誰が一夜にして消えた王国のことを知っているだろうか?

チベット自治区アリ地区ザダ県ブジャン地区の古格王国遺跡は、東西に600m、南北に1200mの広さで、面積は72万平方mを占めている。山麓から山頂までの高さは約300m以上あり、600を超える住居、仏塔、洞窟があり、大規模な古建築群を形成している。上中下の3層に分かれており、それぞれ王宮、寺院、民家となっている。比較的よく保存されているのは寺院で、5つの殿堂があり、寺院内には泥塑の仏像や壁画、歴代のトゥファン賛普(王)と王子の肖像画が残されている。遺跡内の彩色、泥塑、彫刻の芸術は非常に価値が高く、古格王国時代に残された完全な作品である。 古格王国遺跡は、国道565を行き止まりまで進むと到着できる。入場料は65元。 古格王国は、トゥファン王国が崩壊した後、その子孫がアリ地区に建てた王朝で、9世紀に創建された。しかし、古格王国の建国、繁栄、そして約1000年にわたる存続の理由は謎に包まれており、その権力、民族構成、王室の交代も不明である。遺跡からは古格王国の存在が確認できるだけで、その他のすべてが探求と研究の対象となっている。 この場所に来る価値があるかどうかは人それぞれの見方が異なり、かつての輝かしい姿を想像するしかない。このような高地で僻地の場所で、王朝がどのように存続できたのかも謎である。要するに、謎のような存在、謎のような遺跡なのだ。