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女優・足立梨花「女性の性欲」描くドラマ主演で感じた“難しさ”とは。主人公に共感するからこそ

 2025年1月7日からスタートする新ドラマ『マイ・ワンナイト・ルール』(テレ東系ほか、毎週火曜深夜24時30分~)。本作はなかおもとこ氏の電子コミックが原作となっており、理性や世間の目を気にするあまり、自らの性衝動を満たせずに悶々とした日々を送る33歳の会社員・成海綾が主人公となっている。そんな成海綾役を務めるのが、俳優の足立梨花さんだ。
「マイ・ワンナイト・ルール」

©「マイ・ワンナイト・ルール」製作委員会

“女性の性欲”という、いまだ世間でタブー視されがちな題材を扱った漫画のドラマだけあって、演じる上での苦労は相当なもののように思える。なにより、これまで性の話題でいえばデリヘルや夫婦交換といった前衛的な題材を多く扱ってきたテレ東の深夜ドラマだけに、どのような仕上がりになっているのか気になるところ。そこで足立さんに、綾を演じる上での葛藤や作品を通して届けたいメッセージなどの話を聞いた。

「わかる」「あるある」と共感できる原作

 まず主演のオファーが届いた時の率直な感想を聞くと、「最初は女性の性欲がテーマということで、『どういう風になるんだろう?』という疑問は浮かびました」という。
足立梨花さん

ドラマ『マイ・ワンナイト・ルール』主演の足立梨花さん(スタイリスト:奈雲恵里、ヘアメイク:杉村理恵子、撮影:望月悠木)

「とはいえ、オファーをいただいた後に原作を読んだのですが、同年代の女性として共感できる部分が多かったです。私自身『仕事も恋愛も頑張りたい』と思っているものの、どちらも上手くいかずに悩むことがあり、綾に対して何度も『わかる』『あるある』と思いました。テーマこそセンシティブですが、『原作の世界観を守れば良いドラマになる』『女性に寄り添える作品になりそう』と感じました」
「マイ・ワンナイト・ルール」

©「マイ・ワンナイト・ルール」製作委員会

 たしかに原作では、性について気軽に話せない空気感の他にも、仕事を頑張っても「可愛げがない」と敬遠される葛藤など、女性ならではの苦労がいくつも登場する。“女性の性欲”というインパクトのあるテーマに意識を奪われてしまうが、等身大の女性の悩みを詳細に描いていくドラマになりそうだ

原作漫画が連載中だからこその難しさ

 現在、原作漫画の『マイ・ワンナイト・ルール』は連載中であり、まだ完結はしていない。だからこその難しさも口にする。 「読者さんは『この後どうなるんだろう?』と思いながら読んでいると思いますが、ドラマでは原作よりも“先”を描くことになります。もしかすると、ドラマを見た原作ファンの人に『こんな展開は望んでいない!』『綾はそんな人じゃない!』と思わせるかもしれない。  また、原作に描かれている話であれば、綾のその時々の感情は原作を読めばわかるのですが、原作で描かれていない部分のストーリーとなると、綾の感情は想像するしかありません。一応、私の中での綾像はありますが、読者さんが思い描く綾像とは異なる可能性も低くない。撮影を通して監督と話し合いながら綾の言動や感情を手探りで把握していく作業はやはり簡単ではありません
なかおもとこ 『マイ・ワンナイト・ルール 1』

なかおもとこ 『マイ・ワンナイト・ルール 1 (恋するソワレ+)』Kindle版

 苦労を口にするが「ドラマと原作が違う展開になったとしても、原作の世界観を壊さなければ、ドラマオリジナルのストーリーとして楽しんでもらえると思います。そう感じてもらえるようなドラマを作っていきたいです」と語った。
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性欲の話を“下ネタ”と思われる怖さは?
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【取材時の足立梨花さん衣裳】
ワンピース:LILLIAN CARAT
パンプス:ダイアナ(ダイアナ銀座本店)
アクセサリー:auca

スタイリスト:奈雲恵里
ヘアメイク:杉村理恵子
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