昆石館。

昆石館（別名玲瓏石館）は、亭林園の東斎内に設置されています。1997年に建設され、2005年に昆山市人民政府が特別予算を組んで改装し、展示を一新しました。昆石は昆山の亭林園内にある馬鞍山から産出され、その色は玉のように白いことから、馬鞍山は玉峰山とも呼ばれています。すでに数千年の歴史があります。昆石は自然に多孔質で、色は雪のように白く、玉のように黄色く、透き通っており、その姿は清らかで純粋、千変万化で形状は一つとして同じものがなく、非常に奇抜です。しわ、痩せ、透明、漏れ、曲がりなどの特徴を持つことから、巧石、玉石、玲瓏石とも呼ばれています。古来より芸術鑑賞、書斎の清らかな供え物、庭園用の石として珍重されてきました。昆石館の大広間に展示されている「春雲出岫」と「秋水横波」という2つの昆石は、年代の考証はありませんが、明・清の古い地誌にすでに記載があり、推定で400年以上の歴史があると考えられ、昆石の代表的な珍品と言えるでしょう。