イスラム教の聖地・メッカをはじめ、独特な風習や文化が魅力のサウジアラビア。2019年には観光ビザが解禁されたことから、サウジアラビアに行ってみたいけど、現地の治安状況について気になる人も多いはず。
この記事では、2024年最新のサウジアラビアの治安情報をまとめました。現地の状況や渡航する際の安全対策を解説するので、サウジアラビアへ渡航を検討している人はぜひ参考にしてください。
【サウジアラビアでトラブルに遭った際の緊急連絡先】
連絡先 | 電話番号 |
内務省統合治安オペーレーションセンター (警察・消防・救急などの共通ダイアル) | 911 (英語対応可) |
在サウジアラビア日本国大使館 | +966(0)11-488-1100 |
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【最新情報】サウジアラビアの治安状況
サウジアラビアでは、2015年以降、テロ事件の発生件数は減少していますが、イスラム過激派組織ISILによる自爆テロや銃撃事件が依然として発生しています。また、隣国イエメンでの紛争が続く中、サウジアラビアはイエメン政府を支援しており、イエメンの反政府勢力ホーシー派によるミサイルや無人機の越境攻撃がこれまでに行われました。
しかし、2022年3月以降はこれらの攻撃は発生していません。現在、サウジアラビアとホーシー派との戦闘は一時的に止まっていますが、停戦合意が失効したため、今後イエメン紛争の再開とホーシー派による越境攻撃の可能性が懸念されています。そのため、渡航の際は一般犯罪に加えテロの脅威にも警戒する必要があります。
サウジアラビアの現在の治安は危険レベル1~3
日本外務省は2024年10月現在、サウジアラビアに危険レベル1~3を発出しています。レベル1は「十分注意」、レベル2は「不要不急の渡航中止」、レベル3は「渡航中止勧告」で、地域によって危険レベルが異なります。そのため、サウジアラビアに渡航する際は滞在する地域がどの危険レベルに設定されているかを十分に確認する必要があります。
【外務省による危険レベル】
地域 | 危険レベル |
・ジャーザーン州 ・アシール州 ・ナジュラーン州 ・東部州におけるイエメンとの各国境地帯 | レベル3(渡航中止勧告) |
・イラクとの国境地帯 | レベル2(不要不急の渡航中止) |
・レベル3、2の地域を除く全土 | レベル1(十分注意) |
サウジアラビアの首都・リヤドの治安は?
サウジアラビアでは政府の治安対策や警察権限の強化により、全国的に治安は安定しています。しかし、首都リヤドのディラ地区やバトハ地区、ジッダの旧市街地など、週末に人が集まるエリアでは犯罪が発生しやすい傾向があります。
また、リヤド東部のナシーム地区や南部のスウェイディ地区、ジッダ南部など、比較的貧困層が居住する地域でも犯罪が多いとされています。
サウジアラビアで警戒するべき犯罪やトラブルとその対策
1.置き引き・ひったくり・詐欺
日本人旅行者の主な被害には、空港での置引き、市街地での自動車盗や車上狙い、ひったくり、タクシー利用時の詐欺があります。特にタクシーを利用する際は料金を事前に確認し、車から離れる際は貴重品を車内に残さないことが重要です。また、置引きやひったくりを避けるためには、貴重品を身体に近づけ、目立たない服装を心がけましょう。
2.性犯罪
ショッピングモールでは、外国人女性が身体を触られる事案が報告されています。外出する際は、肌の露出を避けましょう。また、リヤドや東部州の主要都市では、女性や子供を狙った誘拐事件や性犯罪が発生しています。特に子供から目を離さず、十分な注意を払いましょう。
3.夜間の喧嘩や口論
サウジアラビアは、日中の厳しい暑さから夜型社会とされており、特に都市部の大型ショッピングモールでは、最後の礼拝時間以降に多くの客が集まります。特に週末は混雑が激しく、駐車場では若者による暴走や喧嘩、口論が発生することもあります。
このような混乱の中で、犯罪に巻き込まれるリスクが高まるため、夜間に外出する際は周囲の状況に十分注意を払うことが重要です。
サウジアラビア観光で注意したい3つのポイント
1.写真撮影は慎重に
サウジアラビアでは治安関連施設や発電所、石油施設などを無許可で撮影した場合、治安当局に一時的に拘束されることがあります。特に王宮や官公庁、空港、軍事施設などは、写真撮影が一般的に禁止されていますが、禁止区域が明示されていないことも多いです。そのため、撮影を考えている場合は、周囲の人に確認するなどして慎重に行動してください。
また現地の女性を撮影する際は、本人の同意があっても家族から訴えられる可能性があるため、十分に注意が必要です。
2.車に要注意
サウジアラビアでは交通マナーが悪く、信号無視や無謀なUターン、速度超過などによる事故が多発しています。交通当局は取り締まりを行い、高速道路や街路の整備も進めていますが、交通教育が不十分なため、事故が減りません。
スピード違反や急な進路変更が日常的に行われているため、歩行の際は走行する車に注意しましょう。また、タクシーなどを利用する際はシートベルトを必ず着用してください。
3.露出しない服装を心がける
2019年に観光ビザが発行されると、以前は義務だった外国人女性のアバヤ(黒い民族衣装)着用は撤廃されました。ただし、サウジアラビア内務省は公共の場では肩や膝を隠す服装を求めています。男性についても、適切な服装を意識しましょう。
また、一部のレストランでは男性専用席と家族用席が分かれていることがあるため、店員の指示に従って行動してください。
サウジアラビアの緊急時の連絡先
万が一トラブルに巻き込まれた場合、または巻き込まれそうな場合は、最寄りの警察署またはサウジアラビア現地の緊急ダイヤル「911」に通報しましょう。緊急ダイアルでは英語対応可能ですが、言葉が通じない場合は、周りにいる信用できる人に頼って落ち着いて対応してください。
大使館ではパスポートを紛失・盗難の際にサポートしてもらえることもあるので、確認しておきましょう。
緊急連絡先
連絡先 | 電話番号 |
内務省統合治安オペーレーションセンター (警察・消防・救急などの共通ダイアル) | 911 (英語対応可) |
警察 | 999 |
消防 | 998 |
救急 | 997 |
高速道路警察 | 996 |
交通事故 | 993 |
在サウジアラビア日本国大使館
電話番号 | 住所 |
+966(0)11-488-1100 | A-11 Diplomatic Quarter, Riyadh, Saudi Arabia |
サウジアラビアに安心して渡航するための準備
外務省から危険情報が発出されているサウジアラビアに渡航する場合は、万が一の時のための準備をしましょう。ここでは、サウジアラビアで安全を守るための登録やアイテムを紹介します。
1.海外旅行保険
サウジアラビアへ渡航する際は海外旅行保険への加入を強くおすすめします。海外での医療費は高額になることが多く、思わぬ出費を防ぐことができます。また、医療費だけでなく荷物の紛失や盗難、航空機の遅延などのトラブルにも対応できます。
クレジットカードに付帯している海外旅行保険もありますが、補償内容を確認し、必要に応じて追加の保険に加入しましょう。
2.たびれじ
サウジアラビア渡航の際は、家族や友人、職場に日程や連絡先を伝えておくことが重要です。また3か月以上滞在する場合は、在留届を提出してください。3か月未満の旅行や出張の場合は、最新の安全情報を確認し、緊急時に大使館から連絡を受け取るために外務省の「たびレジ」に登録しましょう。
3.パスポートのコピーや連絡先のメモ
サウジアラビアでもしもの時に役に立つのが、パスポートのコピーや連絡先のメモ。万が一パスポートを失くしたときにコピーがあればスムーズに再発行の手続きができるでしょう。コピーするのは顔写真と住所欄の2枚です。連絡先のメモは、インターネットが使えない場合の緊急連絡先の確認に対応できます。
4.インターネット接続できるデバイス
サウジアラビアでは常時ネットに接続していれば、目的地を確認したり何かあった場合に連絡したりできるので、インターネット接続できるデバイスは必須のアイテムです。Wi-Fi、SIMカード、eSIMとさまざまな選択肢があるので、予算や日数に合わせて選びましょう。
特にサウジアラビアでは料金が比較的安く、日数も選べるeSIMがおすすめ。eSIMならダウンロードしてその場ですぐインターネット接続ができます。
サウジアラビアの基本情報
基本情報 | |
首都 | リヤド |
人口 | 約3,217.5万人 |
言語 | アラビア語 |
宗教 | イスラム教 |
通貨 | リヤル |
政体 | 君主制 |
サウジアラビアの治安についてよくある質問
-
サウジアラビアは安全ですか?
サウジアラビアは比較的安全な国ですが、地域によって治安状況が異なるため、特に国境付近の地域には注意が必要です。一般的に、都市部は安全ですが、旅行前に最新の情報を確認することが重要です。
-
旅行者はどのような注意が必要ですか?
旅行者は公共の場での服装や行動に注意し、地元の法律や習慣を尊重することが求められます。また、貴重品は目立たないように管理し、夜間の外出は出来るだけ控えるのが賢明です。
-
テロや暴力行為のリスクはありますか?
サウジアラビアではテロの脅威が存在しますが、政府は治安対策を強化しています。特に観光地や公共の場では警備が厳重です。渡航の際は最新の安全情報をチェックしてください。
-
交通安全についてはどうですか?
サウジアラビアの交通マナーは良くなく、交通事故が多発しています。車に乗る際や歩行中は十分に注意してください。
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サウジアラビアへ渡航する際は最新の治安情報を確認しよう
サウジアラビアでは全土で危険レベル1~3が発出されています。観光客が訪れるエリアや都市部では厳重な警備体制が敷かれているものの、油断は禁物です。観光地でもスリや窃盗の軽犯罪から女性を脅かす性犯罪など、さまざな犯罪が発生しているのが事実です。
現地では適切な服装を心がけ、夜間の外出は出来るだけ避けましょう。また、近年の中東情勢からテロが起きる可能性も0ではありません。人混みを避けたり、公共施設に長時間滞在しないことも大切です。
サウジアラビアの治安をチェックして、安全な旅を心がけましょう。
※現地の治安は状況により随時変動する場合があるため、渡航の際には必ず最新情報をご確認ください。