絳県南樊石牌坊|表彰された主人公は誰か

|表彰された主人公は誰か。南樊石牌坊は、200年以上前の清の嘉慶年間に建造され、その堅固なレンガと石の構造により、風雨に耐え、今もなお立ち続けています。 石牌坊は6本の柱と5つの門で構成され、重層の入母屋造りの屋根には「聖旨」と「旌表」の石碑が彫られ、荘厳な雰囲気を醸し出しています。牌坊の各面には精巧な浮き彫りが施され、動物、花、人物の姿が生き生きと描かれ、目を奪われます。雌雄の石獅子が抱鼓石を挟んで中央の門の両側に立ち、威厳を添えています。 牌坊の中央の石碑には「誥封中憲大夫賈凝端之妻李恭人節孝坊」と刻まれています。李恭人は清朝の四品官員の妻に与えられる称号で、賈凝端は正四品の中憲大夫で、任務中に亡くなりました。李恭人は賈凝端の後妻として、寡婦を貫き、苦労して幼い息子を育てあげました。賈宗洛は祖母の李氏の教えのもと、品行方正で学業優秀、20歳そこそこで秀才に合格し、山東塩運濱楽分司に任命されました。嘉慶帝はこれを知り、模範的だと考え、この節孝牌坊を建てるよう命じ、李恭人の貞節を表彰しました。 牌坊の傍らには碑亭があり、15基の石碑が置かれています。これらはすべて各地の文人たちが李恭氏を称える漢文の賛歌です。その内容は主に、彼女の寡婦としての貞節と、子孫の立派な成長を称えるものです。しかし、牌坊の額や碑文のいずれにも、李恭氏の本名は記されておらず、すべて「恭人」と呼んでいます。これは、これらの男性たちがこのような濃厚な節孝の雰囲気を作り出す際に、なぜ李恭氏の本名を言及しなかったのか、と考えさせられます。 住所：山西省運城市絳県南樊鎮西堡村 交通：運城市絳県人民政府からタクシーで南樊石牌坊および碑亭へ向かう場合、距離は約20.3キロメートル、所要時間は約37分です。