昆明金馬寺--数奇な運命を乗り越えて今も立つ

金馬寺は、昆明の金馬山にあり、昆明地域で最も古い仏教寺院です。金馬寺は東漢時代にすでに存在し、当初は金馬神祠でした。676年に「霊応寺」と名付けられました。 金馬が祥瑞をもたらし、碧鶏が瑞兆を示すという言い伝えは、古代滇の人々の自然への畏敬と生活への愛を表しています。金馬寺には神話や伝説が数多く伝わり、その伝奇的な意味が人々の心に深く刻まれています。人々はここで神馬を祭り、安寧を祈願しました。数奇な運命をたどった金馬寺は、さらに神秘的な色彩を帯びることになりました。金馬山は交通の要所に位置しているため、戦乱のたびに金馬寺は真っ先に被害を受け、幾度となく戦火で損壊しましたが、重要な文化財は奇跡的に完全な形で保存されてきました。幾度も繁栄と衰退を繰り返しながらも、金馬寺は今も昆明の名刹として存在し続けています。 金馬寺塔は、金馬寺にさらなる彩りを添えています。金馬寺塔は明代の1444年に建立され、今日まで約600年の歴史があります。これは13層の密檐実心煉瓦塔で、昆明地域で最も古い煉瓦塔の一つです。伝えられるところによると、寺院内で花を供え、塔を3周すると、あらゆる悩みが消えるといいます。このことから、金馬寺には常に参拝客が絶えません。 金馬寺は、日中戦争中にも重要な役割を果たしました。イギリス空軍やアメリカのフライング・タイガースなどの連合軍がここに駐屯し、抗日戦争の勝利に貢献しました。 昆明金馬寺は、数奇な運命を乗り越えて今も立ち続け、その精神は長く受け継がれています。