雲南貢院·大学キャンパス内に隠された宝物のような観光スポット

翠湖公園の北側にある雲南貢院は、雲南大学のキャンパス内に位置しています。 緑豊かなこのキャンパスに入ると、正面に小さな山があり、広い階段が山頂まで続いています。 階段を上ると、山頂には規模の大きな建物があります。赤レンガと巨石で造られ、東西の建築様式が融合したデザインで、会沢院と呼ばれています。 会沢院は1923年に建てられ、元の雲南貢院会沢楼の跡地に建設されました。東陸大学の主要建築物で、当時の雲南省長である唐継尧が創設した私立学校です。彼は雲南省会沢の出身でした。会沢院は北向きで南に面しており、戦時中に2回被弾しましたが、倒壊せずに立ち続けています。設計者は張邦翰です。 会沢院の横から裏側に回ると、中国式の大殿建築があり、至公堂と呼ばれています。これは明清時代の雲南貢院の主要建築物で、多くの歴史的出来事を目撃してきました。 南明時代には大西農民軍の艾能奇の定北王府として使用され、永暦帝はここを「滇都」の皇宮としました。清の嘉慶24年（1819年）には、林則徐がここで主考官として雲南の郷試を主催しました。東陸大学設立後は講堂として使用されました。1946年7月15日、聞一多が暗殺される直前に「最後の演説」をここで行いました。 雲南貢院は明の弘治12年（1499年）に建てられ、至公堂が中央に位置しています。堂の後ろにあった四房四所はすでに存在せず、東西両側の試験会場も東号舎のみが残っています。ここは当時、受験生が滞在し試験を受けた場所です。 会沢楼の東側には美しい黄色い2階建ての小さな建物があり、熊慶来・李広田旧居と呼ばれています。彼らはともに雲南大学の学長を務め、ここに住んでいました。 至公堂の後ろは現在の雲南大学の校舎になっています。西側には映秋院という建物があり、1938年に建てられました。龍雲の妻である顧映秋の寄付で建設され、設計者は梁思成と林徽因です。 映秋院の南西には高くそびえる塔があり、中国初期の測地測量の基準点として知られています。雲南第一天文点と呼ばれ、清の康熙49年（1710年）に建てられました。北京天文台を除いて、中国で唯一の正確な経緯度測定点です。 この機会に雲南大学のキャンパスを散策し、学問の雰囲気を感じてみましょう。キャンパス内には古木が生い茂り、静かな環境が広がっています。図書館の前にはイチョウ並木があり、少し黄色くなったイチョウの葉が秋の気配を感じさせています。