浙江・安昌古鎮7/7

安昌古鎮の建築物は主に木造や古い家屋で、建物が密集しています。古橋や街路には古いレンガや瓦、石板などの材料が多く使用されており、建築様式は典型的な江南水郷の特徴を受け継いでいます。水路に沿って建つ家々は、古風で優雅な雰囲気を醸し出しています。現在でも、古い石畳の道、二階建ての軒先、店舗や工房、アーチ型の石橋、台門や路地などが保存されており、昔ながらの風情が残っています。例えば、安昌の古い通りでは、ちまきを包む、腸詰めを作る、餅つき、白砂糖を引く、といった20以上の伝統的な食品加工技術を今でも見ることができます。また、毎年古鎮の川沿いの舞台で上演される地方劇や越劇、蓮花落などの芸能も残っています。歴史的に安昌は商人が集まり、経済が発展した重要な町でした。同時に、周辺100里にわたる産品の集散地でもあり、特に綿紡織業が盛んでした。安昌は「水運の利を活かし、豊富な物産に恵まれ」、数百年にわたって浙東地方全体の重要な綿花の集散地となりました。