琼彩が重なり 天空のように美しい｜寧海の古い舞台。

【江浙の零れ話·琼彩が重なり 天空のように美しい】寧波から南へ50キロメートルの寧海県は、山と海に囲まれた小さな県城です。海辺には行かず、小さな車を借りて寧海のいくつかの村を巡り、民間に散らばるもう一つの美景—寧海の古い舞台を探しました。寧海の最盛期には数百の古い舞台がありましたが、現存するのは100以上で、国の重要文化財に指定されているのは10座あります。事前に少し調べて、その中で最も美しい3座を訪れました。その中でも最も美しいのは、間違いなく岙胡村の胡氏宗祠の古い舞台です。三つの藻井がある清代の舞台は、ほぼ完全に保存されており、形状も様々で、木組みと斗栱が層を成し、さらに彩色が施され、究極の美学的な感覚体験を提供しています。入場料もなく、観光客もおらず、ただ美しさだけがあります。ここを訪れた時、小さなハプニングがありました。寧海の古い舞台の多くは宗祠の舞台で、普段は閉まっており、専任の管理人がいます。到着時、門は固く閉ざされていましたが、ちょうど隣に住んでいたおばあさんが管理人の家を探し出し、鍵を持ってきてくれました。しかし、鍵が開かず、門が内側から施錠されていました。おばあさんはまた人を探し、はしごを持ってきて宗祠に入り、窓から中に入って、やっと門を開けることができました。私が見学を終えた時、私が食事をしていないのを見て、麺を作ってくれようとさえしました。正直、涙が出そうになりました。おばあさん、ありがとうございます。古い舞台よりも美しいのは、人の心です。 Tips：岙（あ）は新しく学んだ字で、浙江省や福建省あたりでは、山間の平地を岙と呼びます。今回訪れた村には、潘家岙村、岙胡村、馬岙村などがありました。