5名の Google 社員が語る、職場アクセシビリティの体験談
壁一面のイラストと Google ロゴが描かれた壁

5名の Google 社員が語る、職場アクセシビリティの体験談

障害のある Google 社員にとって、インクルーシブな職場とはどのようなものでしょうか。APAC(アジア太平洋地域)のアコモデーション(合理的配慮) チームのプログラム担当である Emi Seino にとって、それは公平な採用プロセスから始まります。「Google では、すべての候補者と従業員がその可能性を最大限に発揮できるよう、合理的な配慮の提供に取り組んでいます。採用プロセスおいては第三者機関 と提携することで、候補者の個人情報が守られた上で必要な合理的配慮やサポートを相談できるよう注力しています。

また、障害や身体的・精神的制限があったり、ニューロダイバージェントな従業員が、意義ある仕事とキャリア開発に十分参加するできるようサポートする職場を目指しています。」

アクセシビリティの定義は人によって異なります。人それぞれのニーズ、経験や目的があるからです。「職場のアクセシビリティ」とはどんなものか、インクルーシブな職場として Google が発展し続けるためにはどうすればいいのか、障害のある Google 社員に話を聞きました。


Wouter Thielen、シニア エンジニアリング アナリスト、Trust and Safety(日本・東京)

Wouter はオフィスで手話を使ってチームメンバーとコミュニケーションをとっています。

「聴覚障害があることを採用担当者に伝えたときの積極的な対応を、忘れることはないでしょう。手話ができる人を探すので、少し時間をくださいと言ってくれたのです。私をサポートするためにそこまで手を尽くしてくれた会社は初めてでした。現在、Google 日本法人は応募者から要望があった際には手話通訳者のアサインやキャプションを提供しており、私もイベントやビデオ通話では専属の手話通訳者とともに仕事にあたっています。また、私のチームメイトがろう者の多様な文化に関心を示したことを受け、Google では手話学習プログラムを通じてオフィス全体で日本手話クラス受講のサポートがはじまりました。他の国や地域から聴覚障害がある Google 社員が東京のオフィスを訪問したとき、受け入れられていると感じたと言ってくれます。こうした変革の一端を担えたことを誇りに思います。」 


Parinita Das、パートナー オペレーション、gTech 広告(インド・ハイデラバード)

カラフルなテーブルクロスがかかったテーブルで笑顔を見せる Parinita。

「Google で 17 年以上、数えきれないほどの人たちと一緒に働いてきました。皆、私がどれほど貢献できているかを思い出させてくれる人たちです。困っていることをマネージャーに伝えると、とても嬉しいことに、マネージャーは私の意見を聞き、一緒に解決できるよう自然に動いてくれます。私はインドにおける Disability Alliance プログラムの一環として、職場のアクセシビリティ向上にも取り組んでいます。私のように上腕部を切断した人でも建物に入りやすいように、アコモデーション チームと協力して自動ドアを設置しました。すべての解決策が完璧だというわけではありませんが、ふさわしい作りになっていないものが周囲にあれば優先して改善を促すことができます。Google の職場環境もそうして少しずつ進んできました。協力することで、今後の職場におけるアクセシビリティを向上できる機会がまだまだあると思っています。」 


Johnny Huang、ソフトウェア エンジニア、ハードウェア検証(台湾・台北)

Google 25 周年記念の飾りの前で、車いすに乗った Johnny。

「Google への応募は人生を変える決断でした。採用プロセスにおける合理的配慮について知る前は、面接中に口頭でコミュニケーションをとることが心配でした。しかし、採用担当者も面接官も私を急かすことはせず、自分のペースで考えを伝えられるように休みながらでいいと励ましてくれました。この経験は、時間がかかる私のコミュニケーションが原因で不採用となった他の会社とはまったく異なるものでした。Google で働き始めてから、自信を持つことができました。自分を表現することが推奨され、オフィスでの私の毎日をサポートするために Google が配慮してくれるので、自立して仕事ができ、私も他の人と同じように働けるということを実感させてくれます。グローバル企業で働き、世界中の人たちに前向きな変化を与えられることを嬉しく思います。」


Inho Seo、エンジニア、コア機械学習モデル最適化(韓国・ソウル)

 共有スペースで小さなロボットを触って笑顔を見せる Inho。

「Google の最初の面接は不合格でしたが、そのときの有意義な経験から、再び応募したいと感じました。他の会社では配慮を求めることに気まずさを感じていましたが、Google の採用担当者は、スクリーン リーダーや時間の延長など、どのようにサポートすればよいかと尋ねてくれました。それ以来、チームメイトから良い意味で特別扱いを受けたことはありません。Google は完璧ではありませんが、改善の姿勢を見せています。入社したとき、地域の不動産 / ファシリティ(REWS)チームと協力して、韓国オフィスのアクセシブル デザインを改善し、視覚障害者のための点字サインを全体的に追加しました。あらゆる Google 社員が、職場の公平性と、オフィスやプロダクト全体の多様性を積極的に高めています。」 


Wencong Luo、ソフトウェア エンジニア、Google ウォレット(中国・北京)

Google 社内ブースでノートパソコンを打ち笑顔を見せる Wencong。
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「Google は初日から私の要望に応えてくれました。面接に使うプラットフォームが私には使えないとわかったとき、私が自分の能力とスキルを存分に伝えられるよう採用担当者がすぐに調整してくれました。また、入社時には職場である Raycom ビルに視覚障害を持つ人にとって重要な点字ブロックがないことに気がつきました。そこで私は点字ブロックとエレベーターの階数案内を設置して、より働きやすい環境を作ることを提案しました。Google はこのような要望にも素早く対応してくれました。視覚障害がある Google 社員と候補者をサポートするためのインクルーシブな職場を作ることにコミットする Google の姿勢は、企業文化のあらゆる側面に反映されています。今では私が自分の役割を果たし、さらに成長するために必要なツール、例えばメールを書くためのスクリーン リーダーなどが用意されています。すべてのプロダクトと重要な意思決定において、アクセシビリティがコアバリューとして考慮される会社で働けることを誇らしく思っています。」


誰もが学び、成長し、影響を与えることのできる場所にするための Google の取り組みについて詳しくは、こちらをご覧ください。


※ 当記事では、「障がい」を「障害」と表記しています。「障がい」という表記の場合、音声ブラウザやスクリーン・リーダー等で読み上げる際、「さわがい」と読み上げられてしまう場合があるためです。

Samar Hayat

Frontend Developer | Expert in ReactJS & NextJS | Delivering High-Quality User Experience | 1+ Years of working with JavaScript

4ヶ月前

As a frontend developer, celebrating accessibility is crucial. It's inspiring to see how companies like Google are making strides towards inclusivity. Let's keep pushing for accessible and inclusive web experiences!

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