運城万栄後土祠|華夏のルーツ文化の源。

|華夏のルーツ文化の源。万栄後土祠は、山西省万栄県に位置し、中国最古の後土（地母）を祀る祠廟です。その歴史は漢の元鼎4年（紀元前113年）にまで遡り、後土聖母は中華最古の祖先として称えられ、土地の最も尊い神とされています。 祠内に保存されている「歴朝立廟致祠実跡」碑記と「蒲州府志」の記載によると、軒轅氏の時代にすでに後土を祀る儀式があり、漢代にはさらに制度化され、3年ごとに皇帝がここで大祀を行っていました。漢の武帝は6回も万栄後土祠を訪れて祭祀を行い、有名な「秋風詞」を残しました。明代になってようやく祭祀の儀式は北京の天壇に移されました。 祠内の建築は精巧を極め、正殿、献殿、舞台はいずれも逸品です。特に、他に類を見ない「品」の字形の舞台配置や、宋の真宗が自ら書いた「汾陰二聖配享銘」の碑刻は、その深い歴史的な価値を示しています。秋風楼は正殿の後ろにあり、漢の武帝の「秋風辞」碑刻が収められていることからその名が付けられました。楼の高さは32.6メートルで、下部は大きな台座と地壇があり、東西に通じています。楼は3層構造で、四方に回廊があります。軒下の斗栱構造は古風で美しく、全体的に威厳があり秀麗で、現存する古建築の中でも稀少な逸品です。 現在、後土祠は華夏のルーツ文化の源となっており、その奥深い歴史文化の内容が徐々に世間に知られ、大切にされるようになっています。 入場料：20元（毎月旧暦の1日と15日は無料） 交通：万栄バスターミナル西駅から後土祠がある廟前村行きのバスがあります。一部のバスは栄河鎮までしか行きません。 自家用車の場合、景区の入口に大型駐車場があります。