カナダの治安が良い地域・悪い地域！身を守る防犯対策とは

カナダの治安は近年安定しており、ほとんどの旅行者にとって安全です。警察の存在や監視カメラの設置など、治安維持に積極的な取り組みが実を結んでいます。ただし、一部の地域では強盗やスリなどの被害が集中しているので、近寄らない方がいいでしょう。

この記事では、カナダの治安に関する情報をわかりやすく解説します。カナダにある大使館も一覧表になっているので、ぜひ最後までご覧ください。

【カナダでトラブルに遭遇した時の連絡先】

【最新】カナダの治安・安全に関する情報

カナダの治安は、一般的に安全とされています。2024年10月現在、カナダへの渡航を制限する宣言は発令されていません。

しかし、一部地域では盗難や詐欺行為が発生していますので、貴重品の管理には注意が必要です。カナダに渡航する際は、外務省の海外安全ホームページをチェックすることをおすすめします。

➡外務省海外安全ホームページ

カナダで治安が良くない地域3選

カナダの治安が悪い都市を解説します。

1.ウィニペグ

ウィニペグは、カナダの中でも犯罪率が高い都市として知られています。北エンド地区では貧困率が高く、ギャングの活動や薬物関連の犯罪が問題となっています。暴力犯罪や財産犯罪の発生率も比較的高いです。

しかし、市当局は犯罪対策に力を入れており、コミュニティポリシングなどの取り組みを行っています。観光地や中心部は比較的安全ですが、夜間の一人歩きには注意が必要です。

2.サリー

バンクーバー近郊のサリーは、急速な人口増加と都市化に伴い、治安の悪化が問題となっています。ニュートン地区やウォーリー地区などでは、犯罪率が高い傾向にあります。

市はこれらの問題に対処するため、警察力の強化やコミュニティプログラムの実施など、様々な対策を講じています。多文化都市として知られる一方で、社会統合の課題も残っています。観光客は比較的安全ですが、夜間の人通りの少ない地域での注意は必要です。

3.サスカトゥーン

サスカトゥーンは、プレーリー地方の主要都市ですが、犯罪率の高さが問題となっています。アルファベットシティと呼ばれる地区（A街からY街まで）では貧困率が高く、薬物関連の犯罪や暴力事件が多く報告されています。先住民コミュニティが直面する社会経済的課題も、治安問題と関連していると指摘されています。

市当局は、コミュニティベースの犯罪予防プログラムや若者支援などの取り組みを強化していますが、課題は残っています。観光地や大学周辺は比較的安全ですが、夜間の外出時には注意が必要です。

カナダで治安がよい地域3選

次に、カナダの治安が良い都市を解説します。

1.バンクーバー

バンクーバーは、美しい自然と都市機能が調和した街として知られています。犯罪率は低く、暴力犯罪の発生率が少ないのが特徴です。多文化社会で、様々な人種や文化が共存しており、寛容な雰囲気があります。

公共交通機関も発達しており、夜間でも比較的安全に移動できます。また、警察の対応も迅速で、コミュニティ重視の治安対策が行われています。自然豊かなスタンレーパークや、ガスタウンなどの観光地も安心して楽しめます。教育水準も高く、家族で暮らすのに適した環境といえるでしょう。

2.オタワ

カナダの首都オタワは、政治の中心地であると同時に安全な都市として知られています。犯罪率が低く、暴力犯罪の発生率は国内で低い部類に入ります。政府機関が集中しているため、セキュリティ対策が徹底されています。

教育水準が高く、文化的な催しも多いため、知的で穏やかな雰囲気があります。リドー運河周辺の散策路や、国会議事堂周辺も安全に観光できます。四季折々の自然を楽しめる公園も多く、家族連れにも人気があります。

3.ハリファックス

大西洋沿岸に位置するハリファックスは、のどかな雰囲気と高い安全性で知られています。犯罪率が低く、特に小さな都市ならではの強いコミュニティの絆が治安の良さに貢献しています。海沿いの街並みは美しく、歴史的な建造物も多く残っています。

地元住民はフレンドリー。観光客にも親切です。公共の場所は清潔に保たれており、夜間でも比較的安全に過ごせます。学生の街としての一面もあるため、若者にとっても安全で住みやすい環境となっています。

治安の良いカナダでも気を付けたい3つのトラブル

カナダで日本人旅行者が巻き込まれやすい3つの犯罪を知っておきましょう。

1.スリ・置き引き

カナダの観光地や混雑した場所では、スリや置き引きに注意が必要です。貴重品は必ず体の前で持ち歩き、リュックサックは前に抱えましょう。ショルダーバッグはたすき掛けにし、ファスナーを閉めて歩くことをおすすめします。レストランや観光地では、バッグを常に自分の視界に入れておくことが大切です。

2.偽のガイドや物売り

観光地では、偽のガイドや強引な物売りに遭遇することがあります。彼らは、高額な料金を要求したり、低品質な商品を押し付けたりする可能性があるでしょう。路上での勧誘には毅然とした態度で「No！」とはっきり断るべきです。

3.ぼったくり

一部のタクシー運転手が、遠回りをしたりメーターを操作したりして、不当に高額な料金を請求する報告があがっています。必ず正規のタクシー乗り場を利用。もしくは、スマートフォンのナビアプリを使って、ルートを確認することをおすすめします。不審に感じた場合は領収書を要求し、必要に応じて警察や観光案内所に相談しましょう。

治安のよいカナダで守りたい防犯対策3つ

カナダで安全に旅行するための防犯対策を紹介します。

1.貴重品の管理

観光地や公共交通機関では、常に貴重品の管理に気を配ることが重要です。パスポート、現金、クレジットカードは必ず別々に保管し、ホテルのセーフティボックスを活用しましょう。

スマートフォンやカメラも常に身につけ、テーブルに置いたままにしないよう注意が必要です。ATMを利用する際は周囲に不審な人物がいないか確認し、できるだけ人目につく場所や銀行内のATMを利用しましょう。

2.宿泊先のセキュリティ

カナダのホテルを選ぶ際は、セキュリティ面は重要です。部屋を出る際は、窓やバルコニーのドアも含めて必ずすべての出入り口を施錠し、貴重品はセーフティボックスに保管しましょう。また、知らない人がドアをノックしてきた場合は、ドアを開ける前に身元を確認することが賢明です。

3.夜間の外出は控える

カナダの夜間は治安が悪化します。そのため、犯罪に遭うリスクが高まります。特に女性の一人歩きは避け、複数人で行動するかタクシーを利用しましょう。観光地であっても、人通りの少ない路地裏は避けるべきです。

治安のよいカナダで頼りになる連絡先

もし、大きなトラブルに巻き込まれた場合や旅券の紛失などサポートが必要な場合は、日本大使館に連絡してください。日本国民の安全と保護を目的としており、旅行者へのサポートを行っています。

カナダの治安に関するよくある質問

そのほか、カナダ旅行はこちらの記事が参考になります。

→カナダ旅行に必要な費用はいくら？安い時期やベストシーズン
→カナダ旅行の準備で必要なものは何？あると便利な物を解説

治安の良いカナダ旅行に出掛けよう！

カナダは、一般的に治安の良い国とされています。観光地や主要都市では警察の存在感も高く、安全な環境で旅行を楽しめるでしょう。

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