【2024】モロッコ現在の治安を解説!巻き込まれやすいトラブル及び防犯対策

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執筆:aoitori

モロッコ 治安

エキゾチックな風景と豊かな文化が魅力のモロッコですが、旅行を計画する際に治安状況が気になる方も多いのではないでしょうか。

迷路のような旧市街メディナやマラケシュのスーク、サハラ砂漠を安心して楽しむために、最新の治安情報と安全に旅をするコツをここで押さえておきましょう。

モロッコ現在の治安は全土危険度レベル1

モロッコ現在の治安は全土危険度レベル1

日本外務省は2024年10月現在、モロッコ全土の危険レベルを1に設定しています。「危険度レベル1」は旅行を中止するほどの警戒レベルではありませんが、状況に応じた適切な判断と行動が求められます。

モロッコ政府は、2014年以降テロ警戒態勢を強化し、警察や治安部隊による厳しい管理体制を敷いています。その結果、治安は安定していますが、観光客が集まる場所や公共施設では依然として軽犯罪やテロのリスクが残っています。

特に外国人観光客が標的となるケースもあるため、旅行中は常に警戒心を持ち、最新の治安情報をチェックすることが重要です。

また、過去には北部のアル・ホセイマや北東部のジェラダなどでデモ参加者と治安部隊の衝突が発生したことがあり、現在も政治的なデモが散発的に行われています。観光中にデモや集会が行われているのを見かけた際には、決して近づかず、安全な場所へ移動するようにしましょう。

※モロッコの治安状況をリアルタイムで確認するには、外務省の海外安全ホームページを参考にするのがおすすめです。

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モロッコで巻き込まれやすいトラブル4つ

モロッコで巻き込まれやすいトラブル4つ

1.スリ・置き引き・ひったくりなどの軽犯罪

モロッコの主要都市や観光地では、観光客をターゲットとしたスリや置き引き、ひったくりなどの軽犯罪が多発しています。特にメディナ(旧市街)やスーク(市場)など、狭い路地や混雑した場所では、鞄やポケットから財布やスマートフォンを盗まれるケースが後を絶ちません。

対策ポイント

  • 貴重品はリュックサックの外側ポケットではなく、身体に密着するタイプのポーチに入れましょう。また、リュックを背負う際も、可能であれば前に抱えることで安全性が高まります。
  • 盗難被害に遭った場合は、速やかに警察署に被害届を提出し、被害届受理書を受け取りましょう。

2.女性旅行者へのつきまとい行為

モロッコでは、特に女性旅行者がモロッコ人男性からしつこく声をかけられる、つきまとわれるといった被害が報告されています。

最初は親しげな言葉で「君は美しい」「一緒に観光しよう」などと話しかけてくることが多いですが、相手にしてしまうと行為がエスカレートし、つきまといや性的嫌がらせに発展する場合もあります。

対策ポイント

  • 知らない男性から話しかけられても、できるだけ無視をし、興味を示さないようにしましょう。
  • 親切を装った現地の男性から観光案内を持ちかけられた際には、はっきりと断りましょう。
  • 万が一、身体を触られたり、執拗に付きまとわれたりした場合は、大声を出して周囲の注意を引き、その場から直ちに離れるようにしてください。

3.偽ガイドによるぼったくりや詐欺行為

モロッコの観光地では、「私はガイドではないが案内してあげる」と声をかけてくる現地の人々がいます。

彼らは「日本が好きだ」「お金はいらない」と言って親しげに近づき、観光地や店を案内しますが、最終的には土産物店で高価な品を買わせたり、後で高額な案内料を要求してきたりします。

対策ポイント

  • 知らない人から「観光地を案内してあげる」と声をかけられても、丁寧に断り、信用しないことが重要です。
  • 観光案内を頼んだ覚えがないのに後から「案内料を払え」と言われた場合は、きっぱりと断りましょう。執拗に要求される場合は、警察に通報する意思を伝えることで引き下がることも多いです。

4.デモや集会

モロッコでは、時折政治的なデモや集会が行われることがあります。これらは普段は平穏に行われますが、突発的に治安部隊との衝突や暴動に発展することもあるため、デモや集会を見かけた際は近づかないことが原則です。

対策ポイント

  • デモや集会を見かけた場合は、興味本位で近づかず、速やかにその場を離れるようにしましょう。
  • 観光中に不審な動きや騒がしい状況を見かけた際は、地元の人に近づかないようアドバイスを求めたり、報道などで最新の状況を確認するように心がけてください。

モロッコで治安を注意すべきエリア

モロッコで治安を注意すべきエリア

1.カサブランカ

カサブランカはモロッコ最大の都市であり、ビジネスや観光の拠点となる都市ですが、他の都市と比べると治安面ではやや不安な要素もあります。

特に、繁華街やナイトスポットが集まる地域では、夜間の犯罪リスクが高まりやすいです。市内のハッサン2世モスク周辺や市中心部のメディナ(旧市街)では、観光客を狙ったスリや詐欺、金銭を要求する物乞いなどが多発しています。

2.マラケシュ

モロッコ観光のハイライトともいえるマラケシュは、世界遺産にも登録されたジャマ・エル・フナ広場などが観光名所として有名です。

多くの観光客が訪れる一方で、スリや置き引き、観光客を狙った押し売りや詐欺行為も頻発しています。特に夕方から夜にかけてパフォーマーや屋台で賑わうため、人混みを狙ったスリに注意が必要です。

3.フェズ

フェズは、モロッコの文化的な中心地であり、美しいメディナが広がる街ですが、その入り組んだ路地がスリや詐欺師の活動エリアになりやすい場所でもあります。

特に、フェズ・エル・バリと呼ばれる旧市街は観光の目玉ですが、迷路のような路地と狭い道が多く、観光客が迷ったり、スリに遭ったりすることがしばしば報告されています。

4.タンジール

タンジールは、モロッコ北部の港町で、スペインに近いため多くの観光客が訪れる都市です。しかし、街の一部ではドラッグや物乞い、軽犯罪が発生することがあります。特に港周辺やフェリーターミナル、バスターミナル付近では、観光客を狙ったぼったくりや詐欺行為が報告されているため、注意が必要です。

5.ラバト

モロッコの首都ラバトは、他の都市と比べると治安が良好であると言われていますが、それでもスリや置き引きなどの軽犯罪は発生しています。王宮周辺など観光客が多く訪れるエリアでは、バッグの置き忘れや財布の管理には注意が必要です。

モロッコでの緊急時の対処法

モロッコでの緊急時の対処法

モロッコでの緊急連絡先一覧

項目電話番号
都市警察19
地方警察(都市間の地域を管轄)177
消防署15
救急車
在モロッコ日本国大使館(市外局番 0537)63-17-82~85
国外からは(国番号212)537-63-17-82~85

盗難や置き引き被害にあった時に

もし現地で貴重品を盗まれてしまったら、まずは近くの警察に連絡し被害届を提出しましょう。被害届の控えは、後で保険請求や再発行手続きに必要になるので大切に保管してください。

モロッコの防犯対策でおすすめのアイテム3選

モロッコの防犯対策でおすすめのアイテム3選

1.RFIDスキミング防止機能付きポーチ

モロッコ旅行でまず持っておきたいのが、首下げタイプのRFIDスキミング防止機能付きポーチです。パスポートやクレジットカード、現金などをまとめて収納し、衣服の下に隠しておけるため、スリや置き引きから守ることができます。さらにクレジットカードやICチップ付きの身分証明書を入れても、情報を盗まれる心配がありません

2.ワイヤーロック付き防犯リュック

モロッコのメディナや市場など、観光中に手荷物を持ち歩く際は、防犯機能を備えたリュックサックが大活躍します。ファスナーが簡単に開けられない構造になっているため、スリやひったくりを防ぐことができます。

3.eSIM

eSIMとは、スマートフォンの中に内蔵された電子SIMカードのことです。日本で購入しておけば、モロッコに到着してからわざわざSIMカードを買う手間も省けます。トラブル時に大使館への連絡もスムーズにできるので、緊急時の備えとしても最適です。

モロッコの基本情報

モロッコの基本情報

人口

約3,746万人(2022年、世銀)

宗教

イスラム教

言語

アラビア語、ベルベル語、フランス語

レート

1モロッコ・ディルハムは15.16円(2024年10月現在)

時差

-8時間 ※日本より8時間遅い

ビザ

モロッコ滞在可能期間観光目的の日本人旅行者は1回の渡航につき最長90日間モロッコに滞在できます。

安全対策を重視してモロッコ旅行を楽しもう!

安全対策を重視してモロッコ旅行を楽しもう!

モロッコは異国情緒あふれる景色や独特の文化、そして温かい人々との出会いが待っている素晴らしい旅行先です。しかし、観光客を狙った軽犯罪も少なくありません。安全対策をしっかりと行い、最新の治安情報を常に確認することで、より安心して旅行を楽しむことができます。

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