「女は結婚して一人前」うるさい親戚を一発で黙らせた、“ソボクな質問”
身内の冠婚葬祭は、普段なかなか会えない親戚たちに会える機会でもありますよね。でも、それがとてつもなく面倒くさい! という人も少なくありません。
「この3人は父方の伯母・叔母なのですが、とにかくやかましい。5年ぶりくらいなのに、会って第一声が『まあ~、恰幅(かっぷく)よくなっちゃって(笑)』『老けたわねえ!』と容赦なくトゲのある言葉を投げかけてくるんです。その日は着物を着ていたのですが、『やだ、旅館の女将みたいな貫禄(笑)』とグサリ。悪意はなくて、ナチュラルにデリカシーがないから余計に厄介なんです」
会って早々、聞くのも面倒くさい発言の連発。さらに怒涛の“口撃”は加速していきます。
「私は三姉妹で、今回は次女の妹の結婚式。2年前に末っ子の妹が先に結婚しているので、姉妹の中で未婚は長女の私だけ。それがさらに伯母たちの燃料になりました。そんなに揃うかね!? とツッコミたくなるほど、3人が口を揃えて『先、越されちゃったわね(笑)』とニヤニヤ。ほかにも、『やっぱり女は結婚して、子どもを産んで育てて一人前よね』とか、『〇〇ちゃんも急がなきゃ』と矢継ぎ早に、遠慮なくグサグサ心をめった刺しにしてくるんです。
もう何を言われても、ひたすら頭の中で歌手のAdoさんの『うっせぇわ』を爆音で流し続けていました」
思わず「うっせぇわ」のように、くせぇ口塞げや、限界です!!……と大声で歌いたくもなりますが、相手は言い返してもビクともしない、おしゃべりと噂話が大好きな“かしましオバさん”たち。三船さんが言い返したところで、1言い返したら3に、3言い返したら10と、何倍にもなって返ってきます。
そこで青島さんが思いついたのが、
「そんなに結婚、結婚と言うなら、その良さを語ってもらおう!」作戦でした。
「嫌みではなく、それだけススめてくるのだからその理由を知りたくて。だって、そんなに言うからには、結婚の良さを熟知しているはず。元々私は仕事が好きで、妹たちが結婚をしてもとくに焦っていませんでしたが、話を聞いてもしかしたらちょっとでも価値観が変わるかもしれないと思ったんです。
だから、もう本当にそのまま『じゃあおばさんたちが結婚してよかったって思うところはどこ?』『家事や育児はやっぱりおじさんたちとの協力プレイ?』『結婚したら時間やお金にも余裕できるのかな?』と思いをぶつけました。すると、あれだけピーピーうるさかった伯母たちが、一気に静かになってしまって……」
青島さんは思い出します。
彼女たちの夫は、ギャンブルにどハマりしてろくに働かないおっさん、過去に浮気して騒動になったおっさん、仕事人間で家族を大事にしないおっさんと、揃いも揃ってなかなかのダメ男揃いだったのです。
「結婚して良かったところを聞いただけで、目の前のおばさんたちの顔が一瞬で白くなってしまって。しかも誰もしゃべらないし。何も考えずに急所を突いてしまった……! と焦りました」
妹の結婚式のために帰省した青島由佳里さん(仮名・34歳)は、披露宴が始まる直前に親戚の中でもなにかと有名な、3人組の“かしましオバさん”につかまってしまったそう。
「女は結婚して、子どもを産んで育てて一人前よね」
結婚にまつわる素朴な疑問をぶつけてみたら……
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