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NHK朝ドラ『マッサン』俳優が43歳と聞いて驚き。最新作の“激シブ”姿とは

 いつ頃からか、玉山鉄二をあまり見かけなくなったなと思っていた。
『次元大介』

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 でも気のせいでよかった。『ルパン三世』(2014年)から実に9年、2度目の次元大介役で主演する『次元大介』が、Amazon Prime Videoで2023年10月13日から独占配信されている。 「イケメンと映画」をこよなく愛するコラムニスト・加賀谷健が、まるで世間から身を潜めるかのような玉山鉄二について解説する。

玉山鉄二の場合は…

 もうこんな歳なのか、と年齢を聞いて思わず驚いてしまう俳優がいる。例えば、現在40歳の小栗旬は、年齢とともに毎年イケオジ感を増しているが、年相応の説得力がある。  所属事務所トライストーン・エンタテイメント代表取締役社長という立場や『鎌倉殿の13人』(NHK総合、2022年)で果たした大河俳優の実績によって、さらなる貫禄をまとわせてさえいる。  では、小栗がルパン三世役で主演した実写映画『ルパン三世』で相棒の拳銃使い、次元大介を演じた玉山鉄二はどうだろう。「あの玉山鉄二が43歳なのか!」と筆者は信じられなかった。 「いや、どの玉山鉄二だよ……」と思いつつ、誰しも年は取るものなのだ。小栗だけでなく今年の大河俳優(『どうする家康』)の松本潤が小栗と同じ40歳と知っても、「まぁそうね」くらいで済ませられるのに、玉山の場合はなぜかそうはいかないのだ。

若さと老齢を同時に持つ朝ドラ主演

マッサン

『連続テレビ小説 マッサン 完全版 BOX2』(NHKエンタープライズ)

 大河ドラマで主演をやっていないことが理由であるわけもないだろうに、ではNHK朝の連続テレビ小説が、19年ぶりに主人公を男性にした『マッサン』(2014年)はどうだったか。  北海道の余市を舞台に、スコッチウイスキーを醸造する同作で主演の玉山は、マッサンこと亀山政春を演じた。  第1週第1回冒頭は、1970年代の式典場面から始まり、初登場にしてメイクでだいぶ老け込んだ玉山鉄二の姿が映った。そこから1920年、日本に帰着する船上へ舞台はさかのぼる。海から日本列島を望む、若々しくも滋味深い政春の横顔が清々しい。  当時、玉山は34歳。俳優として次のキャリアに入ろうかという時期の朝ドラ主演だった。  70代から20代への若返りを見事に見せながらも、やはり冒頭で最初に老人姿を見せられては、視聴者が玉山に抱く年齢の感覚が麻痺するようにも思う。若さと老齢のイメージを同時に持つ玉山はそれくらい強烈だった。
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若さそのものが武器。ギラギラしていたゼロ年代
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