韓国でよくあるT-moneyトラブル・エラー7例｜使えない時の正しい対処法

T-moneyは韓国旅行の必需品ですが、時にはトラブルに見舞われることもあります。そんなとき、冷静に対応できるように原因を探ることが大切。

この記事では、韓国でよくあるT-moneyトラブル・エラー7例と使えない時の正しい対処法を解説します。楽しい韓国旅行のために、正しい使用方法を把握しておきましょう！

韓国ではT-moneyのトラブルが増えている

韓国では観光客によるT-moneyカード関連のトラブルが絶えません。エラーになる理由はさまざまで、改札口でのタッチエラーやカードの読み取りエラー、残高不足などによるものです。

近年では地下鉄駅における駅員削減により、改札口の近くに駅員がいないことが多く、無人化されたエリアが増えました。もしT-moneyに関連したトラブルが起きても、迅速に解決できないかもしれません。そのため、できるだけ自分で解決できる知識を覚えておくとスムーズです。

T-moneyでトラブル発生時のエラーコード

T-moneyがエラーになる原因はさまざまです。よくあるトラブルだけでも覚えておきましょう。ソウル公式サイトに書かれている代表的なT-moneyエラーコードを表にまとめました。

T-moneyのエラーコード表

事前に防げる！T-moneyでのトラブル事例7つ

1.地下鉄の改札から出られない

T-moneyが地下鉄の改札で使えないもっとも多い原因は、タッチ時間が短すぎて端末が認識していないことです。すぐに取り外すのではなく、端末の中央にしっかりと1秒以上かざしましょう。T-moneyは電波を使った磁気カードなので、端末に直接触れる必要はありません。

また、お財布やパスケースにクレジットカードなどの磁気カードがあると読み取りに失敗する可能性があります。そのようなときは、T-moneyを1枚だけ取り出してみてください。それでも反応しない場合は、駅員さんを呼びましょう。

2.残高不足でバスに乗ってしまった

韓国のバスでT-moneyが使えない大きな原因は、チャージ不足です。下車するときにT-moneyの残高が足りないときは、「잔액이 부족합니다（残高が不足しています）」という自動音声が流れます。この音声が流れただけでは、まだ運賃は引かれていません。

バス内でチャージしたいところですが、現金によるチャージはできません。しかも、近年では現金さえも使用できないバスが増えてきたため、運転手に現金で支払いができるかどうか尋ねる必要があるでしょう。韓国のバス乗車前には、必ず残高を確認しておくことが重要です。

3.バス内でT-moneyの機械が見当たらない

意外かもしれませんが、バス車内でT-moneyのタッチ端末機を見つけられなくて焦る方がいます。端末機の位置が分からない方は列の最後に並び、他の乗客のタッチ動作を見ておくことをおすすめします。

バスのタッチ端末機ですが、設置位置に関わらずどこにタッチしても乗車・下車を認識できるようになっています。イレギュラーな乗降車時にも冷静になって端末機にタッチしましょう。

4.機械の音が聞き取れない

T-moneyの使用時、正常な音は「ピ！」や「スンチャイムニダ(乗車です)」の音声です。一方、「×」マークやエラー音声があれば問題が発生しています。よくあるエラーメッセージとその意味を表にまとめました。

5.タクシーでT-moneyが使えない

韓国では、T-moneyを使用して支払いが可能なのは、「T-moneyマーク」または「カードタクシー」と表示されたタクシーに限られます。それ以外のタクシーではT-moneyを使うことはできません。

タクシーによっては機械の故障などでT-moneyが一時的に使えなくなることがあります。そのため、乗車前に運転手に「티머니 결제돼요?（T-money支払いできますか？）」と確認することが重要です。この確認をすることで、支払いに関するトラブルを避けられるでしょう。

6.タクシーで「T-money」が通じない

英語でT-money「ティーマネー」と発音しますが、韓国語では「티머니(ティモニ)」と言います。T-moneyカードは「티머니카드(ティモニカドゥ)」です。

そのため、英語に疎い韓国人の場合は「ティーマネー」が通じないケースがあるかもしれません。聞き取ってもらえない場合は、実際にカードを出してアピールしてみましょう。

7.T-moneyを紛失した

T-moneyカードを紛失した場合ですが、見つかる可能性は非常に低いです。名前の記載がないため、戻ってくることを期待しない方が良いでしょう。

もしも紛失してしまった場合は、最寄りの警察署に行き、「盗難･紛失証明書」を発行してもらってください。しかし、カードにチャージされた現金が戻ってくることは稀です。したがって、T-moneyは紛失に注意しながら、高額な金額を一度にチャージしないことをおすすめします。

T-moneyのトラブル発生時にあると便利なモノ

1.BucaCheckアプリ

引用：apps.apple.com

BucaCheckは、T-moneyなどの韓国交通系ICの残高を簡単に確認できるアプリです。公共機関に乗るときに、キャッシュレスで移動したいという人に最適。韓国では、日本のようにバスの車内でチャージができません。ダウンロードしておけば、乗車した後に「残高が足りなかった」というトラブルを回避できるでしょう。

2.韓国語翻訳アプリ

引用：apps.apple.com

相手に見せるだけで通じる韓国語の翻訳アプリも入れておきましょう。地下鉄やタクシー、ホテルやショッピングなど日常会話でよく使うフレーズが数多く掲載されています。タップすれば音声でしゃべってくれるうえに、韓国語の写真を撮影すると日本語に翻訳してくれる機能つきのアプリもあります。

アプリの真似をしながら自分でしゃべってみるとスムーズに韓国語が覚えられますよ。韓国語が不安な方なら、ぜひひとつはダウンロードしておきましょう。

3.韓国用eSIM

韓国でインターネットに接続するならeSIMが常識です。eSIMとはEmbedded（埋め込み） SIMという意味で、従来の物理的なSIMカードと異なり内部に組み込まれている電子的なSIMのことを指します。

従来のSIMカードは端末に物理的に挿入して使用するものでしたが、eSIMは端末にカードを挿入・取り出す必要はありません。SIM情報を端末内にダウンロード、もしくは削除するだけで韓国をはじめ海外で自由にインターネットに接続できる画期的なシステムです。

T-moneyでのエラーに関するよくある質問

韓国の交通系カードについては、こちらの記事が参考になります。

➡韓国の交通系カード3選を比較！T-money・Cashbee・NAMANEカードの違い

T-moneyでのトラブルを防いで楽しい韓国旅行を！

韓国でT-moneyを使用する際は、残高を定期的にチェックしながら不足がないよう事前にチャージすることが重要です。カードをリーダーにかざして正確な読み取りをして、複数のカードを同時にタッチしないよう注意しましょう。

乗車前には「T-moneyでの支払いはできますか？」と確認し、トラブル時は速やかに駅員や運転手に相談してください。かんたんな予防策を取るだけで、T-moneyのトラブルを避けて楽しい韓国旅行を満喫できますよ。ぜひお楽しみください！