橋本マナミ、39歳「テレビの“お色気キャラ”は演じていた」1児の母となった現在の心境
俳優の橋本マナミさん(39歳)が、公開中の映画『身代わり忠臣蔵』に出演中です。遊郭の花魁・高尾太夫役で、ムロツヨシさんや永山瑛大さんと共演。短いシーンながらも、存在感を残しています。
映画以外でもドラマでの活躍も目覚ましく、福田麻貴(3時のヒロイン)主演の「婚活1000本ノック」、月10ドラマ「春になったら」など、話題作への出演が続いている橋本さん。プライベートでは結婚・出産を機に、それまでの価値観が180度変わったと言います。
そして40歳を前に「いろんな経験をしたい」とも。本人にお話を聞きました。
――最近は、映画では今回の映画『身代わり忠臣蔵』、ドラマでは福田麻貴(3時のヒロイン)主演の『婚活1000本ノック』、月10ドラマ『春になったら』など出演が続き、今年は40歳の節目も迎えられると思いますが、決意新たにすることなどありますか?
橋本マナミ(以下、橋本):やっぱりお芝居が一番好きなんです。『身代わり忠臣蔵』の花魁みたいな役だけでなく、正反対の全然違うような役もいただけたりしてきたので、もっともっと人間的にいろんな経験をしたいと思っています。子どもを産んだこともわたしの中でとても世界が広がり、まだ経験したことがない感情などを感じることができたので、丁寧に毎日の生活をおくりつつ、そういうことをお芝居にも活かしていけたらなって。そういう人間性が全部(お芝居には)出ると思っているんです。
――『身代わり忠臣蔵』では遊郭の花魁役ということで、役柄についてはどう理解して演じたのですか?
橋本:高尾太夫は花魁の中でトップにいる人なのですが、その仕事を選ぶ背景にあるであろう生い立ちやつらさなどを全部自分の中で乗り越えて、あそこまでの地位を築いている人だと理解しました。つらい過去はあるけれど、自信や男性を包み込む母性を大事にして演じました。
――ムロさんのまるで子どものように自由奔放なお芝居の影響もあったと思いますが、確かに表情や佇まいに包み込むような母性のようなものを感じました。
橋本:トップに立つ存在感みたいなものも出せたらいいなと思ったのですが、なかなかそれって難しいんですよね。なので、落ち着きだったり、そういう点は意識しました。所作の先生はいらっしゃらなかったのですが、動きも指先までしっかり意識して丁寧に演じました。
――お子さんが生まれる前と今とで、どう世界が変わったのでしょうか。
橋本:地に足が着いた感じです。それまでは仕事にすごく不安があったり、自分の中でこれでいいのかなとか、このまま仕事を続けられるのかなと思うことがあったのですが、子どもを産んだことでひとつ強くなれたんです。なるようになるさ、という気持ちで、ちょっと吹っ切れた感じがします。
なので、表情も変わったと言われます。それまでは戦闘体制だったのですが、少し表情が優しくなったり、あとは余裕が出ました。それまでは次に繋げなきゃと必死で、余裕が出たことによって見てくださる方々からの反応も変わったり。今は穏やかになったよね、とおっしゃっていただけたり、自分でもそうなることが、意外だったんですよね。
――吹っ切れたということは分かるのですが、余裕が出てきたことは不思議ですね。
橋本:不思議ですね(笑)。多分、自分が一番じゃなくなったからだと思います。
――お子さんが一番になった。
橋本:それまでは自分中心で、わたしがやりたいことをいっぱいやって、自由に生きて来たのですが、そうじゃない、思い通りにいかないものができたことによって、そこでいろいろな感情をかき乱されるわけですよね。子どもとの時間って、今しかないじゃないですか。自分が一番じゃなくなったことは、本当に大きいですね。
お芝居には「人間性が全部出る」
子どもを産んだことで、ひとつ強くなれた
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