タージ・マハルを真似て作られた霊廟。
- パンチャッキー - イスラーム教の墓と庭園。水力製粉機や噴水がある。
脚注
[編集]- ^ “Station: Aurangabad (Chikalthana)(A) Climatological Table 1981–2010”. Climatological Normals 1981–2010. India Meteorological Department. pp. 55–56 (January 2015). 5 February 2020時点のオリジナルよりアーカイブ。3 April 2020閲覧。
- ^ “Extremes of Temperature & Rainfall for Indian Stations (Up to 2012)”. India Meteorological Department. p. M137 (December 2016). 5 February 2020時点のオリジナルよりアーカイブ。3 April 2020閲覧。