太倉南園。

南園は江蘇省太倉市の市街地に位置し、明の万暦年間に建てられました。当時の宰相である王文肃（字は錫爵）によって造営され、30余畝の敷地を有しています。主な建物には「繡雪堂」、「潭影軒」、「香涛閣」などがあり、王宰相が政務を処理し、梅を植え菊を育てた場所でした。太倉の民間では「太師府」とも呼ばれています。乾隆帝の時代に荒廃し、嘉慶・道光年間に再建され、同治帝の時代にも修復されましたが、その後徐々に老朽化しました。抗日戦争時には日本軍の爆撃により損傷を受けました。1998年から元の写真や設計図に基づいて設計・計画が始まり、現在は徐々に復元され、無料で一般公開されています。