バルカン旅行（24）歴史的名都ザダルと「ヨーロッパの九寨溝」プリトヴィツェ湖群国立公園。

手を取り合って旅する第8シーズン-バルカン旅行（24） 歴史的名都ザダルと「ヨーロッパの九寨溝」プリトヴィツェ湖群国立公園 クロアチア スプリト~ザダル~プリトヴィツェ湖群国立公園 2019年7月12日、晴れのち曇り、18~28度。 08:00 ザダルに向けて車を走らせる。高速道路は4車線で、道路は平坦で揺れが少なく、バルカン半島に入って以来最高の道路だった。インフラの状況から国の経済力を垣間見ることができる。 天の恵みを受け、クロアチアは1000キロ以上の海岸線を持ち、その沿岸には多くの島々がある。これはバルカン諸国の中でも恵まれた環境で、リゾート地の建設や観光業の発展は自然な流れだった。 9:00 ザダルに到着。 ザダル、クロアチア西部の港町で、人口わずか75,000人ながら国内第5の都市である。ザダルは歴史的な名都であり、東南ヨーロッパの有名な観光地の一つでもある。 ここには数百年にわたって保存されてきた豊かな人類文化遗産があるだけでなく、クロアチア初の小説と最初のクロアチア語新聞が誕生した地でもある。海と空が一体となった景色を楽しみ、大小の遊覧船が行き交う湾を眺め、ライオンゲートの城壁をくぐり、真珠のように連なる広場を散策する。世界に一つしかない、年中無休の海のオルガンの音に耳を傾け、ローマ広場、五つの泉広場、聖ドナトゥス教会の廃墟に触れ、歴史がここで凝固したかのようだ。これがザダル、アドリア海沿岸の風情豊かな町である（図1~4）。 13:00 次の目的地、プリトヴィツェ湖群（プリトヴィツェ湖群国立公園）に向けて出発。 プリトヴィツェ湖群は、クロアチア中部のカルスト山地に位置し、1949年に設立された東南ヨーロッパで最も歴史のある国立公園で、現在ではクロアチア最大の国立公園となっている。海抜500~600メートルに位置する。公園内には石灰岩の堆積によって形成された多くの自然の堤防があり、これらの堤防がさらに多くの湖、洞窟、滝を形成している。主に16の湖があることから、公園は十六湖国立公園とも呼ばれ、直感的で覚えやすい名前となっている。 湖は上流から下流へと川に沿って連なり、うっそうとした山々の中で、無数の滝が石灰質の堤防を越えて、16の童話のように美しい湖を形成している。水中の木々や石灰質の沈殿物は、きれいで愛らしく朽ちることがなく、珍しい水中の玉樹の奇観を作り出している。 15:00に湖区に到着し、専用車に乗り換えて海抜600メートル以上の上流に向かった。そこから2時間半かけて約8キロを歩いて下り、景色を楽しみながら散策した。景観も地質学的な成り立ちも、十六湖は中国の九寨溝と非常によく似ており、そのため中国では「ヨーロッパの九寨溝」と呼ばれることが多い。1979年にユネスコの世界自然遗産に登録された（図5~9）。 夜はホテル・ミルヤナ・ラストケに宿泊。